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ひとの感想が聞きたいからまずは自分から書いてみよう

アマプラで見た映画の日記です。すかしたレビューもします。

無論、「ゴジラの逆襲」を劇場で見られるのであれば。

前回

あまりにも優等生な二作目

初代ゴジラ。あまりにも偉大な作品。

こうした巨獣のあとに続く作品は、「続・猿の惑星」のように、批評的な不評に陥りがちです。

「続」は個人的に好きな部類な映画ですからさておき、事実2作目から出発点のテーマ性を失う作品は多く存在します。

ゴジラの逆襲」は続編のジレンマに縛られず、見事な昇華を果たした部分が異端です。

あれほど鮮烈な死でクライマックスを飾った初代から一転。二代目登場による復活のみならず、怪獣対決というフォーマットの導入。

字面だけを見れば、あまりにもステレオタイプな「昭和ゴジラ」的な作品コンセプト。

ですがゴジラの逆襲は、人間賛歌にフォーカスを強めた紛れもない名作です。

人の生きる活力と、空襲をはじめ災厄の象徴であるゴジラの見事な対比。

何よりもオキシジェン・デストロイヤーというデウス・エクス・マキナに頼らない二代目ゴジラの顛末は、初代以上に「シン」や「-1.0」への影響を感じます。

youtu.be

シリアスで破壊的で後のリブートへの影響も多大なハイパー名作!!!

 

 

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大阪城ボカンだけじゃない!!シリアスもシリアスドシリアスで、パニック映画やりつつゴジラを再び追い払う!!

本作を語るならまず外せない要素が、怪獣対決の初出作にあるまじきシリアスさを持つことです。

大阪城を破壊するほどの二大巨頭の激突は、怪獣オタクならば本能から歓声を上げざるを得ない迫力を無論持っています。

ですが、だからこそ、激突の足元で逃げ惑う人々にフォーカスを当てた作風に感嘆せずにはいられません。

冒頭のゴジラ発見から始まり、絶望の再来という緊迫の極みを観客と共に旅する月岡の道のりから、純粋なパニック映画としてのパワーアップに終始目が離せません。

特に、大阪を市民一丸となって灯りを消し、ゴジラから姿を潜めるシークエンスの空気感は、「空襲の恐怖」がつい昨日の出来事だった当時にしか描けない気迫があります。

そんなわけで、エイリアンやプレデターを観に行くぐらいの心構えで足を運んだ再上映。

最初の新しい発見は、航空機特撮の迫力!

もちろんそういう映画と知ってはいましたが、改めて、スクリーンで眺めるこの光景。

全編に敷き詰められた特撮の良さは、あの大画面で味わってこその良さがありました。

また、モノクロであるという気迫。

戦争経験者が作った、空襲の恐怖のメタファーとしてのゴジラ

という部分は前作から引き継ぎつつも、燈火管制や、疎開した先にまで襲い来る死の影。

シチュエーションの力強さに加えて、明かりが消えた大阪の街のコントラストが、活気のあるかつてとゴジラが通った後で描写されます。

破壊から逃れるための沈黙、そして逃れられず、あとには瓦礫の街。

この雰囲気をモノクロのフィルムが高めている、まさにこの映画でこその魅力でしょう!

 

私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。

 

「キャプテン・アメリカ: ブレイブ・ニュー・ワールド」公開日に観てきました。

で、MCUフェイズ4見てたの?

みてませんでした…

ですがこれは、世間の評価に流されて観に行かなかったとかそういうのではなく、シンプルにリアルが忙しかったからです。

環境の変化とエンドゲームの燃え尽きも相俟って、マーベル映画はおろか、映画館から足が遠のく始末。

しかも、今作の前日譚とも言うべき「ファルコン&ウィンターソルジャー」すら未見です。

ディズニー+については、789のつくあれに纏わる、作品の出来どうこう以前に作品外のロビー活動にお熱なクソしょうもない奴らと、少なくともEP3を見てないであろう自分だけは助かると思ってる無学な右派崩れの争いに巻き込まれるのが嫌で、意図的に距離を置いていました。

ディズニープラスに入らない理由を一言で言えば、精神衛生上の問題。宗教的事情です。

閑話休題。出来の良し悪しもシリーズに属するか否かも一緒くたに、「ゴジラvsコング」を最後にありとあらゆるスクリーンから距離を置いて隠居を決め込んでいた私。

マイナスワン公開で映画を見る習慣が復活し、ファントムメナス再上映でブログを始めたからには、やはり旬を抑えておく気持ちも蘇るというもの!

