寝たきりの夫の首を絞めるなどして殺したとして、埼玉県警岩槻署は26日、さいたま市岩槻区南下新井、無職溝根久美子容疑者(69)を殺人の疑いで逮捕し、発表した。溝根容疑者は「楽にしてくれと夫に言われ、鬼になってやってしまった」と容疑を認めているという。 発表によると、溝根容疑者は25日午後9時45ごろ、自宅寝室のベッドに寝ていた夫の貴照(よしあき)さん(78)の首を布で絞めるなどして殺した疑いがある。貴照さんは搬送先の病院で約1時間15分後に死亡が確認された。溝根容疑者は同署の調べに、「夫は頸椎(けいつい)を損傷し、約35年前から寝たきりだった」と話しているという。 溝根容疑者は夫と2人暮らし。同日午後10時15分ごろ、「夫の首を絞めた。死んでいる」と自ら110番通報した。