日立製作所、東京大学、産業技術総合研究所(産総研)は2017年3月13日、位置情報へのデータアクセス仕様「Moving Features Access」が国際標準として採択されたと発表した。3者が共同提案した仕様を、地理空間情報の国際標準化団体「Open Geospatial Consortium(OGC)」が採択。防災シミュレーションや渋滞緩和といった市民生活の利便性向上などへの活用を目指す。
日立製作所、東京大学、産業技術総合研究所(産総研)は2017年3月13日、位置情報へのデータアクセス仕様「Moving Features Access」が国際標準として採択されたと発表した。3者が共同提案した仕様を、地理空間情報の国際標準化団体「Open Geospatial Consortium(OGC)」が採択。防災シミュレーションや渋滞緩和といった市民生活の利便性向上などへの活用を目指す。
図●新たに公開されたRFC7230の冒頭部分 RFC2616を破棄(Obsoletes)したことが示されている。 Webブラウザーによるアクセスをはじめ、スマートフォンアプリや家電機器、IoT(Internet of Things)デバイスの通信など、世の中のいたるところで使われている最も重要な基本プロトコルの一つ「HTTP」(HyperText Transfer Protocol)が6月上旬、実に15年ぶりに改訂された(プロトコルのバージョン自体は1.1のまま)。 インターネット技術の標準化団体であるIETF(Internet Engineering Task Force)が2007年に立ち上げた「HTTPbisワーキンググループ(WG)」が規格改訂に携わった。 1999年の公開以来、長らくインターネットアプリケーション開発者のバイブルとして使われてきた「RFC2616」(RFCはreq
米OpenID Foundationは2014年2月26日、さまざまなWebサイトやモバイルアプリケーションの間で、適切な相手にデジタルアイデンティティ情報を流通させるための技術である「OpenID Connect」の仕様を最終承認した。これに合わせてOpenIDファウンデーション・ジャパンは、OpenID Connect仕様群の日本語訳を公開している。 Webサービスやモバイルアプリケーションの普及に伴い、多様で便利なサービスを利用できるようになった半面、管理すべきIDとパスワードも増加した。その結果、エンドユーザーがさまざまな煩雑さを強いられたり、パスワードの使い回しによるセキュリティリスクが増大するといった課題も浮上している。 OpenID Connectは、こうした課題の解決を目指し、OAuth 2.0をベースにして策定されたAPI仕様だ。ユーザーとサイトが常に1対1で認証を行う代
国際標準化団体であるISOは、新しいストリーミング規格である「MPEG‐DASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)パート1(ISO/IEC 23009-1 "Dynamic adaptive streaming over HTTP (DASH) Part 1:Media presentation description and segment formats")」を2012年4月にISO国際標準規格としてリリースした。スマートフォンやタブレット端末など多様な機器に向けたマルチメディアコンテンツのストリーミングに適した最新規格として注目を集めている。今回は、このMPEG-DASHの概要を解説する。 スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、近年インターネットでの映像配信は、HTTPを利用したストリーミング配信「HTTPストリーミング」が一般的に利用
解説:JavaScriptには2種類ある? JavaScriptはもともと旧NetScapeが開発した言語だが、後にEcma Internationalにおいて標準化されている。 厳密に言えば、旧NetScape/Mozillaが開発した仕様をJavaScript、それをEcma Internationalにおいて標準化したものがECMAScript、さらにそれがISO/IEC JTC 1で審議されてデジュール標準(公的標準)となる。一般的にはすべてを区別せずにJavaScriptと呼ぶことが多い。 解説:標準と標準化団体の種類 / ISO/IEC JTC 1 標準と標準化団体の種類 標準と一口に言っても「デジュール標準」「デファクト標準」の2種類が存在する。 デジュール標準は、政府や国際機関によって定められるいわば「公的」な標準。デファクト標準は、政府や公的機関が関与しない標準のこと。そ
