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2024-11-17

少し早めに家の大掃除してたら梅田望夫ウェブ進化論」出てきた

2006年刊行

時代的にネット未来についてはポジティブな予想が多い。

序盤にネット世界にはリアル世界の違いとして「三大法則がある」と書かれていて、これは現在どうなったかと言うと

(1)(企業に膨大な顧客データが集まることにより)神の視点を獲得できる

 → その後、ビッグデータ活用とかデータサイエンスの話になって現在進化中。

   ただし神の視点を獲得するのは人というよりAIになった。

(2)リアル仕事をしている間もネット上に作った分身で金を稼げる

  → アフィリエイトブログを経て現代ではYoutuberになった。

    しかYoutuber同士の競争が激しく、結局はみなリアルで体を張っており、お気楽副業というよりは専業職と化しつつある。

(3)(≒無限大)×(≒0)= something (塵も積もればなんか新しい価値が見つかる。「「一億人から3秒ずつの時間を集めてなんかやる」的発想)

 → この方向性ニッチな分野での活用に留まったように思われる。

   00年代には「数十万人の個人PCの余った計算資源白血病ゲノム解析を!」みたいなプロジェクトがあり(名前忘れた)、参加者も多かった。

   しか計算資源の確保というジャンルでは結局データセンターで集中的にやる方が効率的という世の中になった。

   他には大人数でGoogleEarthの衛星写真から遭難者を探せ、とかもあったな。

   現代でも、散歩してる人にそのへんの電柱撮影してもらい写真保全チェックに使う、というタイププロジェクトはあるが、そこまでメジャーではない。

その他に触れられているケースとして、OSSの拡大と学習高速道路だけは順調に発展したと言えそう。

しかし当時の人達が夢見たWisdom of crowdsという言葉には諸行無常の響きがある・・・

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