前回はショッピングカートを作成しつつ、Ember.jsの汎用的な機能を解説しました。今回は、Ember.jsの永続化層を扱うためのライブラリであるEmber Dataを解説します。 Ember DataはEmber.jsとは別のライブラリですが、Ember.jsのコアチームによって開発されている公式ライブラリです。ただ、APIがまだ安定しきっておらず今後変更される可能性があるため本稿執筆時点ではベータ版という位置付けです。 まだ発展途上のライブラリですが、サーバのデータをクライアントサイトで変更して保存する場合や既存のAPIに対してのクライアントをEmber.jsで作成する場合に大活躍するため、本連載でも取り扱うことにします[1]。 環境準備 まずは環境準備です。前回の記事を参考に必要なファイルを準備してください。また、今回はこれに加えてEmber Dataを読み込む必要があります。Em