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仕事に差がつく!阿久津良和「Office 365のスゴ技」 第100回

Office 365の更新チャネル名が“また”変更へ

2020年06月05日 09時00分更新

文● 阿久津良和(Cactus) 編集●MOVIEW 清水

 本連載は、マイクロソフトのSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション(以下、アプリ)「Office 365」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。

 Office 365を使いこなして仕事を早く終わらせたい皆様にお届けする本連載。今回はOffice 365更新チャネルの改称に注目する。

新更新チャネルは6種類へ拡大

 Microsoftは米国時間2020年5月12日、公式ブログでOffice 365更新チャネルの改称を発表した。

米国時間2020年6月9日から適用するOffice 365の更新チャネル名

 同社は2016年2月に「CB(Current Branch)」→「Current Channel」、「CBB(Current Branch for Business)」→「Deferred Channel」、「First Release for Current Branch」→「First Release for Current Channel」、「First release for Current Branch for Business」→「First Release for Deferred Channel」という更新チャネルの整理を行った。その後、Windows 10 バージョン1703リリースのタイミングで現在の月次チャネル、半期チャネル(対象指定)、半期チャネルの3チャネルに整理している。当時の日本マイクロソフトは取材に対して、「Windows 10とOffice 365の機能リリース時期が食い違っていたため」と理由を説明していた。

各更新チャネルの役割

 Microsoftは今回の改称理由として、「組織のサービス戦略に関するより良い意思決定を行うため」だと先の公式ブログで説明しているが、興味深いのは「Monthly Enterprise Channel」の新設とOffice Insiderを取り込んだ点である。開発者などを対象にしたOffice Insiderは安定性を欠く更新チャネルだが、同社は「サービスモデルが進化し続ける」との判断から、更新チャネルに含めた。

今後、選択できる更新チャネル(公式ブログの画像を筆者が加工)

こちらは現在の更新チャネル

 企業でOffice 365を展開する際は、「Office Deployment Tool(Office展開ツール)」や「Office 365クライアント構成サービス」を使用するが、前者は2020年6月9日以降に入手したOffice展開ツールで使用するXMLファイルの編集が必要だ。具体的には「Channel」で使用する値を変更しなければならない。

XMLファイルの「Channel」を社内で使用する更新チャネルに合わせて変更する

新旧チャネルの値

 さて、第95回でもお伝えしたとおり、Office 365は大規模なブランド変更が行なわれ、サービス名は基本的に「Microsoft 365」に統一される。そこで本連載も今回の100回を契機に次回から連載名を「仕事に差がつく!阿久津良和「Microsoft 365のスゴ技」」で再スタートする。お楽しみに。

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