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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第351回

Galaxy初のSIMフリー、安定感のある実力を備えた「Galaxy M23 5G」

2022年06月01日 12時00分更新

文● 佐野正弘 編集●ASCII

 主要メーカーの中で唯一、これまで日本のオープン市場向けスマートフォンを出していなかったサムスン電子。その同社が初めてオープン市場向けに投入したのが「Galaxy M23 5G」。大画面と高性能のチップセット、トリプルカメラを備えながらも約4万円と、高いコストパフォーマンスを備えたGalaxy M23 5Gの実力を実機から確認してみよう。

大画面ながらコストを抑えている点も随所に

 まずは外観だが、Galaxy M23 5Gは6.6型ディスプレーを搭載し、サイズは約77×165.5×8.4mm、重量は約198g。海外メーカーのオープン市場向けミドルクラスのモデルと変わらないサイズ感で、このクラスでは一般的なもの。大画面重視の人にはメリットといえる。

 ディスプレーの解像度はFHD+(2480×1080ドット)と高精細で、リフレッシュレート120Hzに対応し滑らかな表示と充実しているが、コストパフォーマンス重視ということもあって素材にはサムスン電子が得意とする有機ELではなく、液晶を採用。フロントカメラ部分もパンチホールではなくノッチとなっており、ベゼル幅もそれなりにあることから見た目の高級感や先進性という部分は弱い。

「Galaxy M23 5G」の正面。大画面のミドルクラスではスタンダードなサイズ感だが、ディスプレーは液晶でフロントカメラ部分もノッチとなっている

 背面はカメラが3つ縦に並んだシンプルなデザイン。ボディー素材は低コスト化を重視して樹脂となるがが、マットな素材感で指紋もつきにくく、安っぽさはない。

背面は左上にカメラが3つ並んだシンプルなデザイン。質感は樹脂だがマットな質感で触感も良い

 側面には右側面に音量キーと指紋センサーが一体となった電源キーを搭載しており、指紋によるロック解除が可能。下部には充電用のUSB Type-C端子と3.5mmのイヤホン端子を搭載しているというのは、ミドルクラスとしてはスタンダードな内容といえる。

ボタン類は右側面に配置。指紋センサーは電源キーと一体型のものを採用している

下部にはUSB Type-C端子と3.5mmのイヤホン端子が備わっている

Galaxyらしさを引き継いだ充実のカメラ性能

 続いてカメラを確認すると、背面のメインカメラは5000万画素/F値1.8の広角カメラと、800万画素/F値2.2の超広角カメラ、200万画素/F値2.4のマクロカメラの3眼構成。望遠カメラはないが、この価格帯のモデルとしては幅広いシーンの撮影ができるといえるだろう。

カメラは5000万画素の広角カメラと、超広角、マクロカメラの3つを搭載。ミドルクラスとしては幅広い撮影に対応できる

 標準のカメラアプリでは広角(等倍)と超広角(0.5倍)の切り替えが可能で、それ以降はデジタルズームとなるが、最大10倍までのズームが可能だ。またマクロカメラを使用するには、メニューの「その他」から「マクロ」を呼び出して撮影する形となる。実際に撮影した印象としては、やはり全体的にGalaxyシリーズらしい、見栄えがよくくっきりした画作りを重視した印象だ。

Galaxy M23 5Gの広角カメラで撮影した写真

同じ場所から超広角カメラで撮影した写真

マクロカメラで撮影した写真。200万画素なのでサイズは小さくなる

 機能面も充実しており、背景をぼかしたポートレート撮影や、夜景を明るく撮影できるナイトモードなど、最近のスマートフォンカメラの基本的な機能は一通り抑えている。特に暗い景色の撮影には強く、夕方くらいであればナイトモードを使う必要がなく、ナイトモード自体も他のミドルクラスのスマートフォンより明るく写せる印象だ。

夕方の風景を広角カメラで撮影。この程度であればナイトモードを使わなくても十分明るく撮影できる

同じ場所から超広角カメラで撮影。こちらも十分な明るさがある

暗所での撮影。こちらはナイトモード未使用で、広角カメラで撮影したもの

上と同じ条件でナイトモードを用いて撮影。ほかのミドルクラスのモデルと比較すると結構明るく写せている

 またフロントカメラは800万画素/F値2.2と標準的な内容。こちらもポートレート撮影などが可能なほか、複数人が参加しても撮影しやすいよう画角を広げることも可能。もちろんビューティー機能も搭載している。

フロントカメラを用いてポートレートモードで撮影。ビューティー機能も用意されているので有効活用したい

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