写真:東郷 カオル
地図を見る姫嶋神社は主祭神として「決断と行動の神様」阿迦留姫命(アカルヒメノミコト)をお祀りする神社。
赤い玉から生まれた美しい阿迦留姫命は、新羅(古代の朝鮮半島南東部にあった国家)の王子の妻になり心をこめて尽くしましたが、夫のののしりに愛想をつかして「わたしはあなたの妻となるべき女ではありません。祖国に帰ります。」と難波へ逃避行。
夫を捨て海を渡り再出発した阿迦留姫命は、女性たちに機織りや楽器などを教え、「決断と行動の神様」「美の神様」として女性たちの信仰を集めました。
阿迦留姫命の御神徳は、再起復活、女性の招福開運・心願成就、美人祈願。また、姫嶋神社には住吉大神(スミヨシノオオカミ)、神功皇后(ジングウコウゴウ)もお祀りされていますので、渡航安全、商売繁盛、学業向上、安産・子宝、武芸上達などのご利益もあります。
写真:東郷 カオル
地図を見る姫嶋神社へは、阪神電車梅田駅から4駅の姫島駅で下車。西へ約6分ほどのアクセスの良い場所にあります。
境内は奥に広がりがあり、鳥居をくぐって左手に手水舎、右手に参集殿、正面奥にご本殿があります。途中左手に気になる空間がありますが、こちらは後ほど。
まずはご本殿にて阿迦留姫命にご挨拶しましょう。
写真:東郷 カオル
地図を見る阿迦留姫命は夫から逃れる際に舟を利用しました。良い風に恵まれたからこそ日本に帰ることができたのです。風は阿迦留姫命をお祀りする姫嶋神社にとって大切な存在なのです。
風は目で見ることはできませんが、姫嶋神社には「風をお供えする」というお参り方法があります。
台の上に良い風を入れたいものを置き、二礼二拍手一礼で拝礼します。備え付けの扇子で風車をあおいで風をおこします。何も持参しなかった方はスマホに良い風を入れましょう。
「沢山の素敵な繋がりが生まれますように…」
写真:東郷 カオル
地図を見るご本殿に向かって右手前に楠社があります。御神木の大楠に生息していた白蛇の神様がお祀りされています。
樹齢900年とも言われていた大楠は戦争の空襲で焼けてしまい、今も焼け焦げた痕が生々しく残っています。神社そのものも社殿、宝物、文献など全てを失い、阿迦留姫命同様何も無い状態からの出発となりました。
このことが再生の象徴でもある蛇の信仰と合わさり、「再出発の木」と言われるように。やりなおしたい方、再出発をしたい方はパワーを分けていただきましょう。
写真:東郷 カオル
地図を見るご本殿と御神木との間に菰樽が沢山並んでいます。「神社のお神酒って美味しいものではないよね」というふとした言葉を耳にしたことがきっかけで、「せっかくお出しするなら美味しいお酒を」と、禰宜が各地の酒蔵を訪ね歩いて選んだ銘酒の数々。
中には伊勢志摩サミットで出された「作(ざく)」も。月替わりで参集殿でお神酒としてふるまわれています。
写真:東郷 カオル
地図を見るこちらは2017年に新しくなった授与所と参集殿。御朱印やご祈祷の待合に使わせていただけます。
木が沢山使われている参集殿はとても清々しい空間になっています。入って真正面のガラス戸から自然光が入り、まるで明るい未来から風がまっすぐと自分に向かって吹いてくるような印象。
写真:東郷 カオル
地図を見る御朱印を待つ間にご接待があります。ここで出されるお神酒が、禰宜が各地を巡って吟味した日本酒。このタイミングは神社の方と会話を交わせる機会ですので、知りたいことがあれば質問してみてください。丁寧に教えてくださいます。神社の方も「参拝者ひとりひとりとお話をしたい」という思いでいらっしゃいます。
御朱印や祈祷を待っている間には、神社の方とのお話、今月のお神酒やお守り、神社関係の書物などを楽しんでください。
写真:東郷 カオル
