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エプソン、アイコンとアニメで操作がわかるデジタルカメラ『Colorio フォト CP-80Z』を発表

2001年09月17日 16時24分更新

文● 編集部 田口敏之

セイコーエプソン(株)は17日、230万画素CCDを搭載した、エントリー向けデジタルカメラ『エプソン Colorioフォト CP-80Z』を発表した。価格は3万9800円で、28日に販売を開始する。

『エプソン Colorioフォト CP-80Z』
『エプソン Colorioフォト CP-80Z』

同製品は全体的に丸みを帯び、ストラップを結ぶ部分を引き伸ばしたような“ティアドロップ(=涙滴)型”デザインが特徴、操作ボタンを単純化して、操作メニューやエラーメッセージをアイコンとアニメーションで表示することにより、デジタル機器に不慣れな子どもから年配の方まで、“家族の皆で楽しく簡単”に撮影できることを目指しているという。

独特の曲線を描くボディ。電源ON/OFFは、前面のレンズシャッターの開閉によって行なう
独特の曲線を描くボディー。電源ON/OFFは、前面のレンズシャッターの開閉によって行なう

有効画素数218万画素のCCDを採用し、補色系カラーフィルタを利用して、高感度で高精細な撮影画像が得られるという。また、同社独自の、CCDがとらえた情報を平均化して、画素の間に入れ込むという画素補完テクノロジー“Hypict(ハイピクト)”を改良した“Hypict2”を搭載している。これによって、記録画素数を311万画素相当(2160×1440ドット)にするほか、ノイズリダクションにより、ノイズの少ないクリアな画像を得られるという。

すべてアイコンとアニメーションによって表現される操作メニュー。文字はまったく使っていない
すべてアイコンとアニメーションによって表現される操作メニュー。文字はまったく使っていない

また、同社が提唱するカラーイメージング技術“Print Image Matching”を搭載している。これは、デジタルカメラからプリンターの画質を自動的にコントロールするシステム。デジタルカメラでの撮影時に、撮影モード/明るさなどのパラメーターを、プリンターへの印刷命令に変換して、画像ファイルのヘッダー部分に埋め込んでおくことができる。Print Image Matchingによって、ユーザーは“肌色部分を軟調に”“シャープでコントラストを高く”などといった撮影意図を、同技術に対応したプリンターでの印刷時に反映できるというもの。

同製品ではこの機能の色彩表現を見直し、彩度が高い部分の画質を向上させたという。これにより、子どもの肌の色などを忠実に表現できるとしている。

また、本体背面に搭載したプリントボタンによって、撮影画像を再生しながらプリントしたい画像を指定(DPOF指定)し、記録媒体のコンパクトフラッシュを、DPOFに対応した『エプソン Colorioプリンタ PM-790PT』などの同社製のプリンターに接続すれば、パソコンを使わずにプリントすることもできる。

“メニュー”“決定”など、ボタンが並ぶ本体背面。向かって左側の丸いボタンが、プリントボタン
“メニュー”“決定”などのボタンが並ぶ本体背面。向かって左側の丸いボタンがプリントボタン

総画素数230万画素/有効画素数218万画素の2.6分の1インチCCDを搭載する。焦点距離5.6~11.2mm(35mm換算で35~70mm相当)の光学2倍ズームレンズを搭載する。レンズ構成は非球面レンズ2枚を含む5群6枚。絞りは3.3/6.2の2段切り替え。撮影感度は、ISO100~200の間での自動調節。シャッタースピードは、1000分の1秒から2分の1秒まで。撮影可能距離は最短50cmで、マクロモード時は30~50cm。“逆光”“夜景”の各撮影モードを備える。デジタルズームは2.5倍で、レンズの光学2倍ズームとあわせて、5倍までズーム撮影が可能。視野率85%の光学実像式ファインダーと、モニター用の5.5万画素1.6インチD-TFD液晶ディスプレーを備えている。

ファイル形式はDCF準拠のJPEGでDPOFに対応する。出力解像度は最大1800×1200ドット、“E-mail”モード時に720×480ドット、“Hypict”モード時に2160×1440ドット。記録媒体はコンパクトフラッシュ(Type I、4MB~256MB)。撮影可能枚数は、同梱の8MBコンパクトフラッシュを使用した場合、標準モード時に14枚、“E-Mail”モード時に115枚、“Hypict”モード時に10枚。パソコンとの接続には、専用のUSBケーブルを用いる。電源は単3電池(アルカリ/リチウム/ニカド/ニッケル水素)を4本使用する。本体サイズは幅130×奥行き46.7×高さ73mmで、重さは265g(電池別)。電池寿命は、アルカリ電池を使用した時、ファインダー撮影で約1500枚以上、液晶ディスプレーを用いたとき約200枚以上、再生は約3.5時間可能となっている。付属品として、接続用の専用USBケーブルと、ソフトウェアCD-ROM、単3アルカリ電池などを同梱する。

なお本体カラーは“ライトブルー”のみだが、エプソンによれば、売れ行きによってはそれ以外のカラーについても検討する、とのことだった。

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