写真:モノホシ ダン
地図を見る大鳥大社は、日本神話で有名な日本武尊(やまとたけるのみこと)と大鳥連祖神(おおとりのむらじのみおやのかみ)の2柱を御祭神としています。神域は、千種森(ちぐさのもり)と呼ばれ、樹木が密生しています。
神社の正門にあたる西大鳥居には、漆と金箔で飾られた真新しい扁額が掲げられています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る参道には御祭神の一人、日本武尊の銅像が建っています。『日本書紀』や『古事記』に登場する伝説上の人物で、第12代景行天皇の第2皇子です。
その武勇は広く知られていて、西征して熊襲(くまそ)を平定し、東征して東国も平定しましたが、伊吹山で病に倒れ、大和を目指すも、伊勢国能褒野(のぼの)で亡くなりました。
遺体はその地に葬られましたが、その陵墓から日本武尊の魂が白鳥となって飛び立ち、最後に大鳥の地に舞い降りたので、社を建ててお祀りしました。これが大鳥大社の起源であり、今から約1900年前のお話です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る大鳥大社の拝殿前の鳥居は、珍しい八角形の柱を使っています。鳥居脇には、招霊(おがたま)の木が対になり立っています。拝殿は、檜皮葺の妻入切妻造に庇の付いたもので、開放的な壁の無い吹き放ちの構造です。
写真:モノホシ ダン
地図を見るお賽銭箱には、日本武尊が白鳥になってこの地にたどり着いたとの故事から、八尋白智鳥(やひろしろちどり)のご神紋が付いています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る拝殿には、その年の干支の大絵馬が飾られています。画家の森敏雄さんと書家の道浦綾さんが毎年奉納しているもので、2024年(令和6年)の「辰」は、龍が湖から天に飛び立つ姿をイメージしています。
また、見る人に楽しんでもらおうと、ハートマークや来年の干支の蛇などの隠し絵を5カ所に描いています。目を凝らして探してみてください。
写真:モノホシ ダン
地図を見る透塀越しに見える本殿は、「大鳥造」という独特の様式で、出雲大社の大社造によく似た、切妻造、妻入りの構造です。千木は男神が祀られていることを表す外削ぎです。
屋根の鰹木にも偶数と奇数の2種類があります。偶数は女神、奇数は男神を祀っています。大鳥大社の本殿の鰹木の数は5本です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る2023年(令和5年)10月の授与開始から大きな話題となったのが、「先が見通せる御守」です。アクリル板を使った透明な仕様で、「仕事・学業・試験・スポーツ・恋愛など全ての先が見通せ大鳥の大神様のお導きを頂ける御守」です。
ひものカラーも10種類と豊富で、どれにするか目移りしてしまうかも知れません。お一人三体までで、初穂料は1500円です。
写真:モノホシ ダン
地図を見るさらに「先が見通せる御守」は、太陽光に当たるとオーロラのように輝く箔がとても綺麗です。御守にデザインされている花は、大鳥大社の花とされている花菖蒲です。
なお「先が見通せる御守」は、限定ではありません。完売しても奉製し、授与を再開し継続的に授与されます。
授与再開の状況は、大鳥大社のインスタグラムでご確認ください。
写真:モノホシ ダン
地図を見る御祭神の日本武尊の武勇にあやかった勝負運のご利益がいただける大鳥大社では、先が見通せる透明な“強運”が出る「勝ちみくじ」も人気です。
「勝みくじ」には、末勝運(末吉)、中勝運(中吉)、大勝運(大吉)、それと透明のおみくじ“強運”の4種類があります。初穂料は300円です。こちらは、通年で運試しができます。
通常御朱印は、和泉國一之宮の墨書きがあり、八尋白智鳥のご神紋が押されたもので、初穂料は500円です。ほかに月替わりの御朱印があり、継続的に集めたいという方におすすめです。初穂料は1000円です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る境内の東側には、天照大御神を祀る摂社、大鳥美波比神社(おおとりみはひじんじゃ)があります。大鳥大社を筆頭とする大鳥五社明神の一社で、相殿として学問の神様、菅原道真公をお祀りしています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る多くの御神木がある大鳥大社ですが、東門の前にある大きな楠木は「値上りの大楠」と呼ばれています。これは、樹根が隆起していることから「値上り、根が上がる、価値が上がる、運気が上がる」とされ、古より商売繁盛、財運向上の大楠と伝えられているからです。
樹根部分の穴には「楠神霊」がお祀りされています。自分の価値や運気を上げたい時はここで手を合わせてみましょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見るそのほか境内には、平清盛が熊野参詣の途中、のちに“平治の乱”と呼ばれるクーデターを知り、引き返す途中で大鳥大社に参拝して詠んだ歌が歌碑として境内に建てられています。
「かひこぞよ かへはてなば飛びかけり はぐくみたてよ 大鳥の神」。大意「蚕がかえって蛾になって飛び立てるように、我々も京に戻り武功を立てるので見守り育ててください大鳥の神よ」。
この歌を詠んだ清盛は、見事、源氏を打ち破り、平治の乱の勝者となりました。また境内には、堺市出身の歌人、与謝野晶子が詠んだ歌碑もあります。
古からの霊験あらたかな神社として信仰されてきた大鳥大社で、歴史体験の旅も楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所:大阪府堺市西区鳳北町1丁1-2
電話番号:072-262-0040
拝観時間:5:30〜18:00
授与所開所時間:9:00〜16:00
アクセス:
JR阪和線「鳳駅」下車、徒歩約3分
南海バス「大鳥神社前バス停」下車すぐ
車利用の場合は、専用無料場利用
2024年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/3更新)
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