ブリヂストンサイクル(株)は26日、パソコンに接続できるサイクリングメーター「emeters」(イーメーターズ)を発表した。価格は8400円。3月15日に発売する。
SNSとの連携で、ヤル気にさせる
サイクリングメーターとは、自転車のホイールの動きを読み取り、走行距離や走行時間、走行速度、消費カロリーなどを計測できる計測器。emetersは、このサイクリングメーターにパソコン接続機能を付け、同社が提供する「サイクリングSNS」(利用料金は無料)に走行情報をアップロードできるようにした製品だ。
これまでもサイクリングメーター(またはサイクルコンピューター)はいろいろと販売されてきたが、タイムトライアルなどに取り組む競技向けの製品がほとんどだった。emetersは、こういったアスリート向けではなく、健康や環境などに関心のある一般層向けのサイクルメーターとして企画されている点が特徴だ。
パソコンとの接続は、同梱のUSBクレードルを経由して行なう。ユーザー名やパスワードなどの情報をあらかじめ記憶しておけば、データのアップロードは、自動起動する専用ソフト上のボタンをワンクリックするだけと手軽だ。SNS上のマイページには自分の走行距離や体重の変化に加え、友人の走行情報などもグラフで表示される。これ以外にも、都道府県や世代などで絞り込める「走行距離ランキング」や同じ目的や話題を持った人同士で情報を交換できるコミュニティー機能なども用意し、相互にモチベーションを高められる仕組みとなっている。
SNSはFlashをベースにしたインタラクティブ性の高いサイトとなっており、走行距離のグラフは表示する項目や期間などもマウスクリックでカンタンに切り替えられる。また、Googleマップとマッシュアップした「サイクリングマップ」も面白い。マウスを使って地図上にサイクリングコースを作っていくと、道中の高低差も合わせて表示され、アップダウンの多いコースなのか、平坦な道のりなのかが分かる仕組みだ。
最近では「環境にやさしい」という点にも注目が集まっている自転車だが、サイクリングSNSでは「リーフ」と呼ばれる指標で、自分(たち)がどれだけ環境に貢献できたかが分かる仕組みも用意されている。これは自動車で4.3km走ると約1kgの二酸化炭素が排出されることに着目したもので、自転車で4.3km走るごとに1リーフがたまる。コミュニティーや会員間でリーフをためていくことで、環境への意識も自然に高まることを狙っている。
emeterの対応OSは、Windows Vista/XP。Mac OS Xへの対応予定は今のところないという。将来的には自分のブログに自分の走行情報を貼れるブログパーツなど、マッシュアップ的なものも考えていきたいとのこと。
emeter対応自転車も同時に発売
ブリヂストンではemetersを単体販売するほかに、自転車(カジュアルクロスバイク)とセットでも販売する。本日発表された「MARiPOSA」(マリポーサ)シリーズでは、3シリーズ(27インチのオム、26インチのカルバ、20インチのミニ)9モデルのうち、6モデルがemetersを同梱して販売される。3月15日から順次出荷され、emeter同梱モデルの価格は5万1800円から。