3Ware「Escalade 7210」と言えば、IDE RAIDカードは性能が高い一方で高価だという“常識”を覆す2万円前後の価格で販売された製品。ソフトウェアRAIDカードの性能や信頼性に不安を感じていた人たちから人気を集めたのは記憶に新しいところだ。そんな、もっとも安価なハードウェアRAIDカードの選択肢として君臨する同製品に、今回バリエーションモデルが登場した。
「Escalade 7000」と名付けられた同製品最大の特徴は、編集部実測値で167(W)×63(D)mmというLow Profileサイズにある。Low Profile PCIで規定されているサイズは最大で120(W)×64(D)mmとなっており、厳密に言えばLow Profileサイズではなく、パッケージにLow Profileブラケットも同梱してはいない。しかし外部インターフェイスを持たず、ネジ穴さえ合えば、どんなLow Profileブラケットでも利用できるのはLow Profile化を比較的容易にしてくれるだろう。ブックサイズPCなどをファイルサーバとして利用したい場合などに、信頼性の高いハードウェアRAIDカードを選択できるのはかなり魅力的と言える。
カード裏面。ネジ穴とネジ穴の間は最短部分でちょうど50mm |
コントローラにEscaladeシリーズ共通の“200-0017-00”搭載し、100MHz駆動する合計4Mbit(512KB)のSRAMをキャッシュとして利用する仕様はEscalade 7210と同じ。最大2ch(2台)で、RAIDレベルはストライピングのRAID 0、ミラーリングのRAID 1、2台のハードディスクを連結して使用するJBODのサポートとなる点や、Ultra ATA/133に対応し、BigDriveもサポートする点など、カタログスペックもEscalade 7210と同じになっている。Low Profileブラケットを同梱していないことを考えると、Escalade 7000は3Wareから見た場合、単純に低コストモデルなのかもしれない。現実に価格はコムサテライト3号店で1万8780円と、従来製品に比べて1000~3000円程度安価で、さらなる人気を集めそうな気配だ。
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