上の地図を見ておお!と思いませんか?←思わないね・・・
中央に見える赤い線が切れています。
国道が途切れています。
この先は?
車はここまできたらどうなっちゃうの?
大丈夫です、ここは数ある点線国道のひとつです。
道は途切れているように見えますが、本当はあるんです。
それをこれから紹介します。
探索:2012年11月10日
去年国道152号線の点線区間を探索し、時間がなかっため国道256線の点線区間は探索できずに引いてきましたが、今回ゆっくり時間をとって調べてきました。
全体地図を載せます。
この周辺は国道マニアにとってはおいしすぎる区間、152号と256号、474号合わせて4箇所の不通区間が存在する。
不通の分類としては点線国道が2箇所、建設中のため未成道が1箇所、未開通が1箇所。
右上の丸が国道152号線の途切れている部分。
上方の赤線を引いた部分が建設中の国道474号線。
「喬木」と書かれている部分は道が山に当たってプツリと切れています。
↑これです。去年2011年11月撮影。
トンネルが建設されれば接続されるのでしょうが今は何もなく道が山にさえぎられているだけ。
そして中央の丸が国道256号線の途切れている部分。
赤く点線を付けたところが国道として指定されている区間。
一番始めの写真の国道の途切れた地点から、赤石隧道を持つ県道と合流しその後すぐに国道152号線と合流して241Kmの国道256号線は終点を迎えます。
この地図では見えていませんが国道152号線を少し南下したところの青崩峠は国道に指定されてない登山道で結ばれる不通区間があります。
これで4つですね。
では国道256号線の概要から。
起点:岐阜県岐阜市神田町5丁目交差点から
終点:長野県飯田市上村まで
開通区間:241.8Km
指定区間:なし
の国道です。
そして面白いことにこの国道256号線は昔は国道152号線でした。
どういうこと?
1993年にこの周辺の国道の号数152と256が交換されたということです。
簡単に言えば1993年以前の地図では今の国道152号線は256という表記で、今の国道256号線は152という表記だったと。
それをふまえて、今2012年から遡ること49年前。
この頃昭和38年(1963年)4月1日:2級国道256号線飯田中津川線として指定されました。
昭和40年(1965年):一般国道256号線となります。
その後ルートは現在の国道152号線を通り「茅野」まで伸びますが、
平成5年(1993年):岐阜県岐阜市から長野県飯田を経由して下伊那郡(現・飯田市)上村までとなりました。
最近の話をしましょう。
平成11年:清内路トンネルの開通により清内路峠越えの道は通行止めとなる。
平成14年:岐阜県の高富第一トンネル開通によりルートが変更。
平成17年:高富第二トンネル開通により4車線化。
とにかく旧道、廃道が結構楽しめそうな路線です。
まあ、字ばかりでも退屈でしょうから、行ってみましょう!
午前3時、とあるPA、シャッタースピードを遅くして撮ってみた。
本当は星を撮りたかったのだが、このときまだ星を撮る為の操作がよくわかっていなかった。
長野県飯田市上村、現地に到着したのは午前5時30分。
青看に「右折 256」と。
今回は飯田市上村~飯田市街地方面へ抜けるルートを取ります。
上村に車を置いて飯田へ抜けた後バスかタクシーで戻ってくるという算段です。
ちなみにスタンドの前の橋を渡るとそこから国道256号線が始まるのですが工事中。
通れない。
どうすればいいの!!?
次の橋まで行って川を渡りスターと地点へ回り込みます。
休憩と支度で午前6時30分車から歩き出します。
辺りはすっかり明るいですがまだ太陽は山の向こうなので見えません。
県道251号線上飯田線と国道256号線の重複区間。
しばらくは舗装路が続きます、少し歩くとなにやらあります。
砂防ダムと赤石林道開通記念碑が。
ここは赤石林道と呼ばれているのか。林道だったのかというのが正解なのか。?
足慣らしということでゆっくりではありますが新しい装備の確認や使い勝手も含め確認しながら進みます。
と!
でた!!
と叫びたくなるものがありました。
「ただの」じゃない標石です!
国道152号線と青崩峠で見たつくりと同じ、石にタイルが埋め込まれているもの。
国道152号線地蔵峠では、タイルの埋め込まれた標石に「152」の文字。
間違えなく国道の号数を示している。
青崩峠ではおそらく距離表示ではないかと思われるこのタイプの標石が2つ見つかりました。
通常の「長野県」もあるものの、長野県の特徴的なつくりしかと見届けました。
ちなみにこのあと次々とこの標石は出てきますが、番号の意味がまったくわからない。
増えていくわけでもなく、数字はばらばら。
今回はこの先の国道と県道が分かれるところまで計6つの標石を確認。
74→115→32(?)→96→○○(?)→丙54
国道と県道の分岐から小川路峠頂上までに計3つ。
○11(?)→97→35
飯田上久堅までの全行程の中でタイル埋め込み式の標石は今回計9つ確認できました。
いつか出番が来るのであろう「通行止」がこちらを伺っています。
冬季閉鎖のときに出るのかな?
振り返ればさっきの記念碑と今まで歩いてきた道が一望。
紅葉も綺麗です、思わずカメラを向けました。
ふと向こうの山を見れば下栗の里が。
下栗もこの角度ではありませんが写真でよく使われますね。
「天空の里」といった表現で。
7時から7時半くらいでようやく太陽の直接光が山を染め始めました。
秋葉街道、問題の国道と県道との分岐点、点線国道が始まる地点辺りまでやっとこさで辿り着いたタイミングです。
光にラインが綺麗なのでしばらくカメラタイム。
木も光を受けて燃えてます。
自分的にはこうやって道を入れた上での景色を目指しているのですが、なかなかいいアングルが探し出せない現状。
よって比較的簡単なこういったものになります。
ここが分岐点です。
ちなみにこっちは去年偵察した道。
「国道256号線 小川路峠」 という去年のブログに書いてあります。どうぞ。
この入り口には数字以外のものが混じった標石が。
「丙」五四、丙が入ってる、なーにを意味してるんだろう?
石に埋め込まれた54の数字そして意味深な丙の文字、犯人は・・・・
前置き的な舗装路の進行ですが、ここから本題になります。
国道256号線の点線国道、進入します。