高血圧の人は要注意!意外と知らない〈血圧をどんどん上げてしまうNG飲み物〉とは?管理栄養士が解説
血圧が高い方は塩分が高い食品を控えた方がよいという意識を持っている方は多いです。しかし、実は健康的な体を維持するためには飲み物にも注意する必要があります。 高血圧の方が健康的に生活するために控えた方がよい飲み物を管理栄養士が詳しくお伝えいたします。
高血圧の人が控えた方がいい飲み物とは?
高血圧の方は血管の壁が硬くなる動脈硬化というリスクが高くなります。
血糖値をあげない飲み物に関しては意識される方も多いですが、意外と身近にある飲み物で習慣的に飲むことで血圧が高くなってしまうこともあります。
どのような飲み物が血圧をあげるの?
アルコール
アルコールはカロリーや糖質など気にされている方が多いですが、実は長期的に飲むことで血圧があがる要因になります。
アルコールは飲酒した直後は一時的に血圧は低下するのですが、その後飲酒終了後数時間で血圧は上昇し始めます。
このような習慣を繰り返していくうち血圧が高くなると言われています。
高血圧の予防を意識される方は2週間禁酒をすると、血圧の上昇も元にもどるという報告もあります。
ですが、2週間禁酒をするのもストレスがたまってしまう方は休肝日をもうけたり、ノンアルコール飲料などの活用をしてアルコールの摂取量を減らす生活がおすすめです。
スポーツドリンク
スポーツドリンクは発汗を伴う激しい運動時に体のエネルギーや水分・ミネラルの補給となる飲料です。
激しい運動で汗をかくと、汗とともにナトリウム(塩分)も失われます。その不足分を補うのがスポーツドリンクの役割です。
一方、汗が出ない運動は、ナトリウムは体からでないため、スポーツドリンクを運動のたびに習慣的に摂取していると血圧をあげてしまう要因になる可能性があります。
また、スポーツドリンクは糖分も多く含まれるためエネルギー消費がすくない運動では体重増加を招きます。
体重増加になることでも血圧上昇するためスポーツドリンクを飲む時は、激しい運動時など使うタイミングを見極めていきましょう。
汗をあまりかかない時は水やノンカフェイン飲料などをこまめに飲む体の水分を維持しましょう。
インスタントスープ
インスタントスープはお湯を注ぐだけで簡単に美味しいスープを短時間でつくれる便利な商品です。
インスタントスープ類の特徴はしっかりした味付けの濃さにあります。
塩分が多く含まれているものが多く、塩分が多いスープですと1日の1/3程度の約2g前後が入っているものもあります。高血圧の方の推奨されている塩分は1日6g未満のため、インスタントスープの頻度が多く習慣的に使用している時は注意が必要です。
インスタントスープを購入する時など減塩タイプにすると0.8g〜1.2g程度の商品が多いため、通常タイプより高血圧の予防に役立ちます。
そのほか自宅でスープを作る時など、調味料を少なくして出汁をしっかりとることでも薄味で満足する味付けになります。
管理栄養士からのコメント
高血圧は塩分の高い食事や食材だけではなく飲料にも注意が必要なことがわかりました。
あまり飲料で塩分を意識するタイミングは少ないかもしれませんが、隠れた塩分やアルコールのように塩分は含まれていなくても体の反応として高血圧になる要因になります。
飲料では、頻度・量・摂取するタイミングなどを考慮して、日常生活でやめてしまうのではなく上手に付き合っていくことが大切です。
〈参考文献〉
アルコールと循環器に関する最近の研究結果
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