写真:沢木 慎太郎
地図を見る大阪の神社で、恋愛のパワースポットといえば、「露天神社」(つゆてんじんじゃ)。江戸時代の人形浄瑠璃「曽根崎心中」の舞台となった神社です。死をもって恋愛を成就させたヒロインの名前「お初」にちなみ、「お初天神」で知られています。大阪のグルメスポット「曽根崎お初天神通り商店街(おはてん)」からすぐ近く。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る今から約300年前に、露天神社で起こった大阪の心中事件。追い詰められた若い二人が、死と引き換えに、恋を永遠に成就させました。実際に起きた非業の死を題材に、江戸時代の浄瑠璃作家、近松門左衛門が「曽根崎心中」を劇化。多くの人々の涙を誘い、露天神社は「お初天神」と呼ばれることになり、良縁や縁結び、恋愛成就を願う多くの人々が訪ねるようになりました。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る亡くなった二人の愛は、“恋の手本”として、長く語り継がれることになり、今では恋愛成就、良縁・縁結びのパワースポット、「恋の聖地」と呼ばれています。そんな、お初天神では今、「美人祈願絵馬」が人気。自分自身で顔を描き、そこに素直な自分の心を映し、身も心も美しくありたいと願う女性の絵馬がたくさん奉納されています。
<お初天神(露天神)神社の基本情報>
住所:大阪府大阪市北区曽根崎2-5-4
電話番号:06-6311-0895
アクセス:地下鉄谷町線「東梅田駅」/JR「北新地駅」「大阪駅」
拝観時間:9時〜18時
写真:沢木 慎太郎
地図を見る“木津の大国さん”で知られる「敷津松之宮・大国主神社」。同じ敷地内にある敷津松之宮の主祭神は素盞嗚尊(スサノオノミコト)で、摂社の大国主神社(写真)には「大国主命」(オオクニヌシノミコト)が祀られています。実は、スサノオの娘と結婚したのが大国主命。義理の親子の関係にあたります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る大国主命は、スサノオの娘(スセリビメ)に恋をしますが、スサノオは二柱の結婚を許しません。スサノオは結婚の条件として3つの課題を示し、これらを克服できたら娘をやろうと約束。
しかし、それは大国主命を陥れようとする罠。野原に誘い込んだ大国主命を焼き殺そうとしますが、大国主命はネズミに穴の中に隠れるようにと告げられ、難を逃れます。多くの困難を乗り越え、ついに大国主命はスセリビメとの恋愛を成就。大国主命が縁結びの神として信仰されているのは、このためです。
「大国主神」は江戸時代に出雲大社から、新たに大阪に迎え入れられ、大阪の町名「大国町」の由来となりました。また、ネズミは大国さまの使い。狛犬ではなく、「狛鼠」が鎮座しているのはこのためです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る大国主神の「大国」は、“ダイコク”と読むことができます。やがて、七福神の一柱で繁栄をもたらすインドの神様「大黒天」と合体(神仏習合)。商売繁盛の神「恵比寿様」は、大黒天の子どもとしても信仰されています。
大国町では、古くから「えびす・だいこく両社詣って本まいり」という風習があり、「今宮戎神社」と「敷津松之宮・大国主神社」を巡ることで、ご利益が深まると信仰されています。十日戎(1月9日〜11日)の期間中、大国まつりが行われます。
ちなみに、「種銭」(たねせん)というお守りも人気。これを財布や金庫に入れておくと、お金が増えていくそう。
<基本情報>
住所:大阪府大阪市浪速区敷津西1-2-12
電話番号:06-6641-4353
アクセス:地下鉄四つ橋線「大国町駅」
拝観時間:9時〜18時
写真:沢木 慎太郎
地図を見る“海の神”として信仰されてきた「住吉大社」。大阪で初詣の参拝者数が一番多い神社です。全国に約2300社ある住吉神社の総本社。この住吉大社にも、おすすめの良縁・縁結び神社があります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る住吉神社の末社のひとつが「侍者(おもと)社」。住吉大社の初代神主さんと、姫神「市姫命」(いちひめのみこと)を祀り、人と神さまをつなぐことから、良縁や縁結び、夫婦円満など、恋愛成就のパワースポットとして人気があります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る参拝方法は、社務所で「おもと人形」を授与してもらい、人形の裏に自分の名前を書き、「侍者社」の中に入って祈願します。写真の下に柵のようなものが見えますが、これが扉のように開きます。部屋の中は数えきれないほどの人形が山積みになり、かなり不気味な雰囲気。しかし、奇妙な安らぎと神聖な気配が感じられることでしょう。お守りでは、「侍者守」や「良縁守」のほか、「うさぎ良縁守」(住吉大神のお使いは、うさぎ)もおすすめです。
