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OpenAI、ついにCTOが辞任 営利企業への再編進むなか、幹部の離脱続く

2024年09月26日 10時00分更新

文● G.Raymond 編集●ASCII

 OpenAIの最高技術責任者(CTO)であるミラ・ムラティ氏が9月25日、突如辞任を表明した。ムラティ氏は6年半にわたりOpenAIに在籍し、ChatGPTの開発を主導してきた。

 OpenAIでは幹部の退職が相次いでいる。2024年5月には同社の共同創業者であり主任科学者のイリヤ・サツケヴァー氏が退社を発表し、その数時間後にはスーパーアライメントグループの共同リーダーであるヤン・ライケ氏も辞任した。2024年8月には、OpenAI共同創業者の1人でもあるグレッグ・ブロックマン氏が長期休暇を取ることを明らかにしている。

 幹部の離脱は、OpenAIの内部に何らかの問題や方向性の違いがあることを示唆している。特に注目すべきは、2023年11月に起きたサム・アルトマンCEOの一時解任騒動以降、組織の安定性に疑問が投げかけられていることだ。

 ムラティ氏は辞任の理由として「自分自身の探求のための時間と空間を作りたい」と述べているが、業界観測筋からは、最近報じられた営利企業への再編計画などが背景にあるのではないかとの見方が出ている。

 9月14日付けのフォーチュンの報道によれば、同社は非営利組織から営利企業への移行を検討している。

 現在、OpenAIは非営利団体の取締役会が営利部門を管理する複雑な構造を持っているが、新たな計画では非営利部門は営利企業の少数株主となり、経営への影響力が大幅に縮小される。この再編により、OpenAIはより伝統的な営利企業の形態に移行することになる。

 この再編により、サム・アルトマンCEOは初めて会社の株式を取得することになるとも伝えられている。この動きは、OpenAIが2024年に計画している65億ドルの資金調達と密接に関連しているとも言われている。

 一連の変化がOpenAIの将来の方向性にどのような影響を与えるかが注目される。

 

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