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グーグル「Chromebook」ホーム画面からAI利用可能に

2024年10月03日 17時50分更新

文● @sumire_kon

グーグルのロゴ

 グーグルは10月1日、Chromebookの新機能を発表した。すべてのChromebookでホーム画面から直接生成AI「Gemini」にアクセス可能となるほか、Chromebook Plus専用の複数の新機能も10月中に順次提供される。

ブラウザーを経由せずGeminiを利用可能に

 Chromebook全体の新機能として、今後、次の4機能が提供される。

●Geminiをホーム画面から直接呼び出せるように

ホーム画面からGeminiを呼び出す機能の利用イメージ

 ChromeOSと生成AI「Gemini」の統合を進め、ブラウザー経由だけでなく、ホーム画面から直接Geminiを呼び出せるように改良。旅行計画の立案から画像の生成、好奇心を刺激するものについての学習まで、Geminiの各機能を、これまでよりさらに素早く、手軽に活用できるようになる。

●「Welcome Recap」で中断した作業を再開

Welcome Recapの利用イメージ

 「Welcome Recap」は前回のログイン時にしていた作業を、中断した箇所から再開できる機能。ログインするたびに、最後に閲覧した場所の概要が視覚的に表示され、ビデオ通話に参加するためのリマインダーや、最近開いたファイルへのクイックアクセスなど、作業再開に役立つ内容を自動で提案する。

●「Focus」機能で集中作業をサポート

 特定の作業に集中したいときに役立つのが、「Focus」機能。昨今のスマートフォンやPCではお馴染みになりつつある、集中モード的な機能だ。

Focus機能の利用イメージ

 使用中はサイレントモードが自動でオンになり、余計な通知を排除してくれる。時間帯指定でのオン/オフ機能や、BGMとしてサウンドスケープもしくはYouTube Musicのプレイリストを選択することもできる。

●ホーム画面に重要なファイルをピン留め可能に

 Chromebookのシェルフにファイルをピン留めすることで、いつでもファイルにすぐにアクセスできるようになる。オフラインでの利用も可能だ。

 また、時短機能として、Launcherには探しているGoogleドキュメントやスライドを提案してくれる機能も搭載される。

Launcherの利用イメージ

Chromebook PlusはAI機能をさらに強化

 Chromebookの上位モデルとなる「Chromebook Plus」では、より高度なAI機能も実装される。

●Help me read

Help me readの利用イメージ

 右クリックだけでPDFや記事、ウェブサイトなどの内容を要約してくれるのが、「Help me read」だ。要約した内容をもとに、さらに深く掘り下げるフォローアップ質問にも対応。さらに2025年からは、明確にする必要がある分や段落を強調表示する機能も追加される。

●Live Translate

Live Translateの利用イメージ

 「Live Translate」はAIを活用したリアルタイム翻訳機能。Zoomでのウェブ会議からYouTube Liveやローカルの動画ファイルまで、画面に表示されるものすべてで、字幕式の自動翻訳を100以上の言語で利用できる。

●Recorder app

Recorder appの利用イメージ

 「Recorder app」はいわゆる音声メモアプリ。グーグルのAIと統合されているため、単純な録音だけでなく、話者を検出してラベル付けしたり、文字起こしで音声の概要を作成することも可能だ。

●ビデオ通話の品質向上機能

ビデオ通話の品質向上機能の利用イメージ

 ビデオ通話の品質向上機能では、AIを活用した高品質のマイクシミュレーションにより、ノイズや部屋の反響を軽減したクリアな音声を実現。映像部分についても、照明や明るさを自動で最適化する機能を搭載する。

 本機能はサードパーティー製を含む、すべてのビデオ通話アプリで利用可能だ。

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