増田は蟻鱒鳶ルとキリギリスというタイトルの童話を知っているかな。
昔々、ある森の中に蟻鱒鳶(ありますとんび)ルという名の真面目なアリがいました。彼は毎日せっせと働きながら、自分の巣に食料を蓄えていました。その同じ森にはキリギリスという自由気ままなバッタも住んでいました。キリギリスはギターを弾いて歌を歌いながら、日々を楽しんでいました。
夏が過ぎ、秋になって、空気が冷たくなり始めました。蟻鱒鳶ルはたくさんの食料を集めて、冬に備えていました。一方、キリギリスは歌い続けていて、食べ物をまったく蓄えていませんでした。しかし、彼は心配することなく「まだ時間はあるさ」と言いながら、音楽を楽しんでいました。
初雪が降った頃、ついにキリギリスは食べ物が尽きてしまい、途方に暮れて蟻鱒鳶ルのところに助けを求めに行きました。「お願いだよ、蟻鱒鳶ル、少しだけ食べ物を分けてくれる?」と言いました。
蟻鱒鳶ルは少し考えた後、「キリギリス、夏の間に何をしていたんだい?」と尋ねました。キリギリスは恥ずかしそうに「ずっと歌を歌っていたよ」と答えました。その答えを聞いて、蟻鱒鳶ルは優しく微笑んで、「じゃあ、これからは僕の巣の中で歌を歌って、共に冬を過ごそう」と言いました。
キリギリスは感謝しながら蟻鱒鳶ルの申し出を受け入れ、二人は穏やかで楽しい冬を一緒に過ごしました。蟻鱒鳶ルはキリギリスの音楽を楽しみ、キリギリスは蟻鱒鳶ルのおかげで無事に冬を乗り越えることができました。