前提となる作品の復習をしろと言われたら何かしらの犬レッテルをあなたに貼ることも辞さない構えですが、それはそうとこの映画。

ハリソン・フォードがメインヴィラン!!!!

ファルコンキャップの好感度はずっと高いままで、エンドゲームのラストも相俟ってキャラクター的な期待値はもちろん高く持っております。

ですが、ハリソン。何と言ってもハリソン・フォード

ハリソン・フォードユアン・マクレガーゴジラ

私はこの三者が出演する映画を語る時、一億点の加点から始めるので、もうそれだけで見に行きたくてたまりません。

ですから、非常に視点の偏った無茶苦茶な感想を、MCUの前提知識が見事にエンドゲーム~デップー間*1で抜け落ちていることを多めに見て頂ければ幸いです。

 

 

 

それはそうとして、「運命のダイヤル見た?」「フォースの覚醒にハンソロいたよね?」などと都合の悪い質問をされた際には、ダークサイドのおそろしさをおしえてやるからかくごしろ。

 

 

この先ネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 



ハリソンの出番多くて嬉しいし、アクションがやばい!!サムキャップがアッセンブルするアベンジャーズを早く見たい!!

youtu.be

今作の最も評価すべき点は、やはりハリソン・フォードの大活躍。そして、そのストーリーラインを形成する、強めの「インクレディブル・ハルク」続編要素でしょう。

今作の見どころとしてプロモーションの中心にいた、レッド・ハルクに変身するサディアス・ロス。

私はひとつ懸念しておりました。

「こんな変身するだけでいいキャラ、どう出してもどうにかなるじゃん」という風に。

つまり、ハリソンが大物であるが故に、当たり障りがなく出て、あとは流れでいい感じにCGとすり替わって…という杞憂でした。

実際のところ今作のストーリーは、ロスが初登場した「インクレディブル・ハルク」から多くの要素を踏襲しています。

ハルクことブルース・バナーの体液を浴びてしまい、身体の変化を示唆しつつ退場したサミュエル・スターンズ。オリジナルキャストのティム・ブレイクと共に、17年ぶりに登場した彼は、実質的なメインヴィランを演じます。

17年の不在は、ロスが監禁していたというあまりにも豪快な設定で解決。

原案のコミックの設定に基づいて、17年ぶりにクリフハンガーを回収したスターンズは、ガンマ線を吸収するハルクの細胞を脳に受けて、肥大化した頭脳を獲得。

大脳怪人と化した彼を、自身の心臓病の治療や兵器開発に利用して、「大統領就任まで」という期限をちらつかせて利用したのがロス。という背景です。

そして、スターンズどころか、新たなキャプテン・サム・ウィルソンにすら「あいつは変わらない」と見放されたロスを中心にストーリーは回転します。

コロンボや古畑よろしく、「ロスがクソ野郎で何かやらかしている」ことは観客にも登場人物にも自明です。「では何をどうやらかしているのか」を追い追われすることが今作のサムとスターンズの対決のキモです。そして我々観客は、「どうしてレッドハルクになるのか」までも追うわけで、より一層スリリングに映画を味わえます。

とにかく、ハリソン演じるクソ野郎が目いっぱい画面に映り続けてうれしい!!!!!!!!!!

