サムスン電子は26日、スペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2017」に先がけてプレスカンファレンスを実施し、Androidタブレット「Galaxy Tab S3」、2-in-1 Windowsタブレット「Galaxy Book」を発表した。製品のハンズオンなどはのちほど紹介するとして発表会の様子をお届けする。
発表会はサムスン電子の品質管理のビデオから始まった。昨年世界を騒がせたバッテリー問題を受けての演出だろう。ビデオが終了するとサムスン電子ヨーロッパCMOのDavid Lowes氏が登場し、プレゼンテーションを行なった。このとき、突然ステージに乱入した人がいたのだが、David氏が優しく諭すとステージから降りていった。どうやら「Galaxy Note 7のリサイクル方法を考えろ」と主張している団体のようだ。
そんなハプニングもありながら、発表会は続く。昨年のバッテリー発火問題を受けてDavid氏は「反省点として、品質検査の基準をより厳しくしていく。第三機関による検証チェックも行なう予定だ。より安全な製品をお客様に提供するために徹底する」と語った。
次に5Gへと話題がかわると、サムスン電子アメリカのPresident&COOのTim Baxter氏が登壇し、「サムスングループのさまざまなノウハウを使い、独自のエコシステムを作る。来年、アメリカ、韓国、日本に5Gのテクノロジーを用いた一般向け商品をリリースする計画もある」と説明した。さらに映像では5Gラジオや5Gルーターなどがイメージとして紹介された。
そしてすでに端末記事にもなっている「Galaxy Tab 3」と「Galaxy Book」がDavid氏から発表された(関連記事)。なぜこのタイミングでタブレットと2-in-1なのだろうか。David氏は「タブレット自体は、スマホの大画面化にともなって市場が縮小傾向にある。そこで、家庭用エンタメツールとして特化していけばまだ伸びる余地はあるのではないかと考えた。映画などを観るコンテンツビューワー、もしくはリモコンなど、使い方次第だ」とコメントした。
今年はスマホではなく、Androidタブレットと2-in-1のWindows 10 PCを発表したサムスン電子。現在スマホのシェアでトップクラスをひた走るメーカーがここで終わるわけがなく、最後の最後にGalaxy S8が発表されると思われる「Unpacked」の予告が流れて会場は大盛り上がりで発表会は終了した。日時は2017年3月29日。ニューヨークかロンドンで開催され、この発表会に参加した記者にはインビテーションが漏れなく配られた。
はたして次のGalaxy Sシリーズはどんなスマホになるのだろうか。
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