対局を前に、日本将棋連盟職員から棋譜を記録するAIの操作方法を熱心に聞く船戸陽子女流二段(中央)と安食総子女流初段(右端)=東京都渋谷区の将棋会館で2020年5月16日午前9時51分、丸山進撮影 日本将棋連盟は、16日指された女流王座戦(リコー主催)1次予選で、棋譜の記録を人工知能(AI)に委ねる「記録係無人化」を公式戦で初めて導入した。この日の21対局のうち、対象となった12局では記録係の姿はなく、室内は対局者のみとなった。将棋連盟は「新型コロナウイルス対策として“3密”を避けるのに役立つのではないか」としている。 これまで全ての公式戦では、プロ棋士養成機関の「新進棋士奨励会」会員らが記録係を務め、指し手と消費時間を記録してきた。しかし学業優先で記録係を務める奨励会員が減り、記録係の不足が課題になっていた。