大統領専用機に乗るシーンもしっかりあるしね。

さて、ここまで褒めてきましたがこちらの映画、再撮影を繰り返したこともあり、

客観的評価は低水準

として見るべきでしょう。

再三の再撮影の効果はあまり芳しくなく、出番の多い日本の描写がマイケル・ベイの「パール・ハーバー」の半分くらいズレててしらけました。

ハルク関連の設定をストーリーに織り込み、超人を追い続けたものたちの末路と、彼らが求めた「キャプテン・アメリカ」にして彼をかたどった超人化血清を持たないファルコン。サム・ウィルソン。

見事な対比が仕上がったぶん、「ファルコン&ウィンターソルジャー」からの引継ぎである、イザイア・ブラッドレーの役割が宙に浮いています。スティーブ失踪後の血清の研究の犠牲者にして、黒人というだけで活躍を隠蔽された彼は、ブラック・キャプテンたるサムにとって重要なキャラクターです。

なんですが、前述のハルクとの対比が上手くはまったぶん、映画内で満足に説明されない前提知識を必要とする彼のシナリオにおける役割は、かなり浮いた扱いになってしまったと思います。

他にも、肝心要のクライマックスでレッドハルクの中に封じられたロスの理性に訴えるサムの姿がやったら合成臭かったり、いつものかっこいいパラパラ漫画とクリップ集のロゴをドーン!がなかったり欠点は数え切れません。

この映画の評価は、読解と共に下がり続けるとするべきでしょう。

欠点を覆すほど爽快なヒーローを見られるから問題はないけどな!!!

なんと言っても作品の魅力は、サム・ウィルソンを演じるアンソニー・マッキーをはじめ、役者陣の熱演!

ヒーロー・ヴィラン両方の生き生きとした姿を、多少のシナリオの落ち度は諸共せず、演技で魅せてくれるのがもうたまらない!!

先程批判的に触れたイザイアですが、カール・ランブリーの熱演で、自由への切望や端々の悲しみに、思いを馳せずにはいられません。 だからこそシナリオ上の必要性を考えちゃうんだけど

ハリソンの悪役演技については言うまでもなく、名役者に好かれた作品でしょう。

加えて、ユニバースらしさを生かした良さ!

シリアスな単発アクション映画であるにも関わらず、続編が諸々の事情で望めない作品の設定をほぼそのままぶちこむ豪快さ!

まさにシェアワールドの本領発揮。こういうことを見せてくれるのであれば、次のアベンジャーズへのワクワクがいよいよやばすぎてやばいというものです。

 

私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。

*1:厳密にはファーフロムホームは公開時見に行ったのと、ノーウェイホームはアマプラ無料のときみました。

無論、「ゴジラVSメカゴジラ」を劇場で見られるのであれば。

前回

VSシリーズのパイオニア

平成第一期、ゴジラVSシリーズと言えば、ゴジラ(1984)に始まり、VSビオランテ(1989)、vsキングギドラ(1991)を経て、vsモスラ(1992)から通年での公開が1995年まで定例となりました。

特撮の圧倒的なビジュアルは極まり続けており、「ビオランテ」や「ギドラ」の脂の乗りようは極上です。

一方、とりあえず流行りや時事を取り込んだシナリオのぐちゃぐちゃっぷりは、いくら凶信者の私と言えどよいと言えばウソになると断言する程度にはぐちゃぐちゃです。

そういう意味では、「vsモスラ」を経て、通年公開が定例化した今作から、「とりあえず怪獣を見せるためにきっちりソツないシナリオにしておこう」という制作体制が確保されたのは怪我の功名。瞬瞬必生というやつでしょうか。

youtu.be

世紀末覇王感はないけどそれはそうとしてお祭り最強怪獣映画だよ!!



*1

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大好きなVSシリーズ後期作、劇場で見られてマジでよかったスペゴジとデスゴジもください

やはり、こんなに怪獣が出てきて、こんなに楽しいアクションにまみれていて、もうなんかオタクの欲しいもの全部乗せザ・ムービー。

スクリーンがマジで!マジで!良すぎる!!

まずは、着ぐるみ特撮としての良さの再確認!

