東京都台東区・浅草寺は17日~19日、「羽子板市」を開催する。 正月の縁起物、多彩な羽子板が境内を飾る 同イベントは、12月18日の「納めの観音ご縁日(おさめのかんのんごえんにち)」の前後、縁起物の羽子板の露店が集う恒例行事。 同寺では江戸時代より、毎年12月17日・18日に正月用品や縁起物を売る店が境内に集まる「歳の市」が開催されていた。毎年この市でそれらを求めることを吉例とした人々で賑い、江戸随一の市としてその名が知れ渡っていたという。 「歳の市」は江戸末期頃、正月の縁起物である羽子板に人気の歌舞伎役者の絵柄を貼りつけたことから女性に人気を集め、次第に羽子板の市が増えた。明治以降は羽子板に重点が移り、定着。昭和60年には「江戸押絵羽子板」として、東京都の伝統工芸品に指定されている。 期間中は、約30軒の羽子板の露店が軒を連ね、様々なデザインの羽子板が境内を彩る。また、新年の福徳を祈願し