10月6日、コント日本一を決めるお笑いイベント『キングオブコント2008』(TBS)の決勝戦の模様がテレビで生放送された。出場した総勢2146組の芸人の頂点に立ったのは、芸歴19年のベテランコンビ・バッファロー吾郎(吉本興業)。優勝が決まった瞬間にバッファロー吾郎の2人は涙をこぼし、番組は感動のフィナーレを迎えた……はずだった。 だが実際のところ、今大会に対する世間の評価はあまりぱっとしないものだった。視聴率も11.3%にとどまり、肝心の番組内容に関しても、『M-1グランプリ』(テレビ朝日)などと比べて盛り上がりに欠けていたと感じた視聴者が多かったのではないか。なぜ『キングオブコント』がここまで大きな失敗に終わってしまったのか、その原因を3つに分けて考えてみたい。 ●原因1:芸人をバカにしたひどい審査システム この番組を見ていた視聴者が恐らくいちばん不思議だったのは、最終決戦の審査発表がな