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iLifeの秘密 第10回

iLifeの秘密

iMovie '08【読み込み編】画質の秘密

2007年12月28日 08時00分更新

文● 斎賀和彦

テレビでの再生は960×540ドットで十分


 iMovie '08では、AVCHDの読み込み解像度を「最大-1920×1080」と「大-960×540」という2種類から選択できる。後者を選ぶとファイルサイズは3分の1になるが、気になるのはその画質だ。実際に両者の差がどれくらいあるかを見てみよう。

AVCHDカメラからの読み込み

AVCHDやHDVのHDビデオを読み込むときには、解像度を選択できる。「Final Cut Pro」などでの利用を想定するなら「最大」の情報量を守りたいが、「YouTube」に書き出したり、DVDビデオを作るなら「大」で十分だ

 23インチのCinema HD Displayでフルスクリーン再生したが、両者の差は想像以上に小さかった(再生時の画面解像度は1920×1080ドット)。静止画として見ても些細な解像度の差が確認できる程度だ。動画で見ると、「大」は布地のテクスチャーがやや不安定に感じられ、比較視聴すると解像度の差から来るざわつき感はあるが、動きの中で解像度が低いと感じることはなかった。

Mac上でフルスクリーン再生した映像を400%に拡大。Mac上で再生すると、「最大」のほうが人形の眼がきちんと描写されている。ほかのソフトでの利用を考えるなら「最大」がベストだが、保存容量を考えるなら元データをバックアップしておくか「大」で編集するのがいい

 一方、家庭での視聴を考えると現状はDVDに書き出すのが最適。DVDビデオは720×480ドットのため、「大」で読み込んでも解像度は足りている。実際、「最大」と「大」の素材からiDVD経由でDVDを作成してテレビで見比べたところ、Mac上よりもさらに差は少なかった。その意味では、MacがBlu-rayやHD DVDの作成に対応するまでは、3分の1の容量で編集できる「大」のメリットが大きく感じられる。

Macの「DVDプレーヤー」で再生した映像を400%に拡大。iDVDで作ったDVDビデオをテレビで視聴すると、タイトルを重ねた部分のエッジといったポイントに注目しない限り、差はほとんど感じられない。解像度はいずれも720×480ドットになる

 ちなみに、クロック周波数2GHzのIntel Core 2 Duoを搭載するiMacでは、読み込み解像度によって編集時に操作レスポンスが落ちることもなかった。


(MacPeople 2007年12月号より転載)


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