アナトリアの大地を見下ろす木に下げられた、数え切れないほどの眼玉。初めて訪れた方なら「いったい何?」と思ってしまうかもしれませんが、トルコを旅してみればいたるところでこれを目にするはずです。お土産物店はもちろん、店の入り口や、一般家庭の玄関、タクシーやバスのドライバー席のそば、そして赤ちゃんが乗るベビーカーでも。
これは「ナザール・ボンジュウ」というお守り。邪悪な視線によって災いが降りかかると信じられているトルコ。この強い眼差しがそれをはね返し、守ってくれるのです。
その「ナザール・ボンジュウ」。多くが青い眼玉の形をしているのですが、大きさも、そして組み合わせ方も実に様々なのです。例えばサイズ違いを組み合わせたり、また、黄色やピンク、赤などを使ったものもあるのです。
そこで、お子さんとなら食品包装等に使われた透明のプラスチックケースでトライ。
これは、油性のマジックで好きなように丸を重ねて眼玉を作っていくだけ。汚してもいい服装で、テーブルには新聞等を敷いておいてください。そのまま描きこんでもいいのですが、下絵を用意しておくとバランスがとりやすいでしょう。
トルコはチューリップの原産国で、国の花にもなっています。細長く描かれるトルコのチューリップ。この花を周りに描いてトルコらしさを加えてみるのもお勧めです。また、シールやマスキングテープなどが残っていれば、そんなものを貼ってみても。こちらの「ナザール・ボンジュウ」には、マスキングテープから海の生き物を切り取って貼ってみました。
これから日差しがまぶしくなってくる季節です。それぞれの作品を紐でつるしてサンキャッチャーなどにすると邪魔になりません。また、窓につるすと色も薄めに見え、ご近所さんの興味の視線もはね返します(笑)。
こちらはポプリの袋につけてある小さなタイプです。この「ナザール・ボンジュウ」の大きさは直径約1センチメートルほど。こういう小さなタイプはバックのチャームにしたり、携帯電話のアクセサリーなどにすることもできます。
そこで利用したいのが100円ショップなどで売っているボタン類です。こちらも同じように丸を重ねて、乾かします。完全に乾いてから、さらにマニキュアのトップコートなどでカバーすれば艶も出て目玉らしくなります。
そして器用な方なら、どの指かにマニキュアで描いてみるのもいいでしょう。
「ナザール・ボンジュウ」は、身代わりになってくれた時に、壊れたりなくなってしまったりするといいます。手洗いが奨励されているこの時期、丁寧に手洗いすれば早めに消えていくでしょう。でも、それはその人を守ってくれたということ。
なお、これはもっと簡単に、シール状ものを貼ってトップコートを塗っています。
目立たせてもよく、キーホルダーなどにさりげなく付けてもいい、トルコで様々に取り入れられている「ナザール・ボンジュウ」。現地の土産物店には、このように周りの装飾のほうが目立つタイプもありました。
眼玉の数を増やしたり、好きなもの描きこんだり、ぜひオリジナルで楽しんでみてください。
カッパドキアの自然が作りだした奇岩もあれば、紀元前の古い遺跡や、歴史を重ねてきたモスクなど見所もたくさんあるトルコ。さらにトルコ料理は世界三大料理の一つと言われていて、美味しいものがいっぱい。
アジアの東の端の日本も、同じアジアの西の端のトルコも、遠く離れていても、大事な人を、そして平穏な生活を守りたいという気持ちは同じです。
トルコには「ナザール・ボンジュウ」をつかった指輪などのアクセサリーも豊富です。同じアジアという親近感もありながらエキゾチックな国。そのトルコへ、ぜひいつの日か訪れてみてください。
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(2025/1/3更新)
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