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業界人の《ことば》から 第310回

OPPO、日本のスマホ市場を現地化で開拓できるか

2018年09月13日 09時00分更新

文● 大河原克行

今回のことば

「2018年2月に日本に参入してからわずか半年で、Felicaおよび防水機能を搭載した商品を投入した。このスピード感は、OPPOが商品の現地化をいち早く進める決意の表れ。我々の誠意を感じてもらいたい」(OPPO Japanの鄧宇辰代表取締役)

 OPPOは、日本市場への参入第2弾となるスマホを発表した。

 日本市場向けに防水とFeliCaに対応したハイエンドモデルの「R15 Pro」と、コストパフォーマンスに優れた「R15 Neo」の2機種だ。

 市場想定価格はR15 Proが7万5470円、R15 Neoは2万7950円からと、意欲的な価格設定が特徴だ。

 ハイエンドモデルのR15 Proは、最新の「A.I.インテリジェントカメラ」を搭載。アウトカメラに1600万画素および2000万画素のA.I.デュアルカメラを採用。イメージセンサーには、ソニーの最新のIMX519を搭載。AI技術を活用した新たな「A.I.ポートレートモード」で、写真の背景に自然なぼかし効果を使える。A.I.シチュエーション認識機能や3Dライティング機能などを搭載。OPPOが打ち出す「カメラフォン」を具現化したスマホだ。

 また、A.I.ビューティー機能も進化。シャッターを押した瞬間に2000万画素のインカメラが、顔の296ポイントを捉えて顔の認識精度を向上。800万パターンのなかから、撮影した人物に最適なビューティー効果をもたらすという。さらに、センサーHDR技術によって、逆光でも写真を鮮明に写すことができるとのこと。

 ほかにも、R15 Proでは、6.28型の有機ELディスプレーを採用。19:9のノッチありディスプレーで、画面占有率は89%に達し、より大きな画面でさまざまなコンテンツを楽しめる。R15 Proのデザインやカラー設計は、世界的に有名なプロダクトデザイナーであり、カラーマスターでもあるカリム・ラシッド氏と共同開発。グラデーションカラーを用いることで、レッドをより情熱的に、パープルをより神秘的に表現したという。

防水とおサイフケータイ機能も搭載

 一方、R15 Neoは、6.2型のスクリーンを採用。4230mAhの大容量バッテリーを搭載し、「現在、市場に流通しているスマートフォンのなかでも、最高水準の大容量バッテリーを搭載しており、バッテリー残量を気にすることなく使用できる」とした。

 こうしたOPPOならではのこだわり機能に加えて、特筆できるのが日本市場で求められている防水機能と、おサイフケータイとしても利用できるFeliCaに対応したことだ。

 同社では「OPPOは日本市場参入後も、引き続き日本の顧客ニーズを調査してきた。今回発売するR15 Proはとくにニーズが高かった防水機能とFeliCaに対応するため、日本市場向けに再設計を行なった。防水機能についてはIPX7に対応。雨やちょっとした水濡れにも耐えられる。さらに、FeliCaはおサイフケータイなどに対応し、様々な顧客に満足してもらえる仕様になっている」と説明する。

 OPPO Japanの鄧宇辰代表取締役は「日本の市場に参入後、わずか半年でFelicaおよび防水機能を搭載した商品ブランドを立ち上げることに成功した。このスピード感は、OPPOが商品の現地化をいち早く進める決意の表れである。高いコストパフォーマンスを誇る機種から、ハイエンドのフラッグシップまであらゆる種類の製品を用意することで、日本市場における下期の商品ラインアップを完成する。すべての製品がデザイン、機能、スペックなどの面でこれまでの製品にはない新たなものであり、OPPO Japanにとって、2018年下期は大きな期待を持てる時期になる。この勢いを保ちながら、優れた製品を日本市場に投入する。商品を通じて、我々の誠意を感じてもらいたい」などと述べた。

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