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Tyanのi845マザー「Trinity i845」はATX12V不要!

2001年09月29日 21時49分更新

文● 小磯

Trinity i845

 発売ラッシュがすっかり落ち着いたところで、Tyanからi845チップセット搭載マザーボード「Trinity i845」(型番:S2090)が登場した。最近になってPentium 4とi845マザーボードの購入を検討する人が増え、同時に「やっぱりATX12V対応の電源が必要ですか?」「ウチの古いケース(が内蔵する電源)でPentium 4は動きますか?」などとショップに質問する人が増えてきているが、Trinity i845はその質問を不要にするかもしれない。同製品は、ATX2.01電源で動作するとうたう初のi845マザーボードだ。



電源コネクタは20ピンのみ
電源コネクタは20ピンのみ

 27日のECS製P4X266マザーボードの記事でも触れたが、Pentium 4用マザーボードの多くが“安定動作のため”ATX12Vによる電力供給を行っている。Intelの純正マザーボード「D845WN/HV」でATX12Vは“Required(必須)”となっているほどだが、これに対しTrinity i845では「+5Vに最低30A供給できるATX2.01電源」であれば動作可能だとしており、ボード上に電源コネクタはATX20ピンしか存在しない。実際のところ、+5Vに30Aを供給できないATX2.01電源というのはいくつか存在するため「ATX2.01電源なら大丈夫」と太鼓判を押せるところまではいかないのだが、比較的最近購入した電源やケースなら、Trinity i845と組み合わせれば買い換えることなくPentium 4環境へ移行可能だというのは、とにかくコストをかけずにPentium 4システムを組みたい人には朗報だろう。


ATX2.01電源を要求するマニュアル。Tyanのウェブサイトでも、ATX2.01電源で動作する旨が記載されている
パッケージ

 価格はUSER'S SIDE本店で2万800円。i845マザーボードとしては高価な方に入るが、Tyanブランドの信頼性と付加価値を考えれば、決して割高ではないだろう。拡張スロットはAGP×1、PCI×6でDIMMスロットは3本と、他社製品と基本的には同じながら、CNRスロットやAC'97サウンドコーデックなどをいっさい搭載しない、すっきりとしたレイアウトになっている。



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