大阪市平野区にある大念佛寺での大数珠繰りが終わったのが14時半頃です。
ここから徒歩7〜8分ほどで、もう1箇所、とても気になる場所があるので行ってみます。
杭全(くまた)神社です。
鳥居からしばらくは一般?の道が続きます。公園があったり…
ここからいよいよですね。
と思ったら、ポツポツと雨が降り出しました。小さくゴロゴロ聞こえたような…
こちらのご神木の、大きく広げた枝の下で少し雨宿りをさせて頂きました。
そこにアゲハ蝶が飛んで来ました。おおお〜 これって、私はとても歓迎されていると感じたのですが、如何でしょうか?
昨年お伊勢参りをしたときにも同じような体験をしました。そのときは、古式ゆかしい参拝ルートと言われる二見興玉神社→外宮→内宮の順でお参りをしました。
外宮に着いた途端、ものすごい雷が! ずーっとゴロゴロ、ゴロゴロ鳴っています。いつ雨が降り出すか、雷が落ちてくるかとヒヤヒヤしながらだったのですが、周りの人たちが『神社での雷と雨は歓迎されてるってことやで』と言っているのが聞こえてきました。
そう言えば、私もそのようなことを聞いたことがありました。そうすると怖さがスーッと引いて、あとはもう『ウェルカムして頂いて有り難うございます』と、当初の予定通りゆっくりとお参りさせて頂くことが出来ました。 結局外宮ではポツポツくらいしか雨も降りませんでした。
そして内宮へ。内宮の最寄り駅である近鉄の五十鈴川駅から内宮までは、徒歩で35分ほどかかるので、外宮から内宮への移動は皆さんバスを使われるようです。
でも私は近鉄電車で移動しましたよ〜 バスは苦手ですし、それに昔のお伊勢参りは徒歩だったんですもん。35分くらい、喜んで歩きますとも!
それに、そのときは時間が無くて諦めましたけど、五十鈴川駅から内宮への途中に、月讀宮があるんですよ。次回はお参りしようと思っているので、それに備えての場所の確認にもなりますし。と、バスに乗れない者の負け惜しみです(笑)。でも…素敵な出会いがあったんですよ〜
五十鈴川駅で降りたのは数人。そのうち内宮の方角へと歩き出したのは私ひとり。するとアゲハ蝶が目の前に飛んできて、途中までずーっと私を先導してくれたんです。約20分ほどもの間! とても不思議でした。ね、素敵でしょ?
内宮に到着してしばらくすると、ここでもゴロゴロ鳴り出しました。勿論油断は禁物ですが、私はここでもそれほど怖いとは思いませんでした。ただ…外宮のときよりは雷が近いなと感じましたが。
こちらでもゆっくりお参りさせて頂いて、ではそろそろおかげ横丁で少しお腹を満たして帰ろうかと思ったところで降り出しました。それはそれは優しい雨が。
全くの無風で、ただただ真っ直ぐ下にサーサーとシャワーみたいな感じで降り注ぎます。
私は大きな手水舎の屋根の下でその様子をただ見ていました。他に15人前後の人がいましたが、皆さん同じように、降る雨をただ見ていました。スマホを触るでもなく、お喋りするでもなく… ただ見てるだけ。
なんだかとても神秘的だったんです。空は明るくて、雨はとても優しくて、雨の音も耳に心地良くて。近くの人の『色々洗い流されてる感じがする』と言う呟きが聞こえました。
私の写真では伝わらないと思いますが、内宮の手水舎で雨宿り中です↓
そして今年のGWの、枚岡神社の神津嶽本宮への山登り中にも、しんど過ぎて『もう無理!』と思ったときに現れた黒アゲハ蝶に励まされました。
つまり…神社での雷、雨、アゲハ蝶は私にとっては歓迎されていることの象徴なんですよ〜多分(笑)。
杭全神社の話に戻ります。
5分ほどで殆ど雨が上がりましたので、お参りさせて頂きます。
ご神木は、ここまで離れないと全体が入らないです。
杭全神社についての説明を大阪環境局のホームページより引用させて頂きます。
貞観4年(862)、平安時代初期の征夷大将軍・坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)の孫・当道(とうどう)が素戔嗚尊(すさのおのみこと)を勧請して第一殿に平野郷の氏神として祀り、創建したと伝えられている古社です。鎌倉時代初めの建久元年(1190)には、熊野三所権現を勧請して第二殿に祀り、さらに後醍醐天皇の勅命で伊弉册尊(いざなみのみこと)速玉男尊(はやたまのをのみこと)事解男尊(ことさかのをのみこと)を第三殿に祀りました。3社殿とも、国の重要文化財です。日本で唯一連歌所が残っており、連歌会は明治以降廃れていましたが1987年に復活し、定期的に平野法楽連歌会が催されています。境内には、樹齢800年とも1000年とも言われる大クスノキ(府の天然記念物)のほか、樹齢約500年の「垂乳根(たらちね)の銀杏(いちょう)」の巨樹があります。この巨樹に願いをかけると、母乳の出がよくなったり、乳房の病が治ると伝えられています。毎年4月13日の五穀豊穣、金運を祈願する「御田植神事」(国の無形民俗文化財)では、神から授かった「福の種」を田に見立てた拝殿で蒔く行事が行われています。
この案内板は銀色なので、光が反射して上手に撮ることが出来ませんでした。
杭全神社のホームページから、スクショしたものを横並びに加工しました(ものすごく縦長だったので)。分かりますでしょうか?
第一印象は『鎮守の森』です。 あとで気付きましたが、実際に境内に貼られていたポスターに『鎮守の森』という言葉が使われていました。
大阪市内、しかもJR平野駅から徒歩約5分のところに、これほど緑豊かな神社があるなんて思いもしませんでした。マイナスイオン充満って感じで、とっても気持ちがいいです。
こちらが拝殿です。
後ろに回ってみました。手前から第一本殿、第二本殿、第三本殿。
反対側からも撮りました。
今日は朝から曇り空で、先ほどは雨も降っていました。そのせいか、参拝者は5人程度でした。この本殿前は殆ど独り占め。ものすごく贅沢な時間を持てました。
私はお参り前に色々調べても、何故か全然頭に入ってこないんです。掲げられている説明文も、頂いたパンフレットもその場で一応読みはしますけど、何故かスーッと抜けていきます(泣)。
そしていつも家に帰ってから復習しています。で、案の定『そうやったんや! 見るの忘れた!』ばかり言ってます(笑)。いやいや、あんた目の前でパンフレット読んでたでしょ!(泣)。
例えば、雨宿りをさせて頂いたクスノキが樹齢800年とか1000年とか言われるほどのものであったなんて!
やたらと大きい木があるなぁと思いましたが、見上げることもせず通り過ぎました。それが樹齢500年ほどの垂乳根(たらちね)の銀杏だったなんて…
さらにさらに…第一本殿は1711 年に春日大社本殿を移築したんですって!? 先ほどの杭全神社の案内板(平野区役所の)に書いてありました。なんでその場でちゃんと頭に入るまで読まないんでしょうねトホホ。
杭全神社はきっと紅葉もきれいだろうと思うので、秋にまた行きます! ここも『また行きたいリスト』入りです。て言うか…そのリストに入らないところ、ありません。 私の場合、『また行く』=『今度こそちゃんと見る』ですから(笑)。