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地図を見るマングローブとは、熱帯や亜熱帯地方の海岸や河口付近にある汽水域(海水と淡水が混ざり合う水域)の泥土に生息する樹木の一群の総称。マングローブという名前の樹木があるわけではありません。
タコの足のような根が特徴的なマングローブは日本では南西諸島でしか見られず、沖縄県内では4科6種が分布、そのうち宮古島には5種が確認されています。
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地図を見る宮古島の北部、池間島もほど近い島尻集落のはずれにある「島尻のマングローブ林」は宮古島でも最大のマングローブ群落。ここでは宮古島に分布するすべてのマングローブが見られるのです。
このマングローブ林は「バタラズ」と呼ばれる奥行き1kmの入り江に発達したもの。河川のない地域でこのように群落が発達したのは植物地理学の点から見ても貴重とされ、宮古島市の天然記念物に指定されています。
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地図を見るマングローブ林は「海の森」とも呼ばれていて、特殊な生態系を持つことで知られています。他ではなかなか見られないような生き物たちも生息しているので観察してみましょう。マングローブ林に沿って遊歩道が整備されていますので、それに沿って散策していきましょう。遊歩道は往復30分ほどの距離があります。
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地図を見る水が干上がった部分にはたくさんの生き物がうごめいています。ヒメシオマネキやベニシオマネキなどのカニ類や、ピョンピョンと飛び跳ねるように移動をするミナミトビハゼなどが生息しています。ちなみにミナミトビハゼは方言で「とんとんみー」と呼ばれているそうです。
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地図を見るまたここで見られるマングローブは種類によって特徴的な外観をしていますので、種類の特定にも挑戦してみましょう!特に根っこに注目してみるとわかりやすいかもしれません。
メヒルギは板根(ばんこん)と呼ばれる板のような根っこが特徴です。オヒルギは膝を曲げたような形の「膝根(しっこん)」と呼ばれる根っこがみられます。またヤエヤマヒルギはタコ足のような「支柱根(しちゅうこん)」と呼ばれる根が特徴です。さあ見分けることができるか?挑戦してみてください。
<島尻のマングローブ林の基本情報>
住所:沖縄県宮古島市平良島尻
アクセス:宮古空港から車で25分
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地図を見るさてせっかく島尻のマングローブ林まで足を運んだのなら、ちょっと立ち寄りをオススメ。島尻といえば、奇怪な仮面を被った全身泥まみれの神様が集落内を練り歩くという、重要無形民俗文化財「パーントゥ・プナハ」が行われる集落です。なかなか祭のタイミングで訪れることは難しいでしょうが、集落の中にある「島尻パーントゥ購買店」ではパーントゥのグッズが販売されていますよ!
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地図を見る店内では食糧品や雑貨の販売だけでなく、お弁当類の販売やイートインが可能なスペースも設けられています。また11:30〜14:00の間では「パーントゥ食堂」もオープン!宮古島の伝統食、島ダコの薫製「カーキだこ」を使った「スマズ カーキだこ丼」や「スマズそば」など、ちょっと珍しいメニューもあるのでお腹が減った方はココでどうぞ。
そしてそんなお店の一角に、パーントゥのコーナーが設置されています。まぎれもなく、ここでしか手に入らないパーントゥグッズがズラリと揃っていますので要チェック!
中でもオススメは島尻自治会公認の「パーントゥ石鹸」です。宮古島の泥(クチャ)と島尻の福塩が配合された世界でひとつだけのパワー石鹸!毎日のバスタイムで全身を清めてくれるという石鹸なのです。他にもオリジナルデザインのTシャツなど、他では買えない品々を見逃さないで!
<島尻パーントゥ購買店の基本情報>
住所:沖縄県宮古島市平良字島尻553
電話番号:0980-72-5258
島尻集落にはパーントゥの泥の元になっている井戸「ンマリガー」や、パーントゥのお面が流れ着いたといわれる「くばま」というビーチなど、パーントゥゆかりの地が点在しています。合わせて散策してみるのもいいかもしれませんね。
島尻地区は自然豊かなマングローブ林と、伝統文化が色濃く残る小さな集落ですが、小さくても魅力が詰まった地です。宮古島観光のルートに加えてみてはいかがでしょうか?
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/3更新)
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