メカらしい実在感を出すために、CGを用いることは確かに王道ではあります。

それでも、特撮オタクの依怙贔屓をさせて貰いたいのです。

見てくださいよこのメカゴジラのすんごい迫力!

ロボで着ぐるみという、ウソの局地みたいな存在から、ここまで実在感を覚えるとは思いませんでした。

これは、30年以上前の映画だからという話ではないと思います。

最近のTVシリーズウルトラマンにおける、レギュラーメカの活躍を見るに、やはり着ぐるみは使いよう。

両方使いこなしてこそ、俺の見たいメカが完成するに違いない…もっとみてえ。

あとはやっぱ、サンダーバードウルトラセブンから連綿と続く、出撃シークエンスの良さ!

これはかっこいいだけでなく、「人が動かしている」という実在感の助けになる演出でもあります。

色んな理屈を差し置いても、やっぱり自宅のモニターでしか知らない作品を、スクリーンて見上げる体験はすんばらしい。

ありがとう。

私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。

 

次回

*1:画像引用元

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無論、「メカゴジラの逆襲」を劇場で見られるのであれば。

前回

ゴジラシアター!

ゴジラ生誕70周年、記念リバイバル上映企画。

ゴジラ・シアターは無事2年目に突入し、企画趣旨はメカゴジラ関連作フェアに。

相変わらず公式の告知の大雑把さが気になるところですが、ともあれ楽しみにしていた今作。

メカゴジラの逆襲」という、ゴジラの名を冠さない異色作。そして昭和ゴジラ最終作。

怪獣ブーム自体の終焉という流れには逆らえず、シリアスへの回帰というコンセプトは世間に伝わりきらず、興行的には失敗した作品。

ですが、後のVSシリーズにも通じる作風と、圧倒的に洗練された特撮パート。

怪獣ファンなら見ない手はない一本です。

youtu.be

昭和ゴジラ最終作に相応しいクオリティ、劇場で見られて本当によかった!!!

*1

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昭和ゴジラ最終作、1954年公開の初代から21年が経過した本作にて、ついに連作は一度途絶え、ゴジラ1984)まで、10年近くの休眠をとることになります。

メカゴジラという現代にも通じる人気キャラを想像し、2作目にてゴジラをタイトルから追いやった本作。

シリアス回帰の作風が、主要な客層であるキッズに受けなかったのか、単に特撮ブーム自体の陰りの影響か、興行的には目立った成果を出せませんでした。

だからと言って、これが駄作だったという話にはもちろんなりません。

ゴジラメカゴジラ2号機、チタノザウルス。

まずは前作までのタッグバトル路線から、三匹の怪獣ドンパチにバトルの様相は変貌します。

メーサー戦車すら廃したリアリティ重視の兵器と怪獣のやりとりは、設定によってアクションの説得力を担保しようという試みを感じます。

さらに、海洋研究員一ノ瀬と、チタノザウルスの詳細を知ると思しき異端の研究者真船博士の娘である桂のラブロマンス要素。

これがいつもの怪獣捜索をほどよくドラマチックに変えるスパイスとなっております。

桂がメカゴジラ2号機のキーパーソンとなっているため、初代への回帰、芹沢博士を巡る三角関係とオキシジェン・デストロイヤーのオマージュでしょうか。

メカゴジラだけでなく、使い手のブラックホール第3惑星人の再登場など、シリーズの連続性をかつてないほど強めた作品です。

登場人物の設定のストーリーと結びつきを強くするあたり、平成シリーズの片鱗を多く見いだせます。

そして、これをスクリーンで初めて見た感想。

特撮がヤバい!ヤバすぎる!!

冒頭の水中戦に始まり、改修中のメカゴジラを眺めるシーン。迫力にうっとりする間の閑話休題のドラマを経て、チタノザウルスの東京近郊侵攻から、息もつかさず破壊!破壊!怪獣バトル!!

