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レバノンで爆発の通信機について、アイコムが調査結果を報告

2024年09月19日 14時15分更新

文● G.Raymond 編集●ASCII

 無線通信機メーカーのアイコムは9月19日、同社のロゴが入った無線機がレバノンで爆発したとの報道を受け、調査結果を公表した。

 報道で言及されているIC-V82モデルは、2004年から2014年10月まで中東を含む海外向けに生産・輸出されていたハンディ型無線機だった。しかし、このモデルは約10年前に生産終了しており、それ以降は出荷されていない。バッテリーの生産も終売し、偽造品防止のためのホログラムシールも貼付されていないため、自社製品かどうかは確認できないという。

 また、アイコムは海外向け製品を正規販売代理店にのみ販売し、日本の安全保障貿易管理規定に基づいて厳格な輸出管理をしていると説明。さらに、同社の無線機はすべて和歌山県の生産子会社で製造されており、海外での生産はしていないと強調している。

 アイコムは事態の詳細については引き続き調査中であり、新たな情報が得られ次第、ウェブサイトで公開するとしている。

 背景にあるのは、9月17日と18日に、レバノン全土で相次いでいる通信機器の爆発だ。報道によれば、少なくとも20人が死亡、450人以上が負傷した。これらの爆発は、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラが使用していたとされるポケットベルや無線機で起きたと報じられている。

 

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