さて、そもそもは日本・トルコ協会 の定番 羊飼いのサラダ ……
たぶん、トルコの羊飼いさんたちが……
illustrated by 絵礼 さん via illustAC
現場放牧先で作ってたべたという古式ゆかしきサラダであるところの羊飼いのサラダに端を発した『みかんとトルコ料理と羊飼いのサラダからの』シリーズ。
ま、ヨーグルトをぶっかけちゃったところから始まったんだけど……
デーツを入れたからモロッカンだ……
クルトンを入れたからパンツァネッラだと主張し……
果てには、チーズ代わりに塩豆腐を入れればギリシャ風だと言い出しかねない始末
そして今日は、チャンアチカンジャンに漬けちゃった版
トマトはしょうゆ(チャンアチカンジャン)漬けにはせず、別にごま油とチャンアチカンジャンで和えて加えるほどの工夫はしてみました。
写真は1/3量。
■材料(3人分/600ml) ミディトマト*1 6個 A. チャンアチカンジャンソース*2 小さじ1.5 A. ごま油 小さじ1.5 きゅうり 1本(90g) 紫たまねぎ 小2個(120g) 蒸し大豆(フジッコ) 1袋(100g) B. チャンアチカンジャンソース*2 180ml
きゅうり、紫たまねぎをさいの目に切る(1cm角)。実際にはきゅうりから切って、他の野菜はきゅうりのサイズに合わせます……きゅうりは縦半分に切る。さらに縦半分にして、正方形になるように切る。
保存容器(ガラス容器が望ましい)に、きゅうり、紫たまねぎ、蒸し大豆を入れてざっくり混ぜたら、Bのチャンアチカンジャンソース*2を注ぎ(ひたひたまで)、蓋をして冷蔵庫に3日おく。
ミディトマト*1はヘタを取って縦四つに割り、さらに横に切ってボウルに入れ、Aを注いで混ぜ合わせる。
1人分(1/3量)で作っています。
よく汁気を切ったきゅうり、紫たまねぎ、蒸し大豆(いずれも)を加えて……
1人分(1/3量)で作っています。
ざっくり混ぜたらできあがり。
写真は1/3量。
ミディトマト2個、材料Aの1/3量を混ぜ、チャンアチ1/3量を加えています。
*1 普通のトマトだと汁気にごま油が負けます^^;。
*2 チャンアチカンジャン(しょうゆ)は、しょうゆと酢と砂糖を同容量(水を同容量加える場合もあり)混ぜた漬け汁(チャンアチカンジャン)を一度煮立たせて冷まして作りますが、今回はゴムピョのチャンアチカンジャンソースを使っています。
古式ゆかしき羊飼いさんたちが食べていたとは思えないけれど、想像してみてほしい。
たとえば、ある日ある時ある場所で、羊飼いさんたちは羊を休ませながら昼食を取ろうとしていました。昔は朝と夜の一日二食が普通だったなんて説もあるよ……なんてツッコミはやめて、想像してほしい。
ふうぅ……羊飼いのハンスが腰を据えたと思いきや、一匹の羊がやにわに駆け出した。
まてぃ……ハンスはちっと舌打ちをしたが慌てて羊を追いかけた。
やがて羊は立ち止まる。
ぜぇぜぇと息を切らして追いついたハンスが見たものは、まぁ、ぶっちゃけ行き倒れだ。
ハンスは行き倒れを抱えて、食事を広けようとしていた元の場所に戻り……戻ったら残りの羊たちに食べ物を全部ヤられていた、ま、そんなお話じゃなくて。
とりあえず、水と、食事を行き倒れに与えた。
しばらくして、行き倒れはひと息ついてこう言うんだ。
illustrated by もっちっち さん via illustAC
『ありがどう、ハンス。生き返った心地だよ、なにかお礼がしたい』
もちろん、行き倒れが食事中に自己紹介を終えているから、行き倒れがハンスの名前を知っていたっておかしくない。
『僕はミカンが元気になってくれただけで十分だよ』
そうそう、行き倒れの名前はミカンと言うらしかった。
ミカンは魔法使いの設定だったんだけど、例えば魔法使いミカンが、魔法でチャンアチカンジャンを作れたとしたら、行き倒れだった理由が説明つかなくなるので方針変更を余儀なくされたのは姫神みかん^^;
『私は
みかん星から来たんだ。大陸の東に行ってきたんだ。チャンアチカンジャンなるものを持っているからハンスにあげよう。新しい羊飼いのサラダができるかもよ』
さて、チャンアチカンジャンを手にしたハンスが……ありえないと言い切れますか
チャンアチカンジャンがあれば作ったかもしれないよね、意外とマジで。
あ、そうそう。
チャンアチ……韓国の漬物なんだけど……いつもどおりに丸投げしときます
つい最近ではぶなしめじをチャンアチにしましたっけ。
photo by miiinaamiii さん via photoAC