キヤノンから、デジタル一眼レフの末っ子「EOS Kiss F」が発売された(関連記事)。
ライアップ的には「EOS Kiss X2」(関連記事)の下位にあたり、X2と併売されてきた「EOS Kiss デジタルX」はカタログから消えるものと思われる。
ちなみに「F」という型番は「Family」(家族)や「Friendly」(使いやすさ)といった言葉をイメージさせる。このことからも、エントリーユーザーやファミリーユーザーをターゲットにした製品であることがうかがえる。
仕様的には、XとX2のちょうど中間
サイズは幅126.1×奥行き61.9×高さ97.5mm、重量約450g(バッテリーなど含まず)と、さらに小型軽量化が進んだ。
奥行きと高さはX2と同じだが、幅が2.7mmほど狭くなっていて、重量も25gほど軽い。「手に持って、差が分かるかどうか」というと難しいが、軽いにこしたことはない。
表面の処理はつや消しブラックで、Xに近い仕上げ。X2では、グリップ部分にテクスチャー加工された素材が使用されていたが、フラットに近いゴム材質になった。背面側の指当てもなくなっている。使用感はさほど変わらないが、見た目の質感はかなり落ちた印象だ。
操作ボタン等の配置は「X2」に準拠。位置や機能の割り当ては同じだが、ボタンが大きくなっており、使いやすくなっている。
撮像素子の画素数は、有効1010万画素。背面の液晶ディスプレーは、Xと同じ2.5インチ。X2では光学ファインダーの下部にセンサーが搭載されており、ファインダーをのぞくと自動的に液晶ディスプレーのバックライトが消えるが、この機能は省かれている。