10回に渡ってお届けしてきた本連載も、今回が最終回である。ホワイトバランスにはじまり、露出補正や絞り、AFモードの使い分け、「ピクチャーコントロール」による色調調整など、まだ足りない部分もあるが、一応ニコン「D300S」を使いこなすための一通りのことは書いたつもりだ。
ただ、そんな私の記事を尻目に、編集者Hは「ここまで教わってきてなんですが、夏に向けて買うならミラーレス一眼も魅力的ですよね」と言う。確かにコンパクトでレジャーのお供などの持ち運びに便利そうだが、「デジタル一眼レフ」だからこその魅力もある。
ということで最終回にあたり、コンパクトデジカメやミラーレス一眼にはないD300S(というか、デジタル一眼レフ)の魅力について語ってみたい。
レンズ交換で新しい写真の楽しみ方を知る
まずはコンパクトデジタルカメラではなくD300Sのような一眼レフを選択する理由とは何だろう。1つにはレンズ交換ができることだろう。メーカーにもよるが数十本もあるレンズラインナップの中から自分の使用用途にあったレンズを必要に応じて交換して使用することができる。
本連載でも紹介した魚眼レンズから、連載では紹介できなかったような超望遠レンズまでメーカーが用意しているレンズの種類は多岐に渡る。そのどれもが一台のカメラで状況に応じて交換して使うことができる。
初心者であれば、慣れないレンズ交換はできるだけ避けたいと思うかもしれない。それであれば最初は前回紹介したような、広角から望遠まで使える高倍率ズームレンズとのセットから始めたらいい。
使っているうちにだんだんその先の世界を見たくなり、実際にレンズ交換を何度か行なえば、それほど手間でもなんでもないことに気づくはずである。
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