水面下で隠密に進めようとしている提携話や合併・統合交渉が事前に漏れると破談になる可能性が高いというジンクスがあることはこれまでも実証済みである。連日のように憶測記事が流れているホンダと日産自動車の経営統合協議についても、そのジンクスどおりになりそうな嫌な予感もする気配が漂ってきた。 きょうの各紙にも「ホンダ・日産統合暗雲」(読売)や「ホンダ・日産打ち切りも」(朝日)などのタイトルで報じているが、ホンダは2月1日までに、日産を子会社化する案を打診したものの、経営の主導権を奪われる日産側は強く反発しており、統合協議そのものが破談になる可能性が出ているという。 このうち、読売によると、「日産幹部が『双方の株主に受け入れられる条件を満たすのは、ほぼ不可能に近い。(経営統合は)もう無理だ』と語った」などと取り上げている。さらに、朝日も「近く両社はそれぞれ取締役会を開き、統合協議の打ち切りなどについて