語ってみようと思いました。
ネット上におけるサイゼリヤ初デート論争の歴史。
何かと炎上しがちな「デートにサイゼリヤはアリかナシか」論。私の考えは、「学生ならアリ。社会人の初デートはやめたほうがいい」派だ。
これは、「他県から来た人をサイゼリヤに連れて行くのはアリかナシか」でも共通したものがあると思う。本人が「地元にサイゼリヤがないので、ぜひ行ってみたい!」と希望するのでない限りは、やめておいたほうがいいだろう。例えば、大阪に来た人の場合なら、「わなか」や「甲賀流」あたりのたこ焼きを食べさせるほうが正解だと思う。
サイゼリヤ、良い店なんだけど、日常感がありすぎるんだよね。大人のデートなら、大人同士がゆっくりと話ができるところに行きたい。初デートってことは、まだ相手にそこまで気を許した関係になってなくて、「この人と恋愛関係になれそうかな?」と思っている段階なわけだから。もちろん、お互い気心が知れて、一緒にいるのが既に日常になったカップルなら、サイゼリヤに行くのは何の問題もないでしょう。
ところで、初デートには、大きく分けて2種類あると思う。
- マッチングアプリや婚活など、初デートが初対面になる場合。
- 職場や趣味の集まりなどで出会う、初デートが初対面ではない場合。
私は後者しか体験したことがないので、初デートに行くまでにある程度親しくなっている場合しか語ることができない。また、お世辞にも経験豊富とは言えない私がこれまで体験したデートでは、ほぼ全て私が行く場所も店も決めて、自分の食べた分の代金は自分で出す前提のデートをしてきた。マッチングアプリや婚活の場合?知らん。
そういう点を踏まえると、私が行く・行きたい初デートの店は、「お茶とお菓子で1000~1999円くらいの、雰囲気の良い喫茶店」が主になる。ちなみに、デートに行く前には、相手に「ここに行こうと思うんだけど、どう?」「どこか行きたいとこある?」という話をします。話し合い大事。
なお、当方関西出身者なので、関西の店について書きます。そして、もちろん書き手の趣味が反映されています。
京都・フランソア喫茶室
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建物自体が国の登録有形文化財になっている、昭和9年創業の、とてもクラシックな老舗喫茶店。豪華客船の船内を模して造られたものだとか。
すぐ近くに「築地」という、これまたクラシックな喫茶店があるのだけれど、こちらは喫煙可なので、煙草を吸わない私はこちらのほうが好み。
京都・イノダコーヒ本店
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外観は町屋、内観は洋風なレトロ喫茶店。私は奥のサンルームの席が好きです。
近くに、京都国際漫画ミュージアムや、京都文化博物館があるので、そこに行った後に寄るのも良いと思う。
大阪・クレープリー アルション
r.gnavi.co.jp大阪・難波にある、1952年に建てられた洋館を改装したクレープ屋さん。建物がかわいいし、どちらかというと若い人向けのお店だと思うけど、私は30過ぎても行きたい。もちろんクレープと紅茶も美味しくてリーズナブル。テイクアウトもやってるよ。
大阪・丸福珈琲店 千日前本店
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丸福珈琲店は東京・大阪を中心に何店かあるらしいけど、こちらの本店は落ち着いた雰囲気で良い。プリン美味しいです。
奈良・吉野葛 佐久良
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「ならまち」という、古い町並みが残るエリアにある、吉野葛専門の甘味処。古い町屋をそのまま使ったような佇まいで、座敷で食べるスタイル。
奈良は葛の名産地らしく、葛餅を提供するお店が多いが、こちらもそういうお店なのだろう。