衣類などに付けられている「洗濯表示」が2015年度以降に大幅に変更されることになった。 日本工業規格(JIS)による現在の表示から、国際標準化機構(ISO)による国際規格に切り替えるためだ。洗濯法を示すマークが洗濯機から「たらい」に切り替わるほか、干し方を示すシャツの絵が、四角形の記号に変わる。 国際規格の表示は、乾燥機の使用可否を示すマークがあるなど、現行表示よりきめ細かくなり、消費者に詳しい情報が提供できる。 一方、アイロンの温度表示が「低」「中」「高」から、1~3個の「・」に変わるなど、見慣れた表示からの切り替えで、混乱が生じる可能性がありそうだ。 国際規格は欧州や中国で使われており、衣料品メーカーは、国内外で販売する製品表示を一本化できる利点がある。経済産業省によると、日本工業標準調査会が14年度にも改正を決め、15年度以降に新表示が導入される見通しだ。
やや古い話になるが、昨年末から今年の年始にかけて、野田首相や政府高官がインドに赴き、日本の高速鉄道を売り込むための積極的な活動を開始したというニュースをご記憶の方も多いに違いない。インフラ輸出を経済回復の旗頭に据える日本産業界にとっては、ありがたい政府の支援だと言えるだろう。 しかし、インドの高速鉄道構想6路線の調査事業うち、1路線は優先交渉権獲得して日本勢がほぼ受注を決めたものの、4路線については欧州勢が獲得していると報道された。これを見ても欧州が優勢であることがうかがえる。 政府調達における国際標準の威力 なぜ欧州勢はこれほど強いのか。図1をご覧いただきたい。国際標準化機構(ISO)の専門委員会TC269「鉄道分野」<注1>がつい先ごろ新設された。このTC(テクニカル・コミッティー、専門委員会)の新設に欧州勢の強さを支えるしたたかな国際戦略の一端をみることができる。 <注1>Railw
日本人で唯一W3CのXMLワーキンググループに参加しXMLの標準化プロセスに携わったXMLの生みの親、村田真さんのブログです。 OOXMLの五ヶ月投票が開始 OOXMLの五ヶ月投票が開始されることになった。ODFと矛盾するという指摘をした国は多かったが、投票そのものは開始されることになった。長文の回答が寄せられた以上、JTC 1 SecretariatとITTF staffがこう判断したのは、驚くべきことではない。関連する記事として、Andy Undegroveの記事、Computer Worldの記事、Groklawの記事をあげておく。 今後は、五ヶ月投票に焦点が移る。最近のニュースとして、同じくfast-track submissionされたC++/CLIが、投票によってキャンセルされた。各国のコメントを満足するような解決は無理という判断によるようだ。 なお、Rick Jelliffe
CSS本の校正を戻そうとした矢先に、CSS 2.1の改訂草案がでてきてびっくり。diffをとって比べたところ、昨年6月の最終草案と大きな違いはなかったので、原稿も僅かに修正するだけで校了できた。いやはや、最後まで一筋縄ではいかなかったこの本も、5月中旬にはようやく形になりそうだ。 CSSにおいて「2.0」が登場したのは1998年のこと。近頃の流行をはるかに先取りしていたわけだけれど、何しろ巨大で複雑な規格だから最初から完璧というのは難しく、CSS 2.0の記述には不整合や現実との食い違いが少なからず見られる。不備な部分を整理するために改訂版がでてくるのは必然だ。 ところが、最初の草案が公開されたのは2002年8月だというのに、それから4年近くたってもいまだにCSS 2.1は草案段階でしかない。ひとこと言いたいというのがやたら多いこともあって、2年前にいったん勧告候補になりながらまた草案に逆
今年の3月に日経ソフトウエア編集に異動して以降,国内で開かれるJavaのイベントにはなるべく参加するようにしている。異動後,初めて担当した特集が,9月号(7月23日発売)のJavaの大特集だったからだ。その流れで,現在のJava業界におけるスター技術者の1人であるRod Johnson氏の講演にも出かけ,Web記事を書いた(関連記事)。 Johnson氏は,複雑化したEJB(Enterprise JavaBeans)の反省から生まれたオープンソースのDI(Dependency Injection)コンテナ「Spring Framework」の開発者である。その彼らしく,講演では従来のEJB(特にエンティティBean)を豪快にぶった切っていた。 現行バージョンの2.1までのEJBを「悪い標準」と位置付け,「悪い標準は標準がないよりも悪い」と言い切った。技術革新の激しい分野では,標準化委員会が
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