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2024-06-05

40代になって村上春樹作品を初めて読んだ

前読んだやつ

https://anond.hatelabo.jp/20230303222812

読んだきっか

作者の名前は、当時の大学同級生村上春樹話題をしていたので知った、というところである

当時自分ほとんど読書をしなかったので、その名前と後年目にした有名なネットミームとしてのコピペだけを知っていた。

最近徐々に読書をするようになって、そういえばとその名前を思い出して読んでみたというのがきっかである

読んだ作品 

最初に読んだ作品は『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』次に「ノルウェイの森」だった。

自分は割とミーハーな方なので、奇をてらうことはせず、ネット上で名作とされているっぽい作品と大ヒットした作品を読んでみたというわけである

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

すごく不思議な話だったという感想である。前半で語られていた世界観や設定が、物語後半ではほぼ伏線として働いていないと思った。

ただ、自分の読み方が浅いかもしれないという点はある。一方ですごく読みやすフェティッシュ描写や何気ない心理描写が単純に面白かった。

特に主人公の住んでいる部屋の細かい描写物語終盤で主人公レストラン食事をするシーン、女性のために簡単料理をする描写はどれもシンプルで色彩豊かに感じられた。

物語前半から中盤くらいにかけてはとにかく暗くじめじめし陰湿描写が続いていて、まさに後半の描写との対比で描かれており、カタルシスを得られるような構成になっていると思った。

主要キャラである博士の娘は、あまりにも都合の良すぎるキャラではないかと思った。

ノルウェイの森

ある意味こちらの方が世界の終り〜よりも辛く陰湿な話であり、ただ時折差しまれ季節感豊かな風景描写が美しいと思った。

色んな人物が出てくるのだが、そのどれもから刹那的な儚さめいたものやある種の危うさのようなものを感じさせた。特に伏線を張ったり回収したりするような構成でないのもそう思わせる要素なのだろうか。

主人公が贔屓目に見てもクズなのに謎なほど女性モテており頻繁に性行為に及ぶので、この作品こそが下品コピペ描写されている元ネタなのかなと思った。

もし大学生の頃にこの作品を読んでいたら色々な意味で影響を受けたかもしれないが、今となっては色々と枯れ果てているので、まあこんなものかな、といった感じだった。若いうちの激烈さを伴う読書体験の貴重さというのは、こういった点にあるのかもしれない。

ラストものすごく唐突な印象であったが、意図的描写であるはずだし、またあれ以上続けようもなさそうな気がした。

記事への反応 -
  • ・読むきっかけは、世界的に有名な文学作品であったからという安直なものであった。 ・2020年10月に買って中断を挟み今月読み終えた。2年もかかってしまった。 ・面白かったかどうか...

    • 前読んだやつ カラマーゾフの兄弟を読破した:https://anond.hatelabo.jp/20221130204714 読んだきっかけ すごく評判になっていて面白そうだったから。SFは今まで読んだことはなかったので『三体...

      • 前読んだやつ https://anond.hatelabo.jp/20230303222812 読んだきっかけ 作者の名前は、当時の大学の同級生が村上春樹の話題をしていたので知った、というところである。 当時自分はほとんど読書...

        • ワイは中高生の頃に親の本棚にあったノルウェイの森読んだけどつまらんくてそれ以来村上春樹の本は読んでないやで。

      • ヘイルメリーは絶対読め! 三体より読みやすくて面白い

      • 文句の付け所があるとすれば、三体人とまともにコンタクトするシーンが無いことだな 結局舞台装置で終わっててちゃんと人類と対面してない

      • 次は四体やな

      • 言うほど面白くないよな 艦隊戦とかがあるミリタリーSFとかのほうが楽しい

      • 女体を✋(👁👅👁)🤚読破した

      • やっぱ2だよな!3も面白いけど!1も面白いけど!

    • もう読まないと思うじゃん?でも今後、様々な読書経験を積んでいくと、例えば10年後とかライフステージが変わったりしたときに、ふと読み返したくなるんだよ。 海外文学は訳者に注...

    • 自分も学生の時読んだけどさっぱりだったな。 人生経験を積んだ後だと響くのかもしれんが

    • ドストエフスキーは単行本1冊で完結している中編が読みやすいし普通にエモくて面白い おすすめ

    • 内容への言及0なあたりが逆に理解が及ばなかったことをリアルに示している……

    • 次はハーマン・メルヴィルの「白鯨」に挑戦して欲しい。あれも結構な長編かつ色々な翻訳があるので今回の学びが活かせると思う。

    • 外国は急に愛称をぶちこみだすもんね。タルコフスキーくんが急にターニャ呼びとか。キャサリンがキャシーとか。スティーヴンがボブだっけ。 でも日本作品も光源氏読んでると肩書き...

    • Aさん(作中の呼び方一覧) みたいなリストもあるとよさそうね

    • 読んだけど「カラマーゾフ万歳」しか記憶にないんだよな

    • 当時のロシア皇帝はたしかスウェーデン系 少しヒントになるかな

    • ドミートリイだとロシア人で ドーミトリイだと英語で宿舎なのどうにかしろ おれの頭のなかでずっと寮監がしゃべってる

    • 罪の罰オモロイよもう読んでたらすまん

記事への反応(ブックマークコメント)

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