メカゴジラゴジラの出番をチタノザウルスで使いすぎたきらいはありますが、回想を使って言及した、ラドンやギドラのように、彼らの初登場に勝るとも劣らない迫力を味わえます。

それも、作品後半8割方破壊まみれ!!

作品のトーンの暗さも相俟って、初代への回帰、空襲のメタファーという見え方も味わえます。

これ、スクリーンで見られて、マジで‥ありがとう。

 

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次回

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今ならアマプラ無料、「K-19」の感想/ハリソンとリーアムの人選で見るのは不謹慎かも知れないけど、しっかりドキュメンタリーで、サスペンスが楽しい

俳優の名前で見たと公言するのは少々不謹慎な映画ではありますが

ハリソン・フォードリーアム・ニーソンの中に、ハン・ソロクワイ=ガン・ジンを見出して見た。などという動機でピックアップしたことを公言しようものなら、袋叩きに合っても仕方がないほどシリアスな作品です。

何せベースは実在した作戦。公開当時は遺族どころか存命の乗員も存在していた、ソ連軍部によって隠蔽された原子力潜水艦ミッションを扱う作品です。

それでも、以前紹介させて頂いた「ムーラン・ルージュ」のように、スターウォーズきっかけとして持ち出した理由があります。

潜水艦という海底の密室サスペンス、核を扱うだけで生まれる緊張感、功名心と救命の軍人の葛藤。

映画として、シンプルに面白いのです。

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あらすじ

*1

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ソ連最新鋭の原子力潜水艦K-19」は、艦長のアレクセイ・ボストリコフ(演:ハリソン・フォード)率いる精鋭を乗せて、ミサイル発射実験の作戦行動を開始していた。

国家の威信を賭けた任務に挑むクルーたち。だが、船内の雰囲気は些か不穏。

野心垣間見えるボストリコフの過剰な部下への叱責によって、副長のミハイル・ポレーニン(演:リーアム・ニーソン)に信頼が寄せられ、ある意味では独裁国家の秘密任務らしい剣呑な緊張感が船内に蔓延っていた。

ミサイル実験成功の安堵に包まれた雰囲気も束の間、原子炉トラブルが発生する。

国家の威信を賭けた船は、独裁の病理と各人の思惑の重みがのしかかり、海中の密室はパニックとミステリーへ潜り込むのであった…

この映画のここが好き

海底の密室!野郎どもの思惑!対立!そしてピンチ!!息もつかせぬサスペンス!!!

実話ベースに映画的脚色とは言え、不謹慎な言い方に聞こえるかも知れませんが、極めてドラマチックでメリハリの効いた構成が魅力的です。

前半はハリソン演じる艦長ボストリコフが結構嫌なヤツとして描かれます。ミサイル発射実験の現場に到着するまでは、艦長と乗員たちの代弁者を買って出た副長ポレーニンの対立が映画の主題です。

乗員たちの陰口などを通して、ボストリコフの軍人としての経歴、今に至る顛末。バックグラウンドに言及がされ、彼の観客の印象は変化します。

もしかしてと思わせたところで、映画の主題はエンジントラブルに転がり落ちます。

一気にデッドオアアライブの状況に放り込まれた一同。ボストリコフのバックグラウンドを通して、前半部分で布石が敷かれたソビエト軍部の事情。簡単に帰れず、単純に帰るだけにもいかず、ミッションを成功させねばならず。

独裁政権における軍部の脆さも、密室のサスペンスの緊張感を高めております。

かと言って、ソビエトを批判するだけが目的でもない部分が上手なところ。

飽くまでソビエトは時代背景で、そこで軍務に生きた人々を描く作品です。

強いて遺族に失礼な部分があるとすれば、ロシア人しか出てこないのに、あまりにも聞き取りやすい英語が目茶苦茶気になることと、こういうのに限って吹替版がアマプラにないことです。

 

私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。

 

今ならアマプラ無料、「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」の感想/ハリソンがかっこよくて、冒険のロマン。それだけで不朽の名作という魔法。

ハリソンの新作はいよいよ来月バレンタイン!

