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コーエー、PS2用ゲーム『決戦II』を今冬発売

2000年09月06日 21時36分更新

文● 編集部 桑本美鈴

(株)コーエーは6日、プレイステーション2用ゲームソフトである歴史ドラマシミュレーションゲーム『決戦II』を今冬発売すると発表した。価格は未定。

三国志をモチーフにした歴史ファンタジー

PS2との同時発売タイトルとして3月4日に発売された前作『決戦』が“関が原の戦い”をモチーフとしていたのに対し、今回の『決戦II』は“三国志”をモチーフとしたもの。劉備と曹操の2大勢力の戦いを中心にしたオリジナルストーリーとなっている。

『決戦II』画像。右が劉備、左が曹操

『決戦II』は、前作『決戦』が搭載していた100人の兵がそれぞれ同時に独自の動きをする“群れ制御エンジン”を進化させ、5倍の500人の兵による戦闘が可能な“新・群れ制御エンジン”を採用する。集団戦闘シーンでは、画面上で500人の兵ひとりひとりが、独自のアルゴリズムにより自律的な動きをするようになっている。

500人の兵士による大規模な集団戦闘画面

また、戦闘シーンでは、プレイヤーが群集のリーダー(武将)を操り、“妖術”や“計略”といった特殊戦術を使って、リアルタイムで展開する戦闘に介入することが可能。通常の野戦のほかに、攻城戦や船の上での水上戦が追加され、戦闘ステージは前作の3倍となる30ステージが用意される。

“妖術”のひとつである“竜巻”。戦闘中の敵集団の一部にに大ダメージを与えられる

著名な俳優/声優陣が声を担当

劉備、曹操、孔明といったストーリーの主要キャラクターは、豪華な俳優/声優陣が声を担当する。孔明役を市川染五郎、劉備の恋人である歌姫/貂蝉(チョウセン)役を中山エミリ、謎の美少女/ヒミコ役を佐伯日菜子、孫麗(ソンレイ)役を野村恵里、孟獲(モウカク)/祝融(シュクユウ)の夫婦役を宮川大助・花子がぞれぞれ演じる。俳優陣が担当するキャラクターは、声の出演だけではなく、そのキャラクターの顔も担当する俳優陣の顔に似せてCG化されている。劉備役は声優の古谷徹、曹操役は声優の井上真樹夫が担当する。

プロデューサーはシブサワ・コウ、演出は片岡敬司氏(演出家/'99年NHK大河ドラマ『元禄繚乱』演出)、音楽は小六禮次郎氏(作曲家、編曲家)。エンディングテーマは歌手の井出麻理子が歌う。開発費用は7億円で、ワールドワイドで150万本(国内75万本)の出荷を目指すという。

「自信を持って提供する」とシブサワ・コウ氏

本日都内で行なわれた発表会で、プロデューサーのシブサワ・コウ氏は、「『決戦II』は、三国志をモチーフとした愛と戦いのオリジナルドラマ。歴史ファンタジーとして楽しんでほしい」と説明。「『信長の野望』や『三國志』といった従来のシリーズは、機能を強化させながらも歴史シミュレーションという路線は変えない。一方『決戦』シリーズでは、ビジュアルを強化し、ドラマ性のあるエンターテインメントの世界を作りたい」と語った。

また、今冬のPS2のネットワーク対応については、「『決戦II』はネットワークに対応していないが、次の『決戦III』ではぜひトライしてみたい」とコメント。現在同社は、PS2用のネットワーク対応ゲームとして、『信長の野望 Internet』を開発中だという。

コーエーの名物プロデューサー、シブサワ・コウ氏。『決戦II』はプロデューサー歴20周年の記念作品となるという
代表取締役社長の襟川恵子氏は、「前作『決戦』は国内で好評。北米でも10月26日にPS2と同時発売される」と説明。『決戦』は国内で45万本出荷されており、予約を入れたワールドワイドでの出荷数は90万本になるという
発表会場には、女性キャラクターの声を担当する中山エミリさん、佐伯日菜子さん、野村恵里さんが登場。「ゲームは大好きでよくプレイするので、自分がゲームに出るのは不思議な感覚。すごくすてきな物語になっている」(中山)、「妖術使いの13歳のヒミコ役を楽しんでできた。プレイヤーは1本のすばらしい映画を観たような感動を得られると思う。身体に気をつけて楽しんでください」(佐伯)、「兄が三国志好きなので、出演できてうれしい。すごくきれいなCGを楽しんでプレイしてもらえれば」(野村)とそれぞれコメント

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