iPhone 3Gにより王者転落するノキア「幻のMeeGo」からWindows Phone開発へ
2017年01月08日 12時00分更新
長年に渡り携帯電話・スマートフォン市場で絶対的な存在感を誇っていたノキア。日本でもまだまだファンの数は多いでしょう。
スマートフォン黎明期から市場をけん引し、Symbian OSを広めていったもののAndoridとiOSに敗れ、Windows OSへと転身。マイクロソフトへの事業売却を経て、いまは再出発を目指しています。
激動の歴史を辿ったノキアのスマートフォンを振り返ります。
「ノキア」編・目次
・第1回 ノキア激動の歴史が幕開け「世界初のスマホとSymbianの誕生」
・第2回 アップルなんて目じゃない黄金期「ノキアの顔」Nokia 6600の登場
・第3回 iPhone 3Gにより王者転落するノキア「幻のMeeGo」からWindows Phone開発へ(本ページ)
出遅れたiPhone対抗モデルの開発
2008年のノキアの業績は一見すると順調そうでした。携帯電話全体の販売台数は約4億7232台で、前年の約4億3545万台より8%も増加したのです。
ところが、クリスマスシーズンである第4四半期だけを見てみると、販売数は1億1879台で、前年同期の1億3319万台よりも約10%のマイナスとなりました。同年6月に発表されたアップルの「iPhone 3G」がノキアの業績に大きな影響を与えはじめたのです(数値はガートナー調べ)。
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