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町のシンボルはあのガウディ作!スペイン「アストルガ」の素敵ポイント

町のシンボルはあのガウディ作!スペイン「アストルガ」の素敵ポイント

更新日:2019/09/26 17:41

Kiyo Evenstarのプロフィール写真 Kiyo Evenstar イカフライ好きトラベルライター、草の根バスク研究室研究員
ガウディの建築物といえば、代表的な「サグラダ・ファミリア」をはじめとして、主にバルセロナ周辺、カタルーニャ地域に存在し、カタルーニャ地域外には3つしかありません。その3つのうちの1つが、ここアストルガにあります。ガウディファン必見!小さな町ですが魅力たっぷり!スペインの町「アストルガ」をご紹介します。

まるで絵本のお城「アストルガ司教館」

まるで絵本のお城「アストルガ司教館」 まるで絵本のお城「アストルガ司教館」

写真:Kiyo Evenstar

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アストルガはカスティーリャ・イ・レオン州レオン県にある町です。マドリードから約300q北西に位置します。この町はサンティアゴ巡礼路上にあり、その上、スペインの北部から南部へと通じる鉱産物や農産物の重要な交易路「銀の道」もこの町を通っているため、昔から人々が行き交う町でした。そのため様々な文化の影響を受け、歴史的にも芸術的にも価値あるものが数多く残されています。

まるでおとぎ話にでてくるような可愛らしい丸みを帯びた外観。写真の「アストルガ司教館」はずっと眺めていたくなる、そんな魅力的な建物です。

まるで絵本のお城「アストルガ司教館」 まるで絵本のお城「アストルガ司教館」

写真:Kiyo Evenstar

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「アストルガ司教館」はもともとアストルガ司教区のグラウ司教の住居としてその建築が始まりました。

グラウ司教は同郷であるガウディに設計を依頼しました。1889年6月に工事開始。当初は5年後の1894年6月に工事が終わる予定でした。しかし、1893年秋にグラウ司教が亡くなり、司教区議会とガウディの間で対立が起こり、工事は中断しました。

対立の溝は埋まらず、ガウディは途中でこの建設工事から手を引きました。グラウ司教の後任者に仕事の継続を要請されるもガウディは拒否。最終的に他の建築家によって1913年の10月に完成しました。

まるで絵本のお城「アストルガ司教館」 まるで絵本のお城「アストルガ司教館」

写真:Kiyo Evenstar

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外観の美しさもさることながら、内部も負けてはいません!とても豪華です。高い天井、色鮮やかなステンドグラス・・・まるで教会と宮殿が一つになっているようで、厳か、それでいて優雅な空間です。

住居としては豪華過ぎてやや不便ということで、結局、歴代の司教が住むことはありませんでした。

スペイン内戦時には兵舎や軍部の宿舎として利用されました。
1962年に博物館となり、一般に公開されるようになりました。

<アストルガ司教館の基本情報>
住所:Plaza Eduardo de Castro,15,24700 Astorga,LEON
電話番号:+34-987-616-882

世界遺産を形成する「アストルガ大聖堂」

世界遺産を形成する「アストルガ大聖堂」 世界遺産を形成する「アストルガ大聖堂」

写真:Kiyo Evenstar

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「アストルガ司教館」のすぐそばに「アストルガ大聖堂」があります。
こちらはスペインの世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミーノ・フランセスとスペイン北部の巡礼路群」を形成する大聖堂で「サンタ・マリア大聖堂」とも呼ばれます。

15世紀から18世紀にかけて建設されたこの大聖堂は、ゴシック様式やルネサンス様式、そしてバロック様式など様々な建築様式が取り入れられています。

世界遺産を形成する「アストルガ大聖堂」 世界遺産を形成する「アストルガ大聖堂」

写真:Kiyo Evenstar

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17世紀末から18世紀にかけて造られた正面部分は、細やかな彫刻がびっしりと施され、とても豪華です。半球状部分のレリーフは、福音書にある数々の場面が再現されています。

大聖堂の内部で目を引くのは主祭壇後方の飾り壁。これほど手の込んだ飾り壁が他にあるのだろうかと思うほど細やかに、聖母マリアとイエス・キリストの生涯が描写されています。アンダルシア出身の彫刻家、ガスパール・ベセラが手がけました。彼はイタリアで学び、ミケランジェロの影響を強く受けていました。

<アストルガ大聖堂の基本情報>
住所:Plaza de la Catedral s/n,24700 Astorga,LEON
電話番号:+34-987-615-820

展示が充実!「チョコレート博物館」

展示が充実!「チョコレート博物館」 展示が充実!「チョコレート博物館」

写真:Kiyo Evenstar

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チョコレートの製造はアストルガの主要な産業でした。20世紀中頃には、アストルガには約50ものチョコレート工場があり、スペインで有数のチョコレート製造地として知られていました。

そんなチョコレートとの深い関わりがよく分かるのがこの「チョコレート博物館」です。チョコレートの製造に使われていた道具や、当時の箱や缶、広告のポスターなど、数多く展示されています。

展示が充実!「チョコレート博物館」 展示が充実!「チョコレート博物館」

写真:Kiyo Evenstar

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館内には8の展示室があります。「チョコレート製造」の展示室では、機械化される前と後の製造方法が紹介されており、道具を間近に見ることができ、とても興味深いです。

当時のチョコレート缶や包み紙、宣伝に使用されたポスターはどれもレトロな感じで、今でも人々に愛されそうなデザイン。可愛いものや芸術的なものなど、見ているだけで楽しいです。

展示が充実!「チョコレート博物館」 展示が充実!「チョコレート博物館」

写真:Kiyo Evenstar

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カカオがアストルガにやってきたきっかけは、コンキスタドールとして知られるエルナン・コルテスの時代に遡ります。アストルガの侯爵はエルナン・コルテスの娘の婚約者でした。その後、婚約は破棄となり結婚には至りませんでしたが、侯爵は新大陸からもたらされたカカオで事業を始めました。

包み紙の印刷にはリトグラフ(石版画)の技法が用いられましたが、その石版も展示されています。チョコレートのみならず、幅広い内容で私たちを楽しませてくれます。

見学の最後にはチョコレートの試食ができます!チョコレートの販売もされていますので、味見をしてから気に入ったものを買うことができますよ!

<チョコレート博物館の基本情報>
住所:Avenida Estacion 16,24700 Astorga,LEON
電話番号:+34-987-616-220

色々な要素がギュッと詰まったアストルガ

歴史が好きな人、建築に興味がある人、食べることが好きな人、どの好奇心も満たしてくれるアストルガ。小さい町ながら、あなたの旅に大きな印象を残してくれることでしょう。

アストルガへはレオンからバスで約1時間です。是非アストルガの町歩きをお楽しみください!

2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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