(株)リックテレコムが主催する無線通信機器や関連サービスの総合展示会“ワイヤレスジャパン2007”が、18日に東京ビックサイトで開幕した。会期は20日まで。今回の見所のひとつは、急速に盛り上がりを見せる“スマートフォン”分野。会場には各社の最新スマートフォンが多数出展され、来場者の注目を集めていた。イベントレポートの前編では、これら最新スマートフォンの展示をレポートする。
いよいよアドエス登場! ウィルコム
(株)ウィルコムのブースは、19日に発売予定の最新スマートフォン『Advanced / W-ZERO3[es]』(以下アドエス、関連記事)が主役を務め、多くの来場者が足を止めていた。
アドエスの詳細については既報のレポート記事(関連記事)に譲るが、会場には本体だけでなく、周辺機器も多数出展されていた。
新製品で注目を集める HTC
台湾HTC社の日本法人であるHTC Nippon(株)は、本日発表の新製品(関連記事)など、多数の製品を並べて注目を集めた。新製品はブースの奥にやや控えめに置かれていたのだが、新製品情報を聞きつけた来場者が詰めかけて、大変混雑していた。
なかでも注目なのは、5インチVGA液晶ディスプレーを搭載する『HTC X7501』だろう。同社製品の中でもハイエンド製品の位置づけにあり、大きめの液晶パネルと本体から取り外し可能なキーボードなどを備える。OSにはWindows Mobile 6 Professionalを搭載し、展示機はCPUにPXA270-624MHz、プログラム実行用メモリー128MBを備えていた。Bluetooth 2.0やIEEE 802.11b/g 無線LANも内蔵する。価格は未定だが、米国では約20万円程度の価格で販売されているとのこと。スマートフォンとしてはかなり高価な製品だが、欧州では保険会社が保険外交員用の端末として大量導入しているケースもあるという。日本での発売は9月以降。
そのほかにも、X7501と同時に発表されたGPS内蔵スマートフォン『HTC P3600』や、日本では未発表のUMPC『HTC Shift』、iPhoneライクなタッチスクリーン型スマートフォン『HTC TOUCH』なども出展されている。