来る2025年12月14日、MCUが誇る注目作が公開される。

スティーブ・ロジャースから相棒のファルコンこと、サミュエル・ウィルソンに受け継がれた自由の守護者の盾が、蠢くアメリカ政府の陰謀に挑むという筋書きです。

無論、おさらいに必要な作品の解説などと殊勝な試みを当ブログが扱うはずもなく、注目すべきは出演者の一覧にあるハリソン・フォードの名前。

そう、我らがハリソン!

ハン・ソロに始まり、今回再び演じる大統領役で俄かに注目を受けた「エアフォース・ワン」のマーシャル大統領など、いかなる時もかっこいい我らがヒーロー!

白状すると、ブレイブニューワールドにかこつけてエアフォースワンの紹介をするつもりが、気が付いたらアマプラ無料切れてやがる!

とにかく、何としても皆様には「逃亡者」あたりまでの導線としたい。

そんなとき、アマプラに実はある出演者検索機能を用いたところ、あるじゃないか我が心のヒーローの映画が!

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あらすじ

(画像引用元

レイダース/失われたアーク《聖櫃》 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

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Amazon.co.jp: インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》を観る | Prime Video

黄金の像を手に入れようと洞窟に乗り込むのは、考古学者インディアナ・ジョーンズ。

侵入者を阻む数々のトラップを潜り抜け、お宝を手に入れたのもつかの間、手口で待ち構えていたライバルのベロックに奪われてしまう。

命からがら勤務先の大学に戻り、講義に勤しむインディの元に現れたのは、アメリカ軍情報部。彼らはヒトラーモーセ十戒が納められたアーク(聖櫃)を探していることをインディに伝え、彼らに先んじた奪取を依頼した。

かくして始まった此度の冒険、インディはナチスを出し抜けるのか。果たしてアークの中には十戒の全文が詰まっているのか。

愛とロマンとお宝と、眩しくも欲にくらんだ冒険が始まる。

この映画のココが好き

とにかく冒険!ロマン!冒険!胸いっぱい!かっこいい!!

難しいことを考えずに楽しめる映画こそが至高だなんて、難しいことばかり言って映画を見るひとが増えてしまった昨今、敢えて私がそっち系でオススメを考えるならば、なんと言ってもインディです。

何と言ってもこの映画は、ルーカスが少年時代に味わった冒険活劇を、当時の技術でより洗練されたものに仕立て上げた、超洗練されたパロディ。

ハリソンが主演でかっこいいので、かっこいいことをしているとそれだけで凄いように見えてしまいますが、すこし真面目にいきましょう。

制作時点で古い映画のパロディということで、数々のお約束事、「みんなしってるよね?」によって不必要な説明が省かれる。

そのおかげで、とにかくテンポがいい!

そして、この映画自体が古くなってもなお普遍的な面白さが、テンポのいいシナリオによって保障されております。

子供の頃見て楽しかったあれを、よりすんごいもので映画にしちゃおう!という童心の極み。スターウォーズシリーズを上回るほどのエンターテインメント追求と言っても過言ではないでしょう。

冒険のロマン。色んな人に見せてやろう。それがこの映画の思想であり、思い出に美しく刻まれる根拠です。

どんな人にも思い出にもなる素晴らしい映画、ハリソンがかっこいいということもあり、見てない人には絶対見て欲しい。

ディズニーとアマゾンの契約がよくわかんない感じなのか、時期によってアマプラ無料だったり有料だったりフワフワしてるので。

 

私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。

 

無論、「ゴジラ対メカゴジラ」を劇場で見られるのであれば。

前回

今年もゴジラシアター続行嬉しすぎる!!!

