最強のロックユニットにして、日本のポップミュージック史上に残る大きな成功を収めているB’z。J-Popが主流になってからのお茶の間レベルのリスナーから、マニアックなほど洋楽ロックを愛する熱心なロックファンまでもが、彼らのサウンドの素晴らしさを認めているほど。その音楽のとてつもないスケールは、松本孝弘(G)と稲葉浩志(Vo)の2人が1988年のデビュー以来、自分たちの世界を着実に進化させてきたたまものといえる。振り返れば、例えば初期の「Easy Come, Easy Go!」(1990年)の頃のB'zは、新たに訪れたJ-Popの時代を代表するような、ヒットチャートを席巻するイメージのアーティストだった。それ以前は松本がかつてサポートを務めたTM NETWORKからの影響も見られるほどに打ち込みのサウンドが主体だったこともあり、引き続きポップなイメージが先行していた。しかしやがて松本は自身のギ