熊本に来ています
本降りの雨の中、手配されたジャンボタクシーで
泊まる場所へ向かいました
空港から高速を経て
山道に入るとどんどん狭い道になって
細い山道の上りになって行きました
着いたところは霊性センターという
日本の古典文化を大事にしながら
カトリック司祭数名とシスターが
ひっそりと静かに暮らしながら
医学部の学生が命について学びに来たり
お坊さんも使われたりする
不思議な場所でした
講話を担当してくださる司祭は
90歳のイタリア人のとってもお優しい
笑顔いっぱいの神父さまです
日本語もお箸もお上手で
作務衣を着てお迎えしてくださいました
紅葉の石階段を行くと
本堂と呼ばれている場所があり
私たちは晩の祈りをしましたが
お寺の本堂のような入り口で
渡り廊下にはドラもありました
中には大きなイコン
ここは書院と呼ばれている学習室です
ここで神父さまのお話を聞きました
私が印象的だった言葉は
命は巡礼
巡礼には目的地があり
そこには希望がある
だから私たちは巡礼の中で
希望を持って生きている
命が巡礼であること
自然が沈黙のうちに語りかけてくることを
実感できる場所です
かたくるしいことは何もなく
自分の家のように過ごしてほしいと言われて
好きな時に聖堂に行ったりして
ゆっくり流れる時間を体験しています
お部屋のそばの小さな聖堂
夕食の後は、小さな蝋燭ひとつだけの中で
サルヴェ レジーナを歌って
その後沈黙の時間になりました
といっても、それぞれが自分の部屋へ行き
個人黙想をするということで
私はこうして1日を記録しているのです
個室の中のイコン
食堂のそばには素朴な鐘があって
お食事の時間が来ると
神父様が静かにゆっくりと鳴らします
驚きだったのは
いつもの黙想会ではお食事のお皿の用意や
洗い物などをみんなでしていましたが
ここではお食事を作ってくださる方と
神父様方が片付けてくださるのです
井戸水をきれいに使うという理由もあるそうですが
神父様が積極的にサービスしてくださるので
甘えてしまっています
コンビニも何もない場所ですが
ゆったりくつろげて
注意することといえば
動物や虫の侵入を防ぐために
ドアをきっちり閉めることと
特別な浄化槽を入れているので
備え付けのナチュラル素材のシャンプーなどを
使ってくださいということでした
私はふだんどうして
いつも緊張しているのでしょうと
悩みのひとつです
意識はしていないのに
いつも噛み締めグセがあり
全身が凝っている感じ
そんな悩みも消えてしまいそうな
静かな静かな優しい場所でした
日本で行われたクリスマスの2回目が
熊本玉名と言われているそうです
それではおやすみなさい💤