8月27日に登場したPentium 4-2GHz以下、一部では従来の半額程度まで価格改定されたPentium 4がアキバで爆発的な売れ行きを見せている。人気は、入荷初日の7万1800円から6万7800円まで最安値が下落した2GHzと、PentiumIII-1GHzと2000~3000円程度しか変わらず、PentiumIII-1.13AGHzより安い2万円台中盤で販売されている1.7GHz、そしてPentiumIII-850MHzより安価という、1万8000円程度という信じられない価格が付けられている1.5GHzに集中。先週行われた衝撃の価格改定から1週間経過し、ほとんどのショップがPentium 4の在庫を確保するようになったため、いまはどこででも普通に購入できるようになっている。このため、今週末はi845チップセット搭載マザーボードとPentium 4を抱えた人をアキバ中で確認できた。もっとも、冷静になって考えてみると、未だi845マザーボードは“公式には”登場していない製品なのだが。
なお、将来性とパフォーマンスからμPGA478ピンソケットを搭載するi850マザーボードを選ぶ人も少なくない。再入荷となったAbit「TH7II」、ならびに今週登場したIntel「D850MD」「D850MDL」もかなりの人気を集めていた。来週にはIntelからATXフォームファクタの478ピンソケット+i850チップセットのマザーボードが登場すると見込まれているが、これも注目の製品となりそうだ。
Celeronが1.1GHz到達の陰でPentiumIIIは終了へ一直線?
Celeronは8月30日に1GHzを超え、1.1GHzに到達。31日に登場し、1万円前後で販売されている1GHz/950MHzとあわせ、自作初心者の客が多いショップを中心によく売れているようだ。FSB 66MHzの下位クロック版も順調に値を下げている。
一方でPentiumIIIの価格はほとんど変化がなく、コストパフォーマンスはどのCPUに対しても圧倒的に不利。Intelはこのまま需要を落ち込ませ、フェイドアウトさせるつもりなのだろう。一気にPentium 4時代を到来させたIntelの力業にはただただ驚くほかない。AMD側の動きとしてはAthlon MPの大幅価格下落がせいぜいで、主力CPUのAthlonに大きな動きはなし。今週はPentium 4ウィークと断言してもいいほど、Pentium 4に明け暮れた1週間だった。