ヘレン・ケラーは優生学を支持していたという事実もあります。
1915年にヘレンは重度の精神障がい者、身体的奇形のある乳児に対して安楽死を支持する書簡を発表しています。
内容は「人生に高潔さを与えるのは幸福、知性、才覚の可能性であり、不健康な、奇形の、麻痺した、思考をしない生き物の場合、それらは存在しない」
「精神障害者はほぼ確実に、潜在的な犯罪者になる」といった偏ったものでした。
この書簡は当然かなり議論を呼びました。
この思想はオーストラリアの哲学・倫理学者、ピーター・シンガーの思想との酷似を指摘されています。
シンガーも安楽死の許容を提唱している点が同じだからです。
福祉に力を入れていたヘレンが、命の価値に優劣をつけ、優生学を支持していたのもまた事実なのです。