序
先週の熊本県に続き、今週は兵庫県の出張です。南へ西へ、ありがたいことに今年は慌ただしい一年になる予感がしています。当日は朝から晩まで終日の業務であることから「前日入り」が必須でした。
ちょうど月末だったので仕事も調整しやすく、工数も消化できたことから、仕事での関係者に対して罪悪感を抱きつつも、観光のために(滅多に起きれないくせに)早朝から行動することにしました。
最初の目的地は有馬温泉です。京都に住んでいたのに「いつでも行けるから」というのと「休日の人混み」から忌避していた温泉街で、5年ぶりの兵庫県でしたが、初めて訪れることになりました。人生、本当に何があるか分からないものです(神戸の記事)
新神戸から有馬温泉までは直便も用意がありますが、私が到着した時間帯は、何度か乗り換えを重ねながら向かう必要がありました。とはいえ、その乗り換えはスムーズなので全く負担にならない程度の手間です(意外な発見でした)
有馬温泉
新神戸から谷上駅、谷上駅から有馬口駅、有馬口駅から有馬温泉駅…と、3回の乗り換えを経て、有馬温泉駅に到着しました。改札を出て右に折れると有馬温泉街に辿り着きます。
平日とはいえ、大学生と見られる若者や外国人観光客に溢れていました。休日になると立ち止まって写真どころではないかもしれません。金の湯、銀の湯も(恐らくは)芋の子を洗うような状態なのかも。
目的の温泉に入る前に少しだけ散歩しました。手荷物は全て新神戸駅のコインロッカーに入れていたので手ぶらで身軽に歩けました。作りたての「酒まんじゅう」から観光スタートです。
平日だとこういった写真(左手)も難なく撮れるような気がします。ツーリングも街歩きも1本外れた場所が面白かったりするものです。特に、石でできた不揃いな階段が哀愁漂います。
こういう張り紙が愛おしいです。プロパン。観光客が誰も通りそうになく、直感的に「コッチに進んだら面白そう」と思ったところを歩きます。
天満宮に辿り着きました。境内に温泉を地下から汲み上げる機構(?)が置いてあります。こういう鉄骨が町中に配置されており、お湯の名前とエピソードが記載されています。これが中々に面白いので探してみると良いかも。
硫黄の匂いが立ち込めていました。不敬ですが、ココでおならをしてもバレない気がします。それくらい硫黄臭が充満していました。
どことなく宮島の商店街にも近い何かを感じます。手書きの「ありまサイダー」が良い味を出しています。
本日のお目当てはコチラの日帰り入浴です。金の湯と銀の湯の両方を1回の入浴で経験でき、バスタオルの貸出もやっているので荷物の心配も要らないところが素晴らしい施設です(予約するとさらに快適に利用できます)
バスタオルの貸出が150円で、日帰り入浴が1,300円です。休日は行列になるらしいのですが、自分が入った時間帯は貸切状態。もっと人がいても良さそうな施設なのですが、メインストリートから外れるだけで誰もいません。この記事を読んでくださっている人にだけこっそりと教えます。
金の湯は少し温度が高めで、塩味を感じました。一方、銀の湯の方は温度は少し低めですが、じんわりと身体を温めてくれます。それぞれ効能も異なる様子でしたが、どちらも腰痛には効いた実感があります(上がった後に痛みが和らいでいました)
コーヒー牛乳ではなく「ありまサイダー」で優勝です。他の炭酸と比べても甘さは控えめで、かなりの強炭酸でした。口の中に含んだ瞬間、その量の2倍ほどに膨れ上がるようなシュワシュワ感がたまりませんでした。お子さまなどは要注意です。
元気になったので、もう一度、散歩です。一周目で目星をつけておいたお店に入り、食事や買い物などしていきます。
お昼ご飯は、有馬名物の山椒を使ったグルメの食べ歩きでした。猪肉を使用した「ありまん」や山椒をアクセントに振りかけた「唐揚げ」が美味しかったです。山椒が香り高く、スッっと辛味が後を引いていく感じで気に入ったので買って帰ることに。
こちらのお店で山椒、七味唐辛子、ドレッシング…などなど、山椒グッズを買いました。料理が楽しくなりそうです。冷凍保存することで香りも長持ちするため、多めに買って帰っても賞味期限を気にしなくても済みます。
