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Twitter見てると自分の環境がブラックであることをまるで自慢しているかのごとく繰り返しツイートしているのに、いつまでたっても全く自分からは環境を変えようとしない人っていますよね。今までの環境を変えるためには相当なパワーが必要ですから気持ちはよくわかります。でもそれではいつまでたっても変わらないからもう社畜自慢するだけというのはそろそろやめていこうよというブログを以前にも書きました。

もう社畜自慢をしている場合じゃない

でもこういうのはいつまでたっても無くならないのでしょうね。被害者意識の塊で自分から行動を変えていこうという姿勢がまるで感じられません。先日こんな記事がありました。

私だけ割を食ってる”被害者意識”で怒る人

よくある対立構造の両社が自分は被害者だと強く思っている事例があげられていました。

  • 管理職vs若手社員
  • 正社員vs非正規
  • ワーママvs独身女性
  • 共働き世帯の夫vs妻

みんな自分だけが割りを食っていると思い込んでいて、自分だけが被害者だと思い込んでいるということです。誰も自分の辛さをわかってくれないと嘆いているようです。実際被害者かもしれませんけど実はそこはそれほど重要ではないのだと思います。自分は被害者だと喚いていただけでは何も変わりませんからね。

いつまでもブラック企業のせいにしているだけで何も行動しない社畜も同じことです。文句を言っているだけでは結局何も変わらないわけです。

誰でも心が弱いので「悪いのは相手」と思いたい

人間誰しも心が弱いので、自分は悪くない、悪いのは相手だと思いたいものです。私も何か問題が起きた時には自分は悪くないと思いたいです。

アクシアがブラック企業だった時には、私は会社が良くならないことや次々と問題が発生することに関して、「悪いのは従業員だ」と考えていました。効率よく働かない従業員が悪い、品質悪いものを作る従業員が悪い、朝遅刻ばかりしてくる従業員が悪いと、ほとんどすべて従業員が悪いと思っていました。正直なところ自分が悪いとは思ってなかったですね。

スキルのないエンジニアは「悪いのは会社だ」と考えている人は多いと思います。ちっとも勉強せずに自分がスキルを伸ばす努力はやらないことは棚に上げて、会社の教育が足りないなどと言って全部の会社のせいにしてしまいます。

偽装請負に手を染めてそれをいつまでたってもやめないIT企業経営者は、「悪いのは業界や顧客だ」と思っているかもしれません。自分達が自ら選んでその業界を選択肢ているにも関わらず、自分達が自ら選んでその顧客から受注しているにも関わらず、自分が悪いなどとは中々考えようとしません。

「悪いのはお前だ」と言っているうちは何も変わらなかった

よく言われることですが「他人を変えることはできない、変えられるのは自分だけ」みたいなことはたまに聞きますよね。何かのタイミングで人の影響を受けて変わることはあるかもしれませんが、そんなもの意図してできることではありません。

実際にアクシアが変わったのも私が問題の原因を従業員のせいにすることをやめてからでした。成果物の品質が低いことも従業員が遅刻してくることも生産性が低いことも全部従業員のせいにすることをやめて、一つ一つ自らが変えていくことであっという間に残業ゼロになってその後ずっと残業ゼロを維持できています。

自分が悪いのか、相手が悪いのか、それを冷静に考えてみると、確かに相手が悪いこともあるかもしれません。それにどちらか一方が悪いとも限らず両方共何か問題があるかもしれません。しかし実を言うと「どちらが悪いのか」ということはたいして重要なことではなく、今の状況が嫌で変えたいと思うのであれば、それを変えるために行動して変えていくしかないということが重要でした。

どっちが悪いかだけを考えていてもしょうがないのですよ。いつまでも文句だけ言っていても周囲からは勝手に変わってはくれないものですので、結局のところ自分で何とかして自分の身の回りの状況を良くしていくしかないということですね。

客先常駐は「仕方がない」のではなく経営者が無能なだけ

偽装請負である客先常駐のことをグレーゾーンだとか言って仕方がないとか言っているIT企業経営者がたまにいますが、仕方がないのではなく一言で言えばその経営者が無能なだけです。業界の構造が悪いとか法律が悪いとか色々言いますけど、そうではなくてその構造の中で仕事をすることを選択していることが悪いのであり、その構造の中でしか仕事を取ってくることができない、つまり経営者にまともな営業能力がないことが悪いのです。

アクシアも創業時は客先常駐の形態で仕事をしていました。この業界では偽装請負の形式が当たり前すぎて、恥ずかしながら偽装請負という言葉もそれが違法行為であることも知りませんでした。

しかしそれが違法行為であるということを認識してからはすぐにそこから撤退していくことを決定し、本気で営業して仕事を受注してくるノウハウも身につけると、多重下請けの偽装請負である客先常駐の世界から簡単に抜け出すことができました。この形態でないと仕事ができないというのは全て無能な経営者の妄想であり言い訳でしかありません。

残業まみれになっている会社も同じことです。そういう会社の経営者は外部環境がどうのこうのと色々と理由を探してきます。確かに今の法律などの環境が全て理想的だとは私も思いませんが、そんなことを言っていてもしょうがないのです。その中でも業務効率化の仕組みを作ったり残業をやらない習慣づくりを自ら行っていけば残業ゼロも実現可能なのです。

ブラック企業で苦しむ労働者もブラック企業のせいにするのはやめよう

先日Twitterでこんな投稿をしました。

これに対して一部批判もありました。批判の内容は「悪いのはブラック企業であって労働者ではない」「社会や企業が変わるのが先」といった内容です。いや、別にブラック企業が悪くないなどと言うつもりはないですよ。ブラック企業は間違いなく悪いです。

でもそんなことを言っていても何も変わらないのですよ。自分が今いる環境が不快だと思うのであれば自ら行動して変えていくしかないのです。それとも自分が勤めているブラック企業が変わってくれるまでじっと耐えてずっと耐えていますか?そんなことしてたらいつまでたってもそのままですよ。「悪いのは自分じゃない」という気持ちはわかりますけど、そんなこと言っていても何も良くならないではないですか。

社会が変わることが先だとかブラック企業が悪いとだけ言っている人達は、永久にブラック企業で働き続けるつもりでしょうか。悪いのはブラック企業で確定で間違いないですけど、良くするための行動を起こしましょう。

ブラック企業で働く労働者にできること

では良くするために、ブラック企業で働いている労働者に何ができるのかですが、それなりの権限を持つ人であればブラック企業を変えていくことも可能かもしれませんが、一般の労働者にはそれは不可能に近いです。帰属意識や責任感が強すぎて、自分に然るべき権限がないのに会社を変えていくという方向に進もうと思うと非常に辛い思いをしてしまうかもしれません。

一般労働者が会社を変えられないことに関しては、労働者には一切の責任はありません。労働者も「経営者意識を持て」と言われることはよくあることですが、そういうことを言われたところで一般の労働者にできることと言えば、自分に与えられている権限の範囲内だけの話です。それ以上は無理なので、ほとんどの労働者には「会社を変える」という大それたことは難しいと思います。

ブラック企業で働く労働者にとって自分に会社を変えていくだけの権限がない場合には、その会社を辞めることが労働者にとってできることだと思います。

社会全体として見た時にはブラック企業を改善する、あるいは改善できないのであれば淘汰していくことが重要ですから、どちらにしても従業員がブラック企業を去っていくということは意味があります。アクシアも残業ゼロに踏み切ることになったきっかけは、辞められては困る従業員から退職の申し出があったことがきっかけでした。このように従業員の退職がきっかけとなって企業の体質が大幅に変わることだってありえます。

自分が働いている企業を辞めるか辞めないかということに関しては、労働者側にその権限がありますし、その責任は労働者にあります。辞められないのであれば労働者に責任があると思います。辞めると転職できるか不安という気持ちがあるかもしれませんが、冷たい言い方をするとその程度のスキルしかない自分が悪いのです。今からでも遅くはないので自信を持って転職できるだけのスキルを身につけるべきです。

社畜として完成してしまっている人には助けも必要かも

ブラック企業に勤めている人は早いとこさっさと辞めるべきだと思いますが、ブラック企業で心身ともにすり減らされた状態だと、まともな判断ができない状態ということもありえると思います。その場合は本人が気づけるように周囲の人達が「それはおかしいよ」と気づかせてあげることは重要だと思います。

今いるブラックな環境が当たり前だと思うようになってしまっていたり、辞めればいいのに「辞められない」と思い込んでしまっていたり、ブラックな環境に染まりすぎて既に社畜として完全体になってしまっているような場合には周りの人達がフォローしてあげましょう。

まとめ

  • 例え相手が悪かったとしても自分から行動しないと何も変わらない
  • ブラック企業に勤めている人はさっさとやめましょう
  • 社畜になりきってしまった人は周りの人も助けてあげましょう

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