昨年はお世話になりましたと私が最も伝えるべきは、東宝シネマズ様のゴジラ・シアターというリバイバル上映企画。

今までレンタルビデオ、或いはVODでしか鑑賞できなかった映画作品たちを、劇場で見る機会を頂けたものですから。

怪獣映画、最も劇場で見るべきジャンルであることは言うまでもありません。

どの作品もゴジラが出てきて+スクリーンでという衝撃を堪能できました。

まあデストロイアとかスペゴジ、GMKも機龍も見たいし、昭和ならやっぱガイガンメカゴジラを…

贅沢を言ってる場合じゃありません。2024年を盛り上げたこの企画に深い感謝を…

 

www.tohotheater.jp

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今年もよろしくお願いします!!!!

サイコーのライバル怪獣、すんごい特撮でお披露目。劇場で見られて嬉しすぎる。

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この映画の一番好きなところは、何と言ってもメカゴジラの初登場!

いや、制作順で見れば当たり前だろと仰るかも知れませんが、そうじゃないんです。

メカゴジラの名を冠する映画は、次回作にして昭和ゴジラ最終作「メカゴジラの逆襲」に始まり、vsメカゴジラや機龍2部作、果てはレジェンダリーモンスターバースまで、幾度となく作られてきました。

彼の人気を物語る出演回数ですが、一方でメカゴジラの「お披露目シーン」をじっくり描いた映画は、こちらの対メカゴジラが最も丁寧で最も優れていると言っても過言ではありません。

こんな滅多なことを口走ると、VSシリーズや機龍のメカメカしくて男心をくすぐる描写を愛する方々がガルーダ背負ってアブソリュートゼロされそうですが、私もあれらのシチュエーションは愛しています。愛するうえで、言いたいのです。

怪獣としてタメて出て来るメカゴジラは昭和が一番なんじゃい!

主流の映画作品において、VSシリーズ以降はリアリティラインとの兼ね合いもあってか、人間側の兵器として登場することが多くなったメカゴジラ

そのしわ寄せではありませんが、人類社会への脅威。すなわち怪獣としてのお披露目の機会には恵まれなくなりました。

俺はキングジョーとかデスフェイサーとかギャラクトロンみたいなやつとゴジラの殴り合い見たいの!!!

一応、ゴジラvsコングのメカゴジラは久々にストレートに敵でしたが、映画のタイトルにいないくらいサプライズ登場なので、やっぱり主題にいるかどうかは大事。

そういわけで、この映画をスクリーンで見る価値その1。何なら一番のポイントは何と言ってもメカゴジラ登場シーン。

燃え上がるコンビナートに現れたのは、子分であるはずのアンギラスをしばき回して富士山から現れた熱線の色がなんか違うゴジラ

対するは、我らが怪獣王ゴジラ!そう!ゴジラゴジラです!!!

激しいバトルの末に、擬態が剥がれて登場するのはメカゴジラ。ここからはいつもの怪獣対決ですが、スクリーンで見る価値その2!!

なんと言ってもメカゴジラのメカ故の弾幕とギミックを生かした、ザ・ロボ怪獣というべき大活躍!

キングジョー以来、ロボは巨大特撮の山場、強敵と相場が決まっています。

70年代に公開された、特撮ブームも煮詰まった時期の作品ですから、他作品から着想を得たようなギミックの外連味もふんだんにあります。

スクリーンで見る価値、見てよかったを噛み締めたその3は、なんと言っても期待通り!

50年前の作品の画質向上版で何を言っているのかという話ですが、注目すべきはまさにメカゴジラのアクション!

ゴジラへの擬態に始まり、指しかも足にまで装填されたミサイル。擬態時は口から放たれていた熱線は目からビームのマン・オブ・スティール。

沖縄の決戦では、フルバーストによるゴジラ歓迎に始まり、飛行姿勢を取りビームで空襲を行う平成メカゴジラの片鱗を感じるアクションもあります。

後門のキングシーサーを文字通り首を回して迎撃しつつ、前門のゴジラへフィンガーミサイルを叩き込む、設定の縛りが少ないからこそできるハチャメチャメカアクション。

これをスクリーンで見られて、本当によかった。

ゴジラ・シアターは80周年まで続けてください。

 

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次回

*1:画像引用元

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