地図を見る姫嶋神社の御朱印は授与していただける時間が決まっています。午前は10時から12時、午後は13時から16時です(月初のみ11時から16時)。受付ができない日もありますので、お参りする際にはフェイスブックなどで調べてから行かれるといいでしょう。
写真は「やりなおし神社」と書かれている御朱印。季節の絵が添えられていて、何度も参拝してその都度いただいて帰る方も。やりなおしの参拝で来られた方にはハッキリと「やりなおし」と書かれた御朱印は心に沁みますね。新しい生活をスタートさせる方には「順風満帆」の御朱印もぴったりです。
写真:東郷 カオル
地図を見る御祭神の阿迦留姫命は虹色の光から生まれた美しい赤い玉。こちらの虹色の御朱印は特別なもので、授与されるのは毎月初めの1日(おついたち)限定。
また、おついたちには「やりなおし祈祷」という特別祈祷が行われます。新しいスタートを切りたい人が、この姫島の地で再出発された阿迦留姫命のお力をお借りするというものです。前日までに申し込みが必要ですので、社務所に連絡してからお参りしましょう。
写真:東郷 カオル
地図を見る参集殿にはお守りと並んで帆立の絵馬が置かれています。帆立は、泳いでる姿がまるで帆を立てて進む船のようであることから、阿迦留姫命が舟で逃れ姫島の地で再出発されたように、参拝者の再出発を願い絵馬として使われています。
さて、いよいよこれからが本番。帆立絵馬に願いを書き、「たち玉」という赤い玉をお借りし、参集殿の外へお進みください。
写真:東郷 カオル
地図を見る参拝に訪れた際に鳥居からご本殿までの左手にあった気になるエリア。こちらが「はじまりの碑」の祈願を行う場所なのです。「はじまりの碑」は神武天遥拝所内にある、丸い穴の開いた石碑。この石には阿迦留姫命の御神徳が注がれているので、決断と行動を祈願する場所でもあります。
碑の向こう側には、先に祈願した方たちの赤い「たち玉」が転がっています。たち玉とは、新しいスタートを切る時や目標・願い事を叶える為に断ち切らなければいけないもの(こと)を、「はじまりの碑」の穴に通すことで封じ込めておくというものなのです。
さて、踏み石を渡って「はじまりの碑」のそばまで近づいてください。いよいよ祈願です。
【祈願方法】
1.ご本殿で阿迦留姫命にご参拝
2.授与所で500円を納め、帆立絵馬と断ち玉を受ける
3.夢や目標を叶えるために断たなければいけないことを玉に念じる
4.玉が穴を通るまで投げる
5.帆立絵馬を奉納する
思いのほか近い場所から投げますので玉が通らないということはありませんが、人に見られていたり後ろに並ばれると緊張するという方は、平日や朝一番などを狙ってお参りしましょう。
写真:東郷 カオル
地図を見る人生やりなおししたいというマイナスの思いを、「新しいスタートを切りたい」というプラスの思いにしませんか。決断に悩んでいる人は、新羅の夫を捨てた阿迦留姫命の決断力と行動力にあやかり、背中を押されに姫嶋神社にお参りしてみては。
阿迦留姫命にご参拝し、良い風を受けて順風満帆なスタートを祈願しましょう。
みなさまに、“やりなおし”をされた神様・阿迦留姫命のご加護を!
住所:大阪府大阪市西淀川区姫島4-14-2
電話番号:06-6471-5230
御朱印受付時間:10時〜12時、13時〜16時(月初のみ11時から16時)
電車でのアクセス:阪神電車姫島駅から西へ徒歩6分
バスでのアクセス:大阪駅から43系統(酉島車庫前行き)のバスに乗車し、姫島バス停(姫島駅前バス停の次)下車徒歩3分
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/21更新)
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