OS X YosemiteのSpotlightがAppleやMicrosoftにデータを送信しているのがよく分かる動画と、それを止めるシステム環境設定とSafariの設定。

Yosemite

2014.10.232022.10.17

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　OS X YosemiteのSpotlightがAppleやMicrosoft（Bing）へ検索データを送らないようにする方法のまとめです。詳細は以下から。

　OS X Yosemiteの新機能にSpotlightで検索したワードをインターネット検索（Bing）やApp Store、iTunes Storeを使用して関連が深いサイトやアプリを候補としてあげる”Spotlight Suggestions”機能が追加されましたが、これを止める方法をセキュリティ研究者のGraham Cluleyさんが掲載しています。

Graham Cluley@gcluley

Spotlight Suggestions in OS X Yosemite and iOS. Are you staying private? http://t.co/SrK3D4OH9L http://t.co/fhIph3NNV9

2014/10/23 05:34:40

　こちらの動画は（プライバシー問題で色々あった）ワシントン・ポストが作成した動画で、Spotlightをトラッキングして検索ワードと位置情報がAppleに送られていくのがよく分かります（15秒辺りから）。

OS X 10.10 YosemiteのSpotlight検索で送られるquery

　Appleはこの事をシステム環境設定.appの[Spotlight] > [Spotlightの検索候補とプライバシーについて]に記載しており、これが嫌な方は以下の設定で情報送信を止めることができるそうです。

Spotlight を使用すると、実行した検索クエリー、選択した Spotlight の検索候補、および関連する使用状況データが Apple に送信されます。Mac 上で見つかった検索結果は送信されません。Mac 上で位置情報サービスが入になっている場合に Spotlight で検索クエリーを実行すると、その時点での Mac の位置も Apple に送信されます。一般的な単語やフレーズの検索は、Apple から Microsoft の Bing 検索エンジンに転送されます。これらの検索は Microsoft には保存されません。Apple に送信された位置情報、検索クエリー、および使用状況の情報は、Spotlight の検索候補をより適切にするため、および Apple のその他の製品やサービスを改善するためにのみ Apple によって使用されます。

Spotlight での検索クエリーと Spotlight の検索候補の使用状況データを Apple に送信したくない場合は、Spotlight の検索候補を切にできます。Mac のシステム環境設定にある“Spotlight”環境設定パネルの“検索結果”タブで、“Spotlight の検索候補”と“Bing Web 検索”の両方のチェックボックスを選択解除してください。“Spotlight の検索候補”と“Bing Web 検索”を切にすると、Spotlight で Mac の内容のみが検索されるようになります。

Spotlight の検索候補の位置情報サービスは、Mac のシステム環境設定の“プライバシー”パネルで、“システムサービス”の横の“詳細”をクリックして“Spotlight の検索候補”を選択解除すると切にできます。Mac 上で位置情報サービスを切にすると、お客様の詳細な位置情報は Apple に送信されなくなります。関連のある検索候補を提供するために、Apple はお客様のインターネット接続の IP アドレスを使用し、それを地理的な地域と照らし合わせることで、お客様のおおよその位置を推定する場合があります。

Apple が収集する情報は、Apple のプライバシーポリシー（www.apple.com/jp/privacy）に従って取り扱われます。

システム環境設定：Spotlight

システム環境設定.appの[[Spotlight] > [検索結果]から「Spotlightの検索候補」と「Bing Web 検索」のチェックボックスをOFFにすることで”Spotlight Suggestions”機能を停止でき、

Open System Preferences and choose Spotlight. Now untick Spotlight Suggestions, Bing web searches and anything else that doesn’t suit you. In the example below I have also disabled searching of Mail & Messages – but that’s just a personal preference.

　以下の様に検索結果にWikipedia検索結果やiBooks、Bing検索結果が表示されなくなります。（Grahamさんは個人の好みで「メールとメッセージ」なども止めています）

システム環境設定：位置情報

　位置情報についてはOS X Yosemiteからシステム環境設定.appの[セキュリティとプライバシー] > [プライバシー] > [位置情報サービス] > [システムサービス]の詳細に「Spotlightの検索候補」という項目が加わっており、これをOFFにすることでSpotlightがAppleに位置情報を送るのを止めることが出来ます。

　「位置情報サービスとプライバシーについて」に掲載されている規約は以下の通り。

位置情報サービスを使用すると、アプリケーションおよび Web サイトでコンピュータの現在地に基づく情報を収集および使用できます。おおよその現在地は、ローカルの Wi-Fi ネットワークからの情報を使って求められ、個人を特定しない方法で位置情報サービスによって収集されます。

Spotlight または Safari の Spotlight の検索候補を使用すると、検索クエリーを Spotlight または Safari に送信した時点での Mac の位置情報が Apple に送信され、Spotlight の検索候補の関連性を高めたり、その他の Apple 製品およびサービスを向上したりするために活用されます。Spotlight の検索候補の位置情報サービスを切にすると、お客様の詳細な位置情報は Apple に送信されなくなります。関連のある検索候補を提供するために、Apple はお客様のインターネット接続の IP アドレスを使用し、それを地理的な地域と照らし合わせることで、お客様のおおよその位置を推定する場合があります。

位置情報サービスの使用を許可したアプリケーションは、“セキュリティとプライバシー”環境設定の“プライバシー”パネルに表示されます。アプリケーションごとの位置情報サービスの入／切は、チェックボックスで確認できます。1 つ以上のアプリケーションに対して位置情報サービスを許可したくない場合は、そのアプリケーションの横にあるチェックボックスの選択を解除して位置情報サービスを切にできます。アプリケーションの位置情報サービスを切にした場合は、そのアプリケーションで位置情報データを次回使用しようとしたときに、入にし直すかどうかの確認を求められます。

また、“セキュリティとプライバシー”環境設定の“プライバシー”パネルで“位置情報サービスを有効にする”の選択を解除して、すべての位置情報サービスをまとめて切にすることもできます。ただし、位置情報サービスを無効にしていても、他社製アプリケーションまたは Web サイトがほかの方法でお客様の現在地を特定する場合があります。

他社製アプリケーションまたは Web サイトに現在地の情報の使用を許可する場合は、Apple のプライバシーポリシーではなく、各社の条件およびプライバシーポリシーが適用されます。各社の条件およびプライバシーポリシーを確認し、位置情報がどのように取り扱われ、使用されるのかを理解しておいてください。

Apple のプライバシーポリシーについて詳しくは、www.apple.com/jp/privacy でご確認ください。

Safari

　このSafariの設定が意外に見落としがちですが、OS X YosemiteのSafari 8から「検索」という項目が加わっており、ここにある「Spotlight の検索候補を含める」がONになっているとSafariを使用して検索すると、検索候補に”Spotlight Suggestions”機能が使用されます。