<住吉大社の基本情報>
住所:大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89
電話番号:06-6672-0753
アクセス:南海本線「住吉大社駅」/南海高野線「住吉東駅」/阪堺線 「住吉鳥居前駅」ほか
拝観時間:6時〜17時(変動あり)
写真:沢木 慎太郎
地図を見る“いくたま”さんで親しまれている「生國魂神社(難波大社)」。正式には、「いくくにたまじんじゃ」と読みます。生島大神や足島(たるしま)大神といった日本国土の守護神が祀られ、大阪の初詣参拝者数ランキングで、ベスト5に入る人気の神社。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る縁結びの「鴫野(しぎの)神社」。生國魂神社の末社のひとつです。祭神がすべて女性神。美貌の女神「市寸島比売命(いちきしまひめみこと)」「大宮売神(おおみやのめのかみ)」が祀られ、さらに「淀姫神」(よどひめのかみ)も祭神。淀姫神というのは、豊臣秀吉から寵愛を受けた「淀殿」(よどどの)のことです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る鴫野神社は、淀殿が大坂城から熱心に通っていた神社(後に同地に移転)です。茶々(ちゃちゃ)で知られる淀殿ですが、豊臣秀吉の子ども(秀頼)を生んだ唯一の女性。真田幸村とともに、豊臣家を守ろうとしますが、徳川の大軍勢に包囲され、自害します。そんな淀殿の強い意志を示すのが、「心」の文字に鍵がかかっている絵馬。悪縁を切り、良縁を結ぶ恋愛成就、一願成就のパワースポットとして信仰されています。鴫野神社前の占い小屋も人気があります。
<生國魂神社の基本情報>
住所:大阪府大阪市天王寺区生玉町13-9
電話番号:06-6771-0002
アクセス:地下鉄谷町線・千日前線「谷町九丁目」ほか
拝観時間:9時〜17時(変動あり)
写真:沢木 慎太郎
地図を見る大阪城の三の丸に位置していた「玉造稲荷神社」。豊臣秀頼が社殿を再建した歴史を持ちます(後に焼失)。縁結び、夫婦和合にご利益があるとされる「軻遇突智神」(かぐつちのかみ)を祀っています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「玉造稲荷神社」でおすすめなのは、「恋キツネ」と呼ばれる絵馬。キツネは、“つがい”になると、相手を一生変えないとされています。相手の方がいらっしゃる方は、その人と自分の名前を。ご縁を探している方は自分の名前を絵馬に書き、神さまに奉納します。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「胞衣塚(よなづか)大明神」も、ぜひお参りしていただきたいスポット。“よな”というのは、胎児を包んでいた膜や胎盤のこと。淀殿と、息子の豊臣秀頼を結んでいた胞衣をお祀りしています。大明神の前には、“縁のひも掛け”(写真右側)というのがあり、恋愛や夫婦和合、仕事など良縁や縁結びのパワースポット。縁を結ぶひもは「真田紐」ですが、これは真田幸村が考案したとされる紐です。幸村は自分の命を投げ出し、淀殿と秀頼を最後まで守り続けた戦国武将です。
<玉造稲荷神社の基本情報>
住所:大阪府大阪市中央区玉造2-3-8
電話番号:06-6941-3821
アクセス:JR環状線「玉造駅」/地下鉄長堀鶴見緑地線「玉造駅」ほか
拝観時間:9時〜17時
大阪でおすすめの良縁、縁結び神社をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?なお、初詣や開運・運勢アップなどにご利益のある大阪の神社などについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
2017年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/22更新)
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