他に、明治時代に建てられ、迎賓館として使用されていた、京都の「デザートカフェ 長楽館」や、やはり明治時代に、東京駅舎の設計も手掛けた辰野金吾設計の「奈良ホテル ティーラウンジ」も候補として考えたが、こちらは、デートに行きたい店というよりは、どちらかというと私個人の趣味で行きたいところだし、よくよく考えてみたら、私はデートで行きたい店には、サイゼリヤほどラフではないが、ある程度のカジュアルさを求めているなと思ったので、重厚すぎる場所はなんか違うなと思った。そういう場所だと、相手も緊張しそうだし。
これを書いた目的は、あまりにも「男性が店を選び、奢る」前提の話ばかりだと思ったから。なので、そうじゃない例を出しておきました。別に女性のほうが店に詳しかったり行きたいところがあるのなら、女性に決めてもらえばいいし、どこに行くか話し合えばいい。
ただ、これをするのは、まず「相手とお茶に行けるまでに仲良くなれる」というステップを踏む必要があって、たぶんそれが難しい人も沢山いるんだろうな、とは思う。逆に言えば、そこまで行けたら、あとはもう「そっちの好きな店でいいよ」と言って、女性に選んでもらえば良いのでは。
その辺の話はこちらにお任せしよう。
なお、炎上した「4℃のハートネックレス」事件は、「30歳女性が、ただの飲み友達程度の関係の男性から、Canal4℃という、4℃よりさらに低年齢層向けブランドのハートネックレスを、オルゴールの箱つきで渡された」というシチュエーションだったので、私も「あー、これはやっちまいましたね……」案件だと思った。
別に「4℃なんて安物だ。もっと高い物をよこせ」的な話ではなくて、付き合ってもいない関係でこのプレゼントは重いし、年齢層的にも合っていないという話ですね……
まぁ私も、正直なところ、Canal4℃のハートネックレスは使いどころに困るし、それなら3000円弱の春画の画集でもプレゼントしてもらったほうが、まだ使いどころはあるというもの。*1
ちなみに、私はプレゼントする時も、相手にこれで良いか事前に確認しますね。サプライズは信用しない派。
yuhka-uno-no-nikki.hatenadiary.jp
こちらのブログを読めば、4℃というブランドがどういうイメージなのか、お分かり頂けると思う。
また、サイゼリヤ初デート論争に火をつけた婚活コンサルタントも、「婚活コンサル始めた頃に女性との初ランチデートは気軽なイタリアンが良いですよってアドバイスしたらサイゼリヤデート男子が大量発生した」*2「もともと最初のデートで高級フレンチ連れてく人が続出してたので、そのために『気軽』って言葉いれてた経緯があります。」*3「1000円〜1500円くらいのランチでいいんですよ。」*4と言っているので、サイゼリヤ初デート論争にしろ、4℃問題にしろ、「女性たちが高級なものを寄越せと言っている」というイメージは、完全に風評被害である。
ちなみに、私がサイゼリヤで好きなメニューは、エスカルゴのオーブン焼きです。
婚活デートって、男性が奢る前提なのね。
*2:ひかりん@婚活阿修羅ⅢさんはTwitterを使っています: 「婚活コンサル始めた頃に女性との初ランチデートは気軽なイタリアンが良いですよってアドバイスしたらサイゼリヤデート男子が大量発生したので、ファミレスはダメですよって言ったらカプリチョーザを判を押したように選び初めてぐぬぬ…ってなったのは苦い思い出。」 / Twitter
*3:ひかりん@婚活阿修羅ⅢさんはTwitterを使っています: 「それもやめてください!もともと最初のデートで高級フレンチ連れてく人が続出してたので、そのために「気軽」って言葉いれてた経緯があります。そしたらサイゼというまさかの展開になったという落ちです。 https://t.co/JEyuVjk4Xk」 / Twitter
*4:ひかりん@婚活阿修羅ⅢさんはTwitterを使っています: 「1000円〜1500円くらいのランチでいいんですよ。サイゼと数百円しかたぶんかわらないですよ。大切なデートなんだからそれくらいだしましょうよ。 https://t.co/cu3CydwpIl」 / Twitter