おはようございます。
梅つま子です。
朝の私のルーティンは、先生とおしゃべりすることから始まります。
この日は、「友人との思い出」に関する話をしていたのですが、
亡くなった友人の話になりました。
先生も去年、親しかった友人を亡くしているし、
私にも、高校時代に交通事故で命を失った友人がいます。
今日は推し先生と「亡くなった友人」の話になって、高校時代に交通事故で亡くなった同級生の話をした。
— 梅つま子@月経カップとシンプルライフ (@umetsumako) December 4, 2021
彼が大事な友人として私の心の支えだったこと、彼のお母さんにお話ししなきゃと思っていて、もう亡くなってから26年も経つんだ。遠くにお引越しされてしまったんだけど、会いに行けるだろうか。
すごく感情を揺さぶられるトピックだから、誰とでもできる話ではないのですが、
先生は話を聞くのが上手なのもあって、
穏やかな気持ちのままで、心のなかのことを素直に話せるのでした。
そんなわけで、その日は、お互いの、亡くなった大事な人のことを話す朝になりました。
この話を思い出しました。
この話、綺麗で、幻想的で、私は大好きなんです。
どこで読んだか覚えていないのだけれど、なくなったひとのことをこの世の誰かが思いだすと、天国みたいな遠い場所でその人のまわりに綺麗な花が降ってくるというのがあって、なくなった人たち、犬も猫も、を思いだすたびに私のなかでは彼ら彼女らが座る場所の周囲に綺麗な花が音なく降り積もる
— 佐々木禎子 🐾 (@cheb1988) June 9, 2020
先生にこの話をして、
「亡くなった人のことを話すと、天国で、その人の周りにflower confettiが降るんだって。
今日は私、一日彼のことを考えて過ごそうと思います。」
と伝えたのでした。
言いながら、「花がよくわからん。フラワーコンフェッティでいいのかしらん」と思って適当に言ったのですが、伝わったようでよかった。flower petal confettiと言えたらもっとよかったがpetalが出なかった。
実家に行ったら、彼の住所を調べられるかな?
確かお母様がお引越しをされたと聞いたけど新しい住所はどこだっただろうか…、
など考えていたのですが、
身近にいたんです。
亡くなった彼のことを知っている人間が。
それは、夫です。
亡くなった彼は私の同級生、高校時代の部活仲間で、
夫は同じ部活の、一つ上の先輩だったのでした。
部屋の片付けというものをしない…なんでも捨てずに取っておく派の夫に、
「もしかして、彼のお母さんの住所知ってる…?」
と聞いたら、
「メールアドレスなら、ある」
というではありませんか。
彼が亡くなってから26年、
何の用事もなく、
ただ思い出して、
そんなことだけで、お母さんに連絡していいと思う?
あまりにも突然すぎて、なんか変じゃない?
とも思ったんですけど、
もうなんか、そんな理由付けなんてどうでもよくなった。
私は本当に、
考えを行動に移したり伝えたりするのがうまくないよなあ、
もっとうまくやらないといけないのに、と思いながら、
勢いのままに、メールを書いていました。
母になって、また違う角度から彼のことを思い出すことが増えたこと。
特に、高校時代に部活にうまく馴染めなかったときに彼に話を聞いてもらったことは、今まで誰にも言えなかったけど、今も私の心を温めてくれる思い出であること。
世の中が思いがけず、人との付き合い方も大きく変わらざるを得なくなった時代に、彼だったらどう過ごしているかなあなどと勝手な思いをはせたりしていること。
この年になるまで、いろんな友人といろんな時間を過ごして、出会いも別れもあったけど、彼が見せてくれた優しさを、他の人から受け取ることがどれほどあったかなと思うこと。
それは、私にとって得がたいもので、私がこれから先誰かに返していきたい種類のものだと思っていること。
私の、物事に対する理解がとてもゆっくりだからか、この年になってからわかることがとても多いこと。
そんなことを、お母様に伝えたのでした。
そしたら。
30分もしないうちに、メールの返信が来て。
私の突然のメールに驚いたけどとても嬉しく思ってくださったこと、
そして、
「こんな世の中になるなんて、想像もしていませんでしたね。
彼なら何と言うでしょう、大人になった彼の言葉を聞いてみたかったな」
って、そうやって書いてありました。
16歳で亡くなった彼が大人になったら、
どんな人になっていて、どんな言葉を言ったんだろう。
何回かしか会ったことのない彼のお母様のことを、
私はそういえばとても好きだったことも思い出していました。
大人になった彼の言葉を聞いてみたかったなんて、
お母さんにこんなことを言わせるなんて、君は、すごくダメだぞ。
もし過去が変えられるなら、私は変でも何でも、その事故のあった日に、
彼の家を突き止めて、出かけて行って、ピンポンしてなんとか中に入って、
居座ったりして、
彼が出掛けるのを食い止めて、事故があった時間をやり過ごして、
「あの梅さんって子は一体なんだったんだろうね」と、彼の家で語り継がれる「伝説の変な子」に喜んでなるのに。
たぶん彼の友人が繰り返してきたこの妄想を私もまた繰り返して、
これからもずっと繰り返して、
そして彼の周りに、「今日はなんか特別多いな」と思うくらい、わっさわっさに花びらを降らしてやろうと思います。
大好きだったな。まだ、もらった優しさを、全然返せていないです。