[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

光秀と幽斎の穴場スポット!若狭鯖街道熊川宿で戦国巡り&名物グルメ

光秀と幽斎の穴場スポット!若狭鯖街道熊川宿で戦国巡り&名物グルメ

更新日:2020/01/29 12:00

旅人間のプロフィール写真 旅人間 はらぺこライター、旅ブロガー
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で話題の明智光秀ですが、鯖街道で知られている若狭鯖街道熊川宿にも光秀の足跡が残っています。この地は光秀の盟友・細川幽斎の妻である麝香(じゃこう)の故郷。また朝倉攻めの際には信長や家康も着陣したと伝わる少し穴場な戦国の歴史スポットです。

この熊川宿は鯖寿しが有名ですが、季節限定の「こんにゃくの唐揚げ」も絶品です。それでは、普段とは違った目線で熊川宿を紹介しましょう。

鯖街道といえば鯖寿し!これは究極の名物

鯖街道といえば鯖寿し!これは究極の名物 鯖街道といえば鯖寿し!これは究極の名物

写真:旅人間

地図を見る

鉄道や車のない時代、若狭湾で獲れた鯖などの魚介類は、背に担いで夜も寝ずに歩き京の都まで運ばれていました。その道は「鯖街道」と呼ばれ、腐敗を防ぐため塩でしめた鯖は、京に到着する頃には丁度良い塩加減になっていたとか。

小浜方面から京都に向け国道303号を走ると「若狭鯖街道熊川宿」が見えてきます。ここは朽木を経て京に至る一般的なルートの中継地として江戸時代には活気に溢れていた宿場町。古い町並みが今に残り、現在も歴史とグルメを楽しむことができます。

鯖街道といえば鯖寿し!これは究極の名物 鯖街道といえば鯖寿し!これは究極の名物

写真:旅人間

地図を見る

この若狭鯖街道熊川宿に立ち寄ったら、とにかく鯖寿しです。これを食べずに帰るのは実に勿体ない。ぜひ、お土産としても買って帰りましょう!口当たりのよい酢飯がギッシリと詰まった上に肉厚の鯖がドカンとのった鯖寿しは、手にした重さから違います。ハーフも売っていますが、一本サイズがおすすめです。

食べやすくカットされた一切れを口に運ぶと、上品で熟成された香り、抜群の塩加減、脂がのった鯖は蕩け口に浸透します。これは「うまっー!」と叫ばずにはいられません。

重要伝統的建造物群保存地区!熊川宿の熊川番所

重要伝統的建造物群保存地区!熊川宿の熊川番所 重要伝統的建造物群保存地区!熊川宿の熊川番所

写真:旅人間

地図を見る

この若狭は海産物を朝廷に献上した御食国 (みけつくに)の一つ。その歴史は奈良時代の頃まで遡ります。その休憩所として発展した熊川は、1589年に小浜城主の浅野長政が、京都と若狭を結ぶ街道の宿場町として整備し、江戸時代になると鯖を中心とした魚介類の物流ルートとして大いに繁栄したのです。

この熊川宿は「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。入り口にあったと伝わる「熊川番所」は元位置で復元され、建物内には役人の人形や弓矢などを展示しています。

明智光秀と細川幽斎と関係深い熊川宿の見どころ

明智光秀と細川幽斎と関係深い熊川宿の見どころ 明智光秀と細川幽斎と関係深い熊川宿の見どころ

写真:旅人間

地図を見る

江戸時代の宿場町として広く知られている熊川宿ですが、室町の頃から戦略上の要地として、足利将軍直属の沼田氏が山城(熊川城)を構えていました。この熊川城跡は白石神社から100Mほど登った先に主郭跡がみられます。

苔の生えた石段の先にある白石神社は中腹に位置し、この周辺でも畝堀の跡など、城郭の形跡が所々に見られます。ここは静かで情緒ある穴場のスポットと言えます。もし主郭跡まで行く場合は、急な坂で滑りやすくなっていますので注意して下さい。

<白石神社の基本情報>
住所:福井県三方上中郡若狭町熊川30-9

明智光秀と細川幽斎と関係深い熊川宿の見どころ 明智光秀と細川幽斎と関係深い熊川宿の見どころ

写真:旅人間

地図を見る

この熊川宿は、2020年大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公である明智光秀と深い関わりのある場所の一つ。熊川は沼田光兼の娘で細川幽斎の妻となった麝香(じゃこう)の故郷で、白石神社に隣接する得法寺の境内では、沼田氏を祀る供養塔がみられます。

ちなみに、関ヶ原の前哨戦となった田辺籠城戦では、女性でありながら具足を身にまとい、紅で陣営を描いたという麝香のエピソードが残っています。この田辺城跡(京都府舞鶴市)までは舞鶴若狭自動車道を走り約1時間で行くことが出来ます。

この器量のある麝香を、幽斎は側室をおかず一途に愛し続けたといいます。幽斎と麝香の長男である細川忠興に嫁いだのは明智光秀の娘の玉(細川ガラシャ)です。つまり、麝香は細川ガラシャの姑にあたります。

明智光秀と細川幽斎と関係深い熊川宿の見どころ 明智光秀と細川幽斎と関係深い熊川宿の見どころ

写真:旅人間

地図を見る

この得法寺は、1570年の織田信長による越前朝倉攻めの際、徳川家康が宿泊した場所でもあり、その境内には「家康腰かけの松」があったと伝わっています。

また、光秀が幽斎に宛てて書いた熊本県立美術館蔵の明智光秀書状『三宅家文書』には、朝倉攻めの際に光秀が熊川に居たことが記されています。この熊川に光秀、信長、秀吉、家康が着陣していた…、そう感じるだけで歴史ロマンを感じます。

<得法寺の基本情報>
住所:福井県三方上中郡若狭町熊川33-26

超ヘルシー!季節限定の手作りこんにゃくの唐揚げ

超ヘルシー!季節限定の手作りこんにゃくの唐揚げ 超ヘルシー!季節限定の手作りこんにゃくの唐揚げ

写真:旅人間

地図を見る

鯖街道で知られている熊川宿の名物と言えば、前述の通り鯖寿しですが、見逃してはいけない名物として“手作りこんにゃく”があります。特に勘治郎の「こんにゃくの唐揚げ」は感動的な美味しさで、知る人ぞ知る熊川宿の名物です。

注文すると目の前で揚げてくれ、紙コップにコロコロっと入れてくれます。芋から作ったこんにゃくの絶妙な食感、醤油&ニンニクの味わい、まさに超ヘルシーな鶏の唐揚げと言った感じ。こんにゃく芋が採れる10月〜5月頃まで季節限定品です。

<勘治郎の基本情報>
住所:福井県三方上中郡若狭町熊川21-4
電話番号:0770-62-0226
定休日:不定休
手作りこんにゃく:10月〜5月限定

若狭鯖街道熊川宿の基本情報

住所:福井県三方上中郡若狭町熊川
電話番号:0770-45-9111(若狭町総合戦略課観光交流室)

2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力:大河ドラマ「麒麟がくる」推進協議会

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/11/28 訪問

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -