写真:万葉 りえ
地図を見る古事記や日本書紀に書かれている天岩戸の伝説が伝わる宮崎県高千穂町にある天岩戸(あまのいわと)神社。そしてそこから歩いて10分ほどの所に、八百万の神が集まって話し合いをしたとされる天安河原(あまのやすがわら)があります。
写真:万葉 りえ
地図を見る天安河原の近くには駐車場がないので、天岩戸神社を参拝してから歩いていくのが良いでしょう。
まず、どれほどの巨木だったのか想像もつかないような板に、神社についての説明が書かれているのを見るだけでも、ここが他にはない古い歴史を持っていることを感じさせますよね。
写真:万葉 りえ
地図を見る天岩戸神社には西本宮と東本宮があるのですが、両社とも天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀っています。そして西本宮のご神体とされているのが天照大神がお隠れになった洞窟です。この拝殿のすぐ裏側には岩戸川が流れており、拝殿前に立ってもご神体を見ることはできません。少しでもご神体の近くに行きたい方は、社務所でお願いして「天岩戸遥拝所」に案内していただきましょう。
写真:万葉 りえ
地図を見るそして、高千穂といえば神楽(かぐら)も有名です。拝殿に向かって左側に建っているのがこちらの立派な神楽殿です。天岩戸神社には無形文化財の天岩戸神楽が伝えられており、それは全体で16時間にもなるという壮大なもの。春や秋の大祭などで奉納神楽が舞われますが、深い木立の下での奉納神楽は想像するだけでも厳かさが感じられるでしょう。
写真:万葉 りえ
地図を見るご案内したように天安河原近くには駐車場がありません。それどころか車も通れない細い道を歩いていくことしかできません。天岩戸神社の参拝がすんだら、駐車場から来た道をさらに奥へと進んでいきましょう。
写真:万葉 りえ
地図を見る少し車道に出るものの、すぐに岩戸川沿いの細道へと入っていきましょう。渓流に近い道を進むこと約10分。急にぽっかりと大きな洞窟が現れます。
写真:万葉 りえ
地図を見る天安河原は、名前が表しているように渓流が作った河原と洞窟が一体となった場所です。その河原側にはご覧のように参拝に訪れた人々が積み上げた石が、まるで神が座った場所をあがめるかのように残されています。
写真:万葉 りえ
地図を見るここは天照大神が岩戸に隠れた際に、神々が集まって天照大神が出てくるように相談をしたという伝説でも重要な場所。間口が40メートル、そして奥行きは30メートルという大洞窟には「仰慕窟(ぎょうがぼいわや)」という名がついています。中には社もあります。洞窟の中まで進んで、そこから緑が美しい渓流を望む風景もしっかりとみておきましょう。きっと洞窟に入りきれなかった神々が、そこここの岩の上に座って話し合いに参加していたはず・・・。
写真:万葉 りえ
地図を見るさて、高千穂へ至る行程で車窓から茶畑を目にした方も少なくないでしょう。天安河原から天岩戸神社方向をつなぐ道筋には、地元のお茶を使ったソフトクリームなどが売られており、神秘的な世界を堪能した後にちょっと一息つくのにおすすめです。こちらは通常より小さいタイプですが、ほかにも宮崎の素朴で美味しいものが待っています。
高千穂郷八十八社の総社である高千穂神社に、真名井の滝に代表される高千穂峡の風景も見逃せないもの。スピリチュアルな魅力あふれる高千穂の散策を、ぜひ楽しんできてください。
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町1073-1
アクセス:高千穂バスセンターから15分、岩戸下車すぐ
駐車場:あり
※天照大神を祀る東本宮は西本宮から徒歩で約15分です。
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
万葉 りえ
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