いたるところに「濃い顔」の立て看板がありました。これは遊び心なのでしょうか。
昔ながらのグッズ販売店だけでなく、おしゃれな喫茶店や mont-bell といった現代的な店舗もあり、お土産、着替え、休憩場所にも困りません。面白かったです。
ただのゴミ(空き瓶)ですが、趣を感じてしまいました。このラベルをあしらったトートバッグが欲しかったのですが、既に似た生地のトートバッグは持っていましたし何袋あっても仕方ないのでお見送りです。丈夫そうで使い勝手は良さそうでした。
兵庫県に出張で訪れる機会も増えそうです。新幹線で来ることがあったらまた訪れたい場所となりました(この日に関しては腰痛が緩和されたのでまた湯治に来ます)
布引の滝
以前、二宮温泉にて飲んだミネラルウォーターが「布引の滝」を水源としていたことを思い出し、新神戸に戻ったタイミングで登ってみることにしました(関連記事)
雄滝まで270mという文字がありますが、この急勾配。せっかく疲れが取れた後だったので引き返そうかと思いましたが、体力のある内に登っておくことにしました。
こんな感じで登山スタートです。赤レンガのめがね橋が神戸らしいといえば神戸らしい。川が流れています。
警戒心のバグった「ソウシチョウ」の群れと出会いました。これ、フルサイズ換算で40mm程度の焦点距離で撮影しています。いつもであれば600mm以上のレンズを使って姿を追うのがやっとなのに…。
ということで少し歩いて(息を切らしながら)到着です。「布引」と名付けられているように、まるでカーテンのような姿をしています。裾を引っ張るとこんな形になりそうですよね。5年来の宿題を終わらせました。
元町エリア
ということで、宿に荷物を置いて元町エリアで晩ご飯を調達しに行きます。目当てはもちろん「老祥記」です(関連記事)
相変わらずの行列でしたが、休日に比べるとマシ。店舗が移動しているようでしたが、多い時は対岸のお店のあたりまで伸びています。コレくらいなら並んでも構いません。安定的に美味しかったです(今は持ち帰りしかしていないようです)
トンポーロー(角煮)を挟んだ角煮まんもホロホロで美味しかったです。間食のつもりがここまで食べてしまったので、気になったものを片っ端から食べ歩く晩ご飯とすることにしました。
…のつもりが、つい裏道にあった「四川麻婆豆腐」の文字に目を奪われてしまい、麻婆豆腐を食べました。辛さは1辛でしたが、普通でも良かったかも。そこまで辛いものに耐性があるわけでもないので、普通の辛さに花椒を加えていくのが美味しい食べ方かも。次回も食べたいと思ったので、その時はそうしようと思います。
赤い提灯を辿っていくと人に辿り着く…というのを考えて撮ってみたのですが、イマイチ何を撮りたかったのかが写真を見た人に伝わりにくい結果になりました。手前の文字や植え込みが邪魔をしている気がします。そのあたりの整理もかんがえないとなあ、と思いました。
メリケンパーク
「ここまで来たのだからもう行ってしまえ」という、半ばヤケクソでメリケンパークにも行ってきました。ここは教員時代に遠足の引率で訪れた以来でした。わざわざ前入りして異人館のスタンプラリーで遊んだ記憶が蘇ってきます(関連記事)
イルミネーションのアーチがかけられていたのでくぐってきました。カップルしかいませんでした。ひとりカメラを持って歩いている不審者。
ここに来たからには "BE KOBE" しないとなあと思い、パシャリ。ここを起点にUターンして宿に戻りました。この時点で19時前なので、早朝から広島を出れば日帰りでここまで観光できますね。
結
気になる歩数ですが、この有り様です。普段の何倍もの量を歩いたため、せっかく疲労を抜いたばかりだというのに腰が痛くて仕方ありませんでした。宿に戻ったのが 20時頃でしたが、簡単な月末の事務処理をしてすぐに眠りに着きました。
愛知県の出張も前入りできていたら「明治村」や「動物園(水族館)」などの観光に費やせたのになあ、などと思いましたが、あの時はあの時で楽しめたのでヨシとしましょう。― それでは、また。