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インフォマジックとマトロックス社、『Matrox RT.X100セミナー』を開催

2002年08月05日 19時32分更新

文● 編集部 佐久間康仁

ジャパンマテリアル(株)のインフォマジック事業部、マトロックス社、カナダ大使館は5日、6月27日に発表したリアルタイムノンリニアビデオ編集カード『Matrox RT.X100』の新機能をデモンストレーションする『Matrox RT.X100セミナー』をカナダ大使館で開催した。

RT.X100
『Matrox RT.X100』のパッケージ

セミナーの中では、RT.X100の新機能である

  • 2グラフィックス&2ビデオのリアルタイム編集
  • スケーラブルアーキテクチャー“Power of X”
  • ほぼ実時間でのMPEG-2エンコード
  • カラーコレクション、クロマキー合成などのリアルタイムエフェクト

――が実機を使ってデモされた。

エフェクト一覧
Matrox RT.X100でリアルタイム処理が可能なエフェクト一覧(Premiereに標準搭載のエフェクトのうち60種類)

2グラフィックス&2ビデオのリアルタイム編集は、タイトルなどの静止画を2つまで重ね合わせ、さらに2トラックのビデオを読み込んだ状態で各種ビデオエフェクトやトランジションエフェクトをかけても、レンダリングすることなく結果を再生表示できるというもの。RT.X100は、従来製品(RT2500など)と同様に『Adobe Premiere』に特化したビデオアクセラレーションカードだが、RT.X100ではPremiere 6.0に標準で含まれる74種類のエフェクトのうち60種類についてリアルタイム処理が可能になる。さらに、3つ以上のグラフィックスやビデオを編集する場合でも、レンダリング時間を短縮できるとのこと。また、G550相当の3Dアクセラレーター機能も内蔵しており、3Dトランジションの効果もリアルタイムにディスプレー表示が可能になっている。

タイトル合成
Matrox RT.X100では、2つのグラフィックス(静止画像)を重ね合わせてエフェクト処理しても、レンダリング待ち時間なしに再生表示が可能

スケーラブルアーキテクチャー“Power of X”は、CPUが今以上に高速化した場合に上記の機能が強化されるというもので、将来3~4GHzクラスのCPUが登場した場合には、リアルタイム編集可能なグラフィックス&トラック数も増強できる設計になっているという。ちなみに、RT.X100の最低動作環境はPentium 4-1.8GHz以上、推奨環境は同-2.2GHz以上となっている。

Matroxオリジナルエフェクト
マトロックスオリジナルの3Dエフェクト。パラメーターなどの変更により1000種類以上の効果がかけられる

RT.X100は、新たにハードウェアMPEG-2エンコーダーを内蔵し、再生時間とほぼ同等の時間でMPEG-2ファイルへの出力が完了する(RT2500ではソフトウェアエンコードのため、再生時間の3~6倍ほどかかっていた)。このMPEG-2エンコーダも“Power of X”アーキテクチャーを採用しており、CPUのパフォーマンスが上がれば再生時間未満での出力も可能になるという。

クロマキー合成
背景に木星を重ねたクロマキー合成の例。ここでは自動的に背景の青空の色を抜いて、重ね合わせている

“カラーコレクション”は、画像の色味を調整する機能で、全体をセピア調などに変更するほか、2台以上のDVカムコーダーで撮影して色味が異なる場合に、ホワイトバランスを微調整することができる。また、リアルタイムに色調を変化させる“カラリゼーション”もリアルタイム処理が可能で、音楽に合わせて背景の動画の色味を変化させるなどの使い方がデモされた。そのほか、クロマキー合成やピクチャーインピクチャーといった重い処理もリアルタイムに再生可能といった点を強調していた。

ピクチャーインピクチャー
いわゆる“子画面”表示もリアルタイム処理が可能

なお、RT2500から変更・省略された機能としては、

  • 対応OSがWindows 2000/XPに変更(従来はWindows 98 SE/Meにも対応)
  • DVCProは未サポート
  • カード上のDV端子は1ポート(従来は2ポート装備)
  • 編集可能なフォーマットはDVのみ(従来サポートしていたIフレームのみのMPEG-2ファイルは未サポート)

などが挙げられる。

カラリゼーション
時間を追って色調が徐々に変化するカラリゼーションの効果を与えているところ

発売時期は当初の予定(7月中)より遅れ、8月上旬より店頭出荷が始まるとのこと。初期出荷パッケージには、ビデオカードやエフェクト集をセットにしたバンドルパッケージが各50本限定で用意される。パッケージ価格と内容は、それぞれ次のとおり。

  1. 『RT.X100クリエイターセット』(8月中旬発売予定)/17万8000円
    RT.X100+Matrox Parhelia(128MBモデル)
  2. 『RT.X100スターターキット』(8月10日発売予定)/14万8000円
    RT.X100+Matrox Millennium G450(32MB)+ジョグコントローラ『ShuttlePRO』
  3. 『RT.X100ボーナスパックA』(8月10日発売予定)/14万8000円
    RT.X100+タイトラーソフト『Boris GRAFFITI』
  4. 『RT.X100ボーナスパックB』(8月10日発売予定)/14万8000円
    RT.X100+ビデオエフェクト